夏は歴史・文化を今に伝えるお祭りが目白押し! 福島県・会津の「岩代国一之宮・会津総鎮守 伊佐須美神社」。その0

夏は歴史・文化を今に伝えるお祭りが目白押し! 福島県・会津の「岩代国一之宮・会津総鎮守 伊佐須美神社」。

提供:伊佐須美神社
夏はビーチリゾートへの旅行が人気ですが、訪れた土地の歴史や文化を体感できる、史跡や神社を巡る旅も良いものですよね。福島県・会津は、数々の歴史的建造物が遺る史跡の宝庫。会津には歴史深い「岩代国一之宮・会津総鎮守 伊佐須美神社」が鎮座し、これから夏にかけては、花々の美しさや伝統文化を楽しめる数々の行事が催され、地域の人々や観光客で賑わいます。ぜひ、この機会に伊佐須美神社に足を運んでみてはいかがでしょうか。


TEXT:小林優子

200種の花々が咲き誇る「あやめ祭り」を開催

200種の花々が咲き誇る「あやめ祭り」を開催

国家鎮護神として崇敬を受けてきた、2000年以上の歴史がある「岩代国一之宮・会津総鎮守 伊佐須美神社」。夫婦円満や縁結びなどにも御利益があるとされ、パワースポットとしても人気を集める福島県・会津の神社です。

神社外苑にある「あやめ苑」では、毎年、6月15日~7月5日にかけて「あやめ祭り」が開催され、期間中30万人を超える人々が訪れます。

シーズン中の「あやめ苑」には数多くのあやめが咲き誇り、鑑賞できる花々はハナショウブやアヤメ、カキツバタなど200種類を超えます。なかには、会津美里町(旧・会津高田町)オリジナルのハナショウブ「高田錦」やアメリカ生まれのハナショウブ「フェアリーカリロン」といった珍しい品種もあり、それぞれ異なる可憐な表情を楽しめます。

「あやめ祭り」の期間だけでなく、苑内は季節を問わず常時解放され、東屋などが設置された回遊式庭園を散歩する地域の人々の憩いの場になっているので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

国の重要無形民俗文化財に指定される「御田植祭」

国の重要無形民俗文化財に指定される「御田植祭」

毎年7月12日には、伊佐須美神社最大のお祭り「御田植祭」が開催されます。会津地方は福島県内でも有数の米どころで、古くから豊作を祈る「御田植祭」が盛んに行われてきました。伊佐須美神社では「『御田植祭』までに田植えを終えれば稲は実る」といわれ、地域の米農家の人々に田植えを終わらせる目安とされてきた伝統行事なのです。

「御田植祭」は、伊勢神宮の“朝田植”、熱田神宮の“夕田植”と並ぶ、伊佐須美神社の“昼田植”と称され、“日本三田植”の一つに数えられる国指定の重要無形民俗文化財。

農家の長男が、絣の着物に赤い前掛けといった女性の田植え衣装を身に着て踊る「早乙女踊り」が奉納されるほか、地元の小中学生を中心とした獅子追い童子が、掛け声を響かせながら町中を駆ける勇壮な「獅子追い」、「神輿渡御(みこしとぎょ)」、「田植え式」が繰り広げられます。

古くから貴重な風習を今に伝える、伊佐須美神社の一大祭典を体感してみませんか。

ライトアップが美しく、風鈴の音色が涼を呼ぶ「七夕祈願祭」

ライトアップが美しく、風鈴の音色が涼を呼ぶ「七夕祈願祭」

8月に行われる「七夕祈願祭」は、技芸上達と、神社を訪れた人々が短冊に書いた願い事が無事に成就するように、御神前で御祈祷をする行事です。平安時代に宮中や貴族の間で行われた七夕行事「乞巧奠(きっこうてん)」を再現した神事により、織姫と彦星の二星を祀っています。

18時から行われる「七夕祈願祭」では、古式ゆかしき和歌の披露や地元の高校生たちによる「巫女の舞」、伝統芸能保存会メンバーの「太々神楽」が奉納され、さまざまに入り来る伝統芸能を自由に鑑賞できます。

それに伴い、7月下旬~8月下旬にかけて、伊佐須美神社の表参道には2,000個を超える風鈴が涼しげな音色を響かせ、7色に変化する光の演出を楽しめる「御涼風鈴とライトアップ」も実施されます。特に幻想的なライトアップによる写真映えするフォトスポットも多く、参拝者を楽しませてくれます。

会津伝統工芸の技術で作られた美しい風鈴が販売される「会津風鈴市」も必見です!

運気アップに欲しくなる伊佐須美神社の「強運御守」

運気アップに欲しくなる伊佐須美神社の「強運御守」

伊佐須美神社のお守りのなかでも、運気が上がると人気なのが「強運御守」です。ご利益は八方除、家運隆昌(りゅうしょう)、社運隆昌。

日々、生活を送るうえで、厄年などの年回りや星の巡りによってさまざまな吉凶を受けるといわれていますが、方位をはじめ、地相や家相、お日柄に至るまで、入り来る災難や不吉な事柄を取り除き、大難を小難に、小難を無難にしてくれるとされるのが「強運御守」です。ほかにも、家や部屋全体を守り、運を強くする家運隆盛のご利益も見込めるとされています。

また授与の作法として、御守を中指に下げて手のひらを上に向け、御守に御神気を込めるというのがあり、1年目は、玄関内部の壁面両サイドの高い場所に下げておくことで、家の中に悪運を入れず、吉運を招き入れ、その間を通る人も御神徳を授かることができるのだそう。2年目は、家族や親しい人と一緒に、一つずつ肌守りとして持ち歩き、2年経ったら神社へ返納するのが習わしです。

この夏は、たくさんの史跡が遺る福島県・会津を訪れ、伊佐須美神社で季節や歴史を感じさせる貴重な伝統行事を体感してみませんか?


◆岩代国一之宮・会津総鎮守 伊佐須美神社
(イワシロノクニイチノミヤ・アイヅソウチンジュ イサスミジンジャ)
住所:福島県大沼郡会津美里町字宮林甲4377
電話:0242-54-5050
アクセス/電車:JR只見線会津高田駅下車より徒歩約25分、車:磐越自動車道新鶴PAスマートICより約15分

岩代国一之宮・会津総鎮守 伊佐須美神社(イワシロノクニイチノミヤアイヅソウチンジュイサスミジンジャ)

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