来年への願いを込めて! 花火マニア・安斎幸裕さんに聞く一生に一度は見るべき花火大会3選その0

来年への願いを込めて! 花火マニア・安斎幸裕さんに聞く一生に一度は見るべき花火大会3選

2020-08-12
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毎年各地で開催される夏の風物詩・花火大会。今年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、残念ながらほとんどの大会が中止になってしまいました。そんな中でも、少しでも夏気分を味わってもらいたい! という思いから、花火マニアの安斎幸裕さんに「一生に一度は観てほしい花火大会」を選んでもらいました。来年こそこの目で迫力の花火を見るために、今から予習しておきましょう。

Text:安斎幸裕(花火マニア)

四大花火師の夢のコラボレーション! 利根川大花火大会(茨城県猿島郡境町)

近年メキメキと打ち上げ発数を伸ばしてきている花火大会『利根川大花火大会』。数年前まではわずか数千発を打ち上げる花火大会でしたが、2019年の打ち上げ数はなんと約2.3万発!全国屈指の花火打ち上げ数を誇る花火大会へと急成長しました。
来年への願いを込めて! 花火マニア・安斎幸裕さんに聞く一生に一度は見るべき花火大会3選その2
画像提供:ueda_yuhei(Instagram:ueda_yuhei)

実はこの花火大会、凄いのは打ち上げ発数だけではありません。この2.3万発もの花火を、「全国屈指の花火業者4社で打ち上げる」ここが凄いんです。一般的に花火大会は、その地元の花火業者1社で打ち上げを担当するケースが多いですが、この花火大会は全国の花火競技会で輝かしい受賞歴のあるSランクの4社「山﨑煙火製造所」「野村花火工業」「紅屋青木煙火店」「マルゴー」が担当します。

一流の花火業者が打ち上げる花火はやっぱり一流!音楽にシンクロさせ花火を打ち上げる「ミュージックスターマイン」や、全国の花火競技会で披露するようなワンランク上の「芸術尺玉」など、感動必至の極上花火が数多く打ち上げられます。
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画像提供:ueda_yuhei(Instagram:ueda_yuhei)

またこの花火大会のおすすめポイントは花火の内容だけではありません。花火を観覧する席にもこだわりが。花火大会といえば地面に敷いたシートの上に座って観覧するのが定番ですが、この花火大会ではほとんどの席がイスと丸テーブルがセットになっています。足腰の不自由な方やお子様連れも、安心して観覧できます。丸テーブルにお酒や食べ物を置いて友人と家族と、楽しく花火観覧ができますよ!

大迫力の海中空大スターマイン! ぎおん柏崎まつり海の大花火大会(新潟県柏崎市)

川の長岡・山の片貝と並んで「越後三大花火」と称される、海の柏崎『ぎおん柏崎まつり海の大花火大会』。海を舞台に打ち上げられるこの花火大会は、ここでしか見られない贅沢な花火演目が目白押しです。
画像提供:竹見直和

この花火大会では、海という地の利を最大限活かしたド迫力の花火が数多く打ち上がります。沖の防波堤1.5Kmに尺玉(直径約30cm、開花幅約320m)の筒を100本並べ一斉に発射する「尺玉100発一斉打ち上げ」では、花火発射からその光が消えるまで、わずか20秒! 花火発射時と開花時に歓声が2度起こると話題の花火演目です。

尺玉100発一斉打ち上げと肩を並べる、「尺玉300連発」も名物プログラムですが、私はなんと言っても「海中空花火」をおすすめしたいです。海だからなせる花火演目、この「海中空花火」は、花火を空に打ち上げるだけでなく、海中にも花火を打ち込み水面で開発させます。水面で開発した花火は扇状に開き、上空で開く花火とコラボレーションすることからこの名がつけられました。
画像提供:竹見直和

そして、この花火大会は花火の光だけでなく「音」も楽しめる花火大会です。連続で打ち上がる尺玉は体全体でその迫力を感じ取ることができますが「海中空花火」では、海中で開いた花火の音はとても引き締まり、図太い音で会場全体に響き渡ります。足の先から頭のてっぺんまで、体全体で花火の音を感じることができます。

この花火大会は、“山の片貝”で知られる日本一の超大玉花火「正四尺玉」の製造・打ち上げを手がける「片貝煙火工業」が1社で打ち上げを担当します。数々の花火演目は圧巻ですよ!

瞬きするのも忘れそう! NARITA花火大会 in 印旛沼(千葉県成田市)

他の花火大会と一線を画し「一度見たら病みつきになる」という声が多いのが「NARITA花火大会 in 印旛沼」です。花火大会は打ち上げ発数だけでは評価できません。その中身(どこの花火業者が打ち上げを担当するか、どんな花火が打ち上がるか)がとても重要です。この花火大会では他では見られない圧巻の花火演目が用意されています。

その一つが、観客の度肝を抜く花火演目「NARITA花火タワー」です。NARITA花火タワーとは、この花火大会の打ち上げを担当する「丸玉屋」が考案した“花火は打ち上げる物”という既成概念を覆した、奇想天外な花火演目です。
画像提供:ばんび(Instagram:bambi_gram_)

鉄骨に花火筒を無数に取り付け、約40Mの大型クレーンで吊るし、そこから花火を噴出させます。右に左に下にグルっと回って……花火が縦横無尽に暴れまくります。この花火演目はアンビリバボー! 予想外の花火の連続に驚きと感動が交錯します。

そして最大の見所は、全国からもファンが訪れるほど人気の花火演目「グランドフィナーレ・NARITA 黄金伝説」です。会場を包み込むように花火筒が設置され、その打ち上げ展開幅はなんと600m超! 約10分間にわたり音楽と花火をシンクロさせて打ち上げる、圧倒的なスケール感の花火演目です。最後は夜空一面が白銀の世界に。あたかも自分が花火の中にいるかのような、そんな錯覚に陥る感動のグランドフィナーレで幕を閉じます。
画像提供:ばんび(Instagram:bambi_gram_)

おわりに

花火マニアの安斎さんが自信をもっておすすめする、感動必至の極上花火、いいかがでしたか?

花火は「どこの花火業者が打ち上げを担当するか」が重要であり、「誰とどこで見るか」でその花火の印象も大きく変わってきます、と安斎さん。

早くまた、一流の花火を大切な人と一緒に見れる日が来ることを願いたいですね。
◆安斎幸裕(あんざい・ゆきひろ)
1981年福島県二本松市生まれ、千葉県船橋市在住。花火観覧&動画撮影マニア。東日本大震災で実家が被災し気落ちしていた時、故郷の花火を間近で見て心打たれる。それ以来、国内100か所以上の花火大会を観覧、知見を広めつつ主催者・花火業者とも親交を深めている。「花火マニア」としてテレビ・ラジオに出演、新聞・WEB媒体への執筆も担当。近年では公共施設・飲食店等で花火講座や花火上映会も主宰している。
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