写真に差がつく!「明るさ調整」【旅先カメラ術3】その0

写真に差がつく!「明るさ調整」【旅先カメラ術3】

2019-10-04
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前回は旅先でも使える写真術を教えてくれた写真家のこばやしかをるさん。今回は、撮りたいイメージを叶える「明るさ調整(露出補正)」機能について。撮影者がコントロールすることによって魅力的な写真を撮ることができます。意外と使いこなせていない機能を有効活用して写真をワンランクアップさせましょう。


Text&Photo:こばやしかをる(写真家)

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■明るさを調整する(露出補正)機能とは?

スマホカメラや一般のデジタルカメラには、画面に映る場所や被写体が明るいほど暗く、暗いほど明るく撮影してしまう特性があります。
そのため、逆光などの強く明るい光に向かって撮影する場合に被写体が暗くなってしまうと感じたことが多いのではないでしょうか。

その際に必要となってくるのが、「明るさ調整(露出補正)」。ポイントは、メインとなる被写体が見た目に近い明るさになるように、写真を明るく、または暗く調整することです。
明るくすることを「プラス(+)補正」、逆に暗くすることを「マイナス(-)補正」と言います。

■明るさを調整する(露出補正)機能とは?

■明るさを調整する(露出補正)機能とは?
ピントを合わせると表示される太陽のマークを上下に動かします。
※ Android機種の場合は、「カメラ」の機能設定や、「マニュアルモード」撮影の設定の中に露出補正が入っています。露出補正機能が搭載されていない機種もあります。

被写体やシーン、表現したい雰囲気により、明るい方が適している場合もあれば、暗い方がいい写真もありますので画面を見ながら調整します。
撮影してから後加工するのではなく、撮影するときにイメージに合わせてきちんと明るさを決めることが自然できれいな写真になるポイント。

左:マイナス補正 / 中:カメラが検知した明るさ / 右:プラス補正
暗くしたり、明るくしたりすることで被写体のイメージが変わります。


デジタルカメラはダイヤルやボタンを回し、調整をします。
「0」が標準的な明るさとは限らないので、明るくしたい場合はプラス(+)、暗くしたい場合はマイナス(-)へ動かします。
左:露出補正ダイヤルを回すカメラ 右:+-ボタンとダイヤルを回すカメラ
メーカーや機種によって操作方法は異なります。必ず説明書の確認をしましょう。

■露出補正プラス(+)が適している被写体

スイーツなどの可愛らしいイメージの被写体
赤ちゃん、女性、ペットなど柔らかさを表現するとき
明るい陽射しや、爽やかな雰囲気を出したいときにも

■露出補正マイナス(-)が適している被写体

シルエットとして形を表現する被写体
日本的な趣、重厚感のある金属や木など被写体
夜景やイルミネーションは暗い画面の中にこそ光が引き立ちます。


どんな被写体でも、明るさの決め手は「一番見せたい部分」に合わせて露出を決めることです。
また、明るい写真の場合は、画面の一番明るい部分(白など)のデティールを失わないこと、暗い写真の場合は、黒が引き締まっていることを目安にしてみてください。
どんな明るさがいいかわからないと思う場合は、いくつか露出を変えて撮影しておきましょう。

■HDR(ハイダイナミックレンジ)機能も使おう

主にスマホカメラで明るさ調整とあわせて使いたい機能が「HDR」(ハイダイナミックレンジ)。撮影時に明るさ(露出)の異なる複数の写真を自動で撮影し、1枚に合成してくれる機能です。
風景や薄曇り、室内から屋外への眺めなど、逆光時に効果を発揮してくれますので設定をしておくのがおすすめです。
ただし、一度のシャッターで写真を連続撮影してカメラ側で合成処理を行うため、すべてを撮り終えるまではスマホを動かさないように注意しましょう。
iPhoneの場合は「設定→カメラ」で自動HDRのON/OFFを設定することができます。
Androidの場合は、「カメラ」の機能設定、あるいは「マニュアルモード」撮影の設定の中に入っています。最新のスマートフォンでは機種により、これらの機能もオートで設定されている場合もあります。
左:ノーマル撮影/右:HDR「ON」で撮影


HDR効果で被写体のデティール、輪郭がハッキリとしてメリハリのある写真になります。

おわりに

写真の明るさが変わると、イメージが大きく変わります。季節・天候、被写体の雰囲気、シーンに合わせて明るさを調整してみて。カメラにまかせっきりのオート撮影から少しずつ機能を使いこなしてワンランク上の写真を目指しましょう。

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