“ビールおねえさん”古賀麻里沙の「びあばな」−後編−その0

“ビールおねえさん”古賀麻里沙の「びあばな」−後編−

2019-08-09
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「ビール好きのビール好きによるビール好きのためのインスタ」と題し、ビールとおつまみのペアリングをインスタグラムで日々発信する“ビールおねえさん”こと古賀麻里沙さん。合格率が5%程度という「日本ビール検定1級」を所持し、自らオリジナルビールを開発するなどビール愛が止まらない古賀さんは、ビールを求めて旅に出ることもしばしば。前編では旅先での美味しいクラフトビール店の選び方や、おつまみの合わせ方を教えてもらいました。後編は古賀さんおすすめビールから美味しい樽生ビールのチェックポイントまで、“ビールおねえさん”ならではの視点でビールの話(=びあばな)を繰り広げます。

Text:古賀麻里沙、Photo:橋本千尋

お気に入りビールを紹介

お気に入りビールを紹介
甘いビール、苦いビール、酸味の強いビール、スタイルによって全く味わいが異なるビール。ビールにはスタイルだけで100種類以上あるといわれています。本日はそんなビールの中から、私の特にお気に入りのビールをご紹介したいと思います!

飲むと幻覚が見える危険なビール!? 「デリリウム・トレメンス」

飲むと幻覚が見える危険なビール!? 「デリリウム・トレメンス」
お気に入りナンバー1は、「デリリウム・トレメンス」というベルギーのビールです。ラベルに描かれた可愛らしいピンクの象が目印です。ベルジャン・ペールストロングエールというスタイルなのですが、甘くてフルーティーな香りが特徴的。口当たりが爽やかでバナナやリンゴのようなアロマ香がふわりと広がります。そしてあとからくるパンチの効いた辛味! これが癖になるから危険なんですよ……。このビール、実はアルコール度数が8.5%もあるのですが、飲みやすいのでいつもついつい飲み過ぎてしまうんですよね。

なにやらビール名の「トレメンス」とはオランダ語で「アルコール中毒による震え」と言う意味があるそう。パッケージに描かれているピンクの象、クロコダイル、ドラゴン、鳥は、飲むと順番にこの幻覚が現れるという意味が込められているんだとか……危険な響き(笑) 刺激的な設定ですが間違いなく美味しくっておすすめなので、この夏ぜひ手に取ってみてください。

販売開始わずか10分で売り切れる「箕面ビール 国産桃ヴァイツェン」

販売開始わずか10分で売り切れる「箕面ビール 国産桃ヴァイツェン」
photo:古賀さんInstagramより

国内のビールで毎年飲みたいな、と思うのは大阪のクラフトビール「箕面ビール 国産桃ヴァイツェン」。ヴァイツェンとはドイツのビアスタイルで、小麦を使った柔らかな味わいと、もっちりとした泡が特徴です。毎年夏頃になると期間限定で販売されるビールなのですが、昨年オンラインストアでゲットしようと試みたところ……なんと販売開始からわずか10分ですでに売り切れ! 支払い方法や住所などを登録しているうちになくなってしまいました。“桃ヴァイツェン激戦”に打ち勝つには、事前の登録が必須なようです。悔しい……

でも大丈夫! お店によっては樽生で出していたり、数量限定で酒店にボトルを置いていたりする所もあるんです。オンラインストアでは戦いに敗れましたが、私も無事に酒店でゲットできました。ジューシーな桃の果汁感と柔らかな小麦の甘み、ジュースでもないビールでもない、爽やかでフレッシュな味わいが口の中を駆け巡ります。ビールをもっと好きにさせてくれるそんなビールなので、もともとビール好きだという方にも自信を持っておすすめしたいです。

美味しい樽生ビールの見分け方、教えます

旅先で入ったお店で注文して出てきたビール。このビールってベストな状態? うまいビールなの? そんな疑問はチェックポイントに当てはめて、こっそりとチェックしちゃいましょう! 当てはまるお店ならラッキー。存分に食べ飲みして、より美味しくビールを味わってくださいね。

1つ目のチェックポイント:まずは泡! その泡、きめ細かいですか?
実はビールの泡って、ふたの役割をしているんです。きめ細かくてクリーミーな泡はビールの香りや炭酸を閉じ込め、空気に触れさせないので酸化も防いでくれます。ビールの美味しさを守ってくれる泡はまずチェックしておきたいところです。
2つ目のチェックポイント:次は境目! 小さい泡、見つけられますか?
泡と液体の間に霧状の細かい泡ができているのも美味しいビールの証です。この泡のことを「フロスティミスト」といい、これがあると飲む度に泡が再生されて、最後までクリーミーな泡を楽しめるんです。

3つ目のチェックポイント:最後はグラスをチェック! “泡の輪っか”残ってますか?
美味しいビールは飲んでいる途中でグラスの内側にレーシングが残ります。レーシングとは泡の輪っかのことで、これができているとグラスが綺麗に洗浄されている証拠。
この輪の数で、その人が何口でビールを飲んだのかがわかるくらいなんですよ~。ちなみに私は一口が大きいので、レーシングの数は少なめです(笑)

以上の3つをチェックして、美味しい樽生ビールと出合ってくださいね。
旅先でビールを飲むのが好きな理由、それは、少し遠くへ足を伸ばしてみるだけで普段は見かけないようなビールに出合えるからです。以前、函館に行った際に「社長のよく飲むビール」、「社員の出世するビール」というクスッと笑えるビールを見つけました。なかなかないネーミングなので、思わず手に取ってしまいましたよ(笑)

地域限定の1本を探してみるのも、ビール旅の楽しみ方のひとつかもしれません。知れば知るほど広がるビールの世界、一度ハマるとなかなか抜け出せない。さて、今日は何を飲もうかな……


◆古賀麻里沙
1987年生まれ、福岡県出身。キャスター、タレント。食べることと飲むことが大好きで、日々更新しているインスタグラムではさまざまなビールとおつまみのペアリングを発信。日本ビール検定1級を所持し、HOPPIN’ GARAGE公認の“ビールおねえさん”として活躍中。好きなビアスタイルはIPA。ビールの輪を広げるため、日々奮闘中。

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