年間100冊読むモデル・松原汐織が推薦!「一人旅のお供にぴったりの3冊」その0

年間100冊読むモデル・松原汐織が推薦!「一人旅のお供にぴったりの3冊」

2018-07-14
129994 Point
初めまして、松原汐織です。
いきなりですが、私! 年間100冊以上読むほど無類の本好きなのですが、私が本と同じぐらい人生に無くてはならないものが“旅”です。国内外問わず、暇さえあれば旅に出ます。家族や友人との旅行も思い出が増えて楽しいけれど、一人旅も大好き。日常を忘れて身も心も癒すには、一人旅が最適のように思います。

ということで、「3時間で読み終える!一人旅のお供にぴったりの3冊」を紹介させていただきたいと思います。

Text:松原汐織

①ミニマリストしぶ著『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』

①ミニマリストしぶ著『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』
昨今よく耳にするミニマリストという言葉。この本には、ミニマリストになれる50の方法が紹介してあります。お金や物、時間、人間関係、思考・行動に至るまで様々な見栄を捨てることにより見えてくる、本当に大切なことを手に入れて生きようという話なのですが、とても考えさせられます。

必要だと思い込んでいるだけで、本当は要らないものってありますよね? 自分の部屋を思い出しただけでも沢山浮かんでゾッとした方も少なくはないはず。読み進めていくと、ズルズル付き合っている彼氏も、マウンティングしてくる女友達も、つまらない仕事も一度リセットしてみようと思えるから不思議。自分と向き合う時間が持てる一人旅の間に“本当は要らないものリスト”が出来上がってきたら、あなたもミニマリストの始まりかもしれません。

バッグを買わずに旅に出よう。自分を見つめ直す、素敵な旅になるはず。


◆手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法
ミニマリストしぶ著
サンクチュアリ出版

②有働 由美子著『ウドウロク』

②有働 由美子著『ウドウロク』
第一線で活躍している女性の本が好きです。国谷裕子さん著『キャスターという仕事』や佐久間裕美子さん著『ピンヒールははかない』など、この一年で何度も読み返したものは決まって自分の道を歩んでいる女性たちが書いたエッセイ。

この本の著者は人気アナウンサーの有働由美子さん。著者の半生や仕事術、恋愛等について包み隠さず本音が書かれた文章にクスッと笑って、胸がキュッと切なくなって。読んでいるあいだに自分の人生を振り返ってしまい、ページをめくる指が止まることもしばしば。読み進めては手を止めて、考えては車窓を眺めて。自分の諦めてしまった夢や叶わなかった恋を思い出してセンチメンタルに……と思ったら、文章に励まされて「今の私が一番正解! 私、頑張ってる!」なんて自分を結局は大肯定(笑)。明日への活力が生まれる一冊です。

人と比べて焦りそうになったら、この本とともに旅に出よう。行き先は、美味しい食事とお酒が揃う温泉旅館で決まり!


◆ウドウロク
有働 由美子著
新潮文庫

③白井明大/文 有賀一広/絵『日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―』

③白井明大/文 有賀一広/絵『日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―』
仲居さんに見送られ気持ち良く帰路につくと、車窓から見える景色にウットリ。旅で改めて感じるのは季節が移り変わっていく美しさ。


四季のある国に生まれた喜びを味わう

出典: 白井明大/文 有賀一広/絵『日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―』(東邦出版)




日本には春夏秋冬以外に、立春や大暑などの二十四の節気と七十二の候という季節があります。七十二候の名前の由来や旬の魚介、野菜、草花、行事などが紹介してあり、季節の美しさを深く知る上で学び多き一冊なのです。

今の候は、小暑の次項【蓮始開(はすはじめてひらく)】。候の言葉は古代蓮、旬の魚介はかれい、旬の野菜はとうもろこし、旬の行事は迎え火。他にも旬の草花や旬の虫などが豆知識と可愛いイラストと共に紹介されています。思い返してみると、宿でいただいたかれいの煮付けととうもろこしの天ぷらは美味しかった、なんて。思い出に知識が追加されて、経験として昇華されていく様な気がします。

ページをめくりながら「次は霜降の末候【楓蔦黄なり(もみじつたきなり)】の時期に来よう。美しい紅葉を眺めながら、かわはぎのお刺身をいただこう」と予定を立てるのも良し。深く旅を楽しむことが出来る一冊です。


◆日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―
白井明大/文 有賀一広/絵
東邦出版
ぜひ、夏の旅のお供にこの3冊を連れて一人旅をするのはいかがでしょうか?
高校生の時にレプロ初の全国オーディション「レプロガールズオーディション2006」でグランプリを受賞。マガジンハウス「BOAO」(現在休刊)の専属モデルとして活躍。モデルとして数々のTVCMやMVに出演する傍ら、女優としてドラマや映画、舞台にも出演。年間100冊以上もの本を読むほどの本好きを活かし、エッセイストとしても活躍している。
 

【関連記事】吉岡里帆さんが案内するアートなスポット。自然の癒しと芸術を楽しむ新潟旅へ

6月25日公開のトラベルウェブマガジン『月刊旅色』7月号で、女優の吉岡里帆さんが新潟県でア...

松原汐織 旅行 一人旅