FPに聞く! “言い訳出費“を抑える旅先でのお金管理術その0

FPに聞く! “言い訳出費“を抑える旅先でのお金管理術

2019-08-15
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旅行やレジャーに行くとついつい財布のヒモを緩めてしまう経験はありませんか? せっかく来たから、特別なことだから……と自分への“言い訳出費”が増えているのかもしれません。でもお金を使いすぎて後々の家計に影響を与えるのは考えもの。今回は旅先でのお金管理術について、実例を踏まえながらご紹介します。

Text : 續恵美子(ファイナンシャルプランナー)

旅行にかけるお金は1日3~4万円

「旅色」の読者にアンケートをとったところ、今年の夏休みの旅行予算は1人あたり2~4万という人が31%、4~6万という人が26%でした。1回当たりの宿泊日数は1~2泊ということですから、1日に使える額はさらに減ることになりますね。予算のなかには宿泊代や交通費なども含まれていますし、ハイシーズン中の統計であることを考えると、かなり苦しい予算の中でやりくりしないといけません。

一方で、観光庁のデータ「旅行・観光消費動向調査(2018年7月~9月期)」によれば、20~40代の女性が観光旅行およびレクリエーションにかけるお金の状況は下記のとおり。
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年代によって経済的な余裕の違いもありますが、実際には予算に対して1~2万円ほどオーバーしています。「せっかくの旅行だから」という気持ちが優先する“言い訳出費“がこの数字に表れているのかもしれません。

旅先でのお金のやりくりはどうしたら?

旅先でのお金のやりくりはどうしたら?
①旅の計画に予算も必ず入れておく
普段の家計管理でも同様ですが、予算を決めておくことです。旅の計画をするときには、行き先から旅行期間中の行動まですべての計画を事前に立てる人もいれば、現地に行ってからなり行きで考えるという人がいるのも事実です。私自身、旅計画においては後者よりなのですが、旅行での支出に関しては、予算を決めて、その予算を守ることを最も推奨しています。

これまでマネー相談を受けた人の傾向として、旅マエから予算を立てて計画的に使っている人ほど、普段の家計管理も上手くいっている様子です。なかには、レンタカーで移動する際に必要となるパーキングの値段も事前にネットで調べて予算に組み込んでおくという上級者もいました。そこまで細かくなくとも、インターネットでさまざまな情報を得られるご時世ですから、行きたいところ、やりたいことを事前に調べながら、大体の予算を見積もっておくことはできるはず。観光中の食べ歩きなど、ネットに情報が表れない支出分は別途お小遣いとして一定額を予算に含めておくといいでしょう。

②ポストペイ方式のキャッシュレス決済を活用する
読者へのアンケートによれば、旅先での支払いはクレジットカードという人が6割近いという結果も出ています。クレジットカードには、ポイントが貯められたり、利用明細で出費額を把握しやすかったりとメリットがありますから、上手に使いこなしたいもの。一方で、旅行で気が緩みやすい人には使い過ぎる可能性もあります。

せっかく予算を決めても、守らなくては意味がありません。あらかじめ予約しておく交通費や宿泊代はクレジットカードで支払うとしても、旅行中の支出は電子マネーやスマホ決済を活用し、利用できる金額に制限をかけておくのもいいでしょう。

ひとくちにキャッシュレス決済といっても、大きくわけてプリペイド(前払い)方式と、ポストペイ(後払い)方式があります。たとえば、クレジットカードは使った分だけ後で請求されるポストペイ(後払い)方式の代表です。電子マネーやスマホ決済にもポストペイ式のものもありますが、旅行ではプリペイド式の利用を徹底し、あらかじめチャージしておいた予算金額の範囲内でやりくりするようにしてみましょう。

旅行を定期化するのも使い過ぎを防ぐ策に

旅行でお金を使い過ぎるのは「今しかない」という特別感があるからかもしれません。半年に1回、年に1回と、お気に入りの場所への旅行を定期化すれば、特別感が和らぎ、言い訳出費を抑えることができます。

私が相談を受けた方のなかには、定期的に同じ旅先へ出かけられる人もいます。その方によると、欲しいなと思うものがあっても、今回の予算の状況を見ながら次回まで我慢できるそうです。また、前回買わずに我慢した土産品は次回の旅行でまだ欲しい気持ちが残っていれば買いますが、多くの場合は気持ちが薄れているといいます。バーゲン時の衝動買いに似ていますね。

また、行き先は別のところでも、また来年来ると思ったら、普段から節約に努めたり、旅行貯金に励めるようになったとのこと。特に「ちょっと無理をしたら買えるけど、買おうかどうか迷う」ときは「無理をしなければ次の旅費が余裕で出せる」という気持ちが沸いてくるそうです。

誰もが定期的に旅行できるわけではありませんが、旅行頻度に応じた予算計画はできるはず。お金を使いすぎて楽しい思い出が台無しになった……なんてことにならないよう、今回紹介した事例も参考にしながら、旅先でのお金の上手なやりくりに取り組んでくださいね。



◆續恵美子(つづき・えみこ)
女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」認定ライター。ファイナンシャルプランナー(CFP)生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに――。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
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