地元食材の魅力を引き出したスノーフード！　雪を自然エネルギーに変えた北海道美唄市の「雪屋媚山商店」

北海道西部の美唄市にある「雪屋媚山商店」は、雪冷熱エネルギーを使って冷やす雪冷房を専門とした設計・コンサルティングを手掛ける企業。そのほか、雪にまつわるイベント支援や空調設備のフィルター洗浄などを行っています。

なかでも美唄市と共同で行う「ホワイトデータセンター構想」の事業は、冬に大量に降る雪を自然エネルギーとして活用した、豪雪地帯ならではの取り組み。この事業では、インターネットやデータ通信用の装置が設置されたデータセンターで、雪冷熱を活用してサーバーを冷やし、冷熱費用の低減を実現させました。それと同時に、サーバーから出る排熱をハウス栽培の農業施設などに利用し、エネルギーを循環させることで、地域の活性化も図っています。

また、農産物の保存にも雪を活用することで、ランニングコストを下げつつ、食品の貯蔵面でもさまざまな利点を生み出しました。

強力な雪の力を利用した取り組みの中に「スノーフード」の研究・商品開発があります。「スノーフード」とは、雪の冷たさを利用して、食材の美味しさを引き出した加工食品のこと。雪冷熱エネルギーを活用して食品を低温保存することにより、糖度をアップさせたり、酸化・劣化の抑制を図ったりすることができるのです。

例えば、味噌やチーズ、酒などの発酵食品を作る際に、原料となる食材を雪室や氷室内の安定した低温環境に置くと、理想的な発酵と熟成が促されアミノ酸などの旨味成分が増大します。

こうした雪を利用することで付加価値の向上が認められた商品には、「雪そだち」のブランドマークが付与されます。雪の冷却効果で食品の栄養価や美味しさが高められるうえに、除雪コストやCO2の削減にも貢献できることから、環境に配慮した生産方法としても注目を集めているブランドです。

「雪屋媚山商店」のショッピングサイトでは、地元の美唄市で育てられた食材の魅力を雪の力で最大限に引き出した「スノーフード」のオリジナル商品を販売しているのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

「雪屋媚山商店」の「スノーフード」を代表するのが「干し芋雪そだち」です。雪のエネルギーを活用した雪冷房によって貯蔵に適した温度に保たれた倉庫内で、じっくり熟成された美唄市産の「紅はるか」はより糖度が高まり、甘味も十分。さらに、乾燥にも雪室の低温乾燥技術を使っているので、やわらかい甘みと旨味がギュッと詰まった干し芋に仕上がっています。

「干し芋雪そだち」は雪を自然エネルギーとして利用して貯蔵・熟成・加工を行った「紅はるか」の素朴な甘味が口に広がる無添加の干し芋。雪とのコラボレーションを表現した、雪だるまのパッケージデザインもかわいらしいですね。50gと100gの袋詰めがあり、普段のおやつはもちろん、子どもたちへの差し入れや友人への手土産にと大活躍。子どもからお年寄りまで、幅広い年代に喜ばれている商品です。

「雪屋媚山商店」が開発した「スノーフード」には、美唄産のサツマイモを使った無添加の干し芋をはじめ、大豆を使ったチーズや大豆カレーなど、健康志向の人におすすめの商品がラインアップされています。

オリジナル商品の「雪博士の大地で生まれたとろけるチーズみたいな・・・」は、チーズではなく雪で貯蔵された北海道美唄産の大豆で作った加工食品。見た目は細かく刻まれたシュレッドチーズのようですが、チーズ代替食品で乳製品は一切使用されていません。健康志向やヴィーガンの方も美味しく食べられるはずです。

質の高い北海道産の食材にさらなる付加価値を与えた「雪そだち」ブランドのオリジナルスノーフードは、「雪屋媚山商店」の公式オンラインショップで購入できるので、ぜひお取り寄せをして味わってみてください。


◆雪屋媚山商店 （ゆきやこびやましょうてん）
住所：北海道美唄市茶志内町3区 ホワイト・ラボ
電話：0126-66-3855