千葉県を走るいすみ鉄道で運行されている「レストラン・キハ」は、列車に乗ったままゆっくりと食事ができる走るレストランです。
季節によってメニューが変わったり、スイーツや居酒屋風になったりと、何回行っても楽しめる列車なんですよ。今回は、「レストラン・キハ」の魅力についてご紹介します。
「レストラン・キハ」とは①走るレストランとも言われる大人のためのグルメ列車
「レストラン・キハ」を運行するいすみ鉄道は、千葉県の房総半島をのんびりと走るローカル線です。人気列車のひとつとして「伊勢海老特急」がありますが、この特急は特別急行の略ではなく、特に急がないという意味なんだそう。
使われている車両は昭和の国鉄形気動車キハ28や、ムーミンが描かれた列車など、なかなかレトロで鉄道ファンからも愛されています。そんな懐かしい車内のボックス席の片側はテーブルになっていて、流れる景色とともにおいしい食事を味わえます。
主に大人をターゲット層としていることもあり、ドリンクにはアルコールが含まれ、季節に合わせたメニューを提供している点も特徴のひとつです。
「レストラン・キハ」とは②人気の伊勢海老特急
さまざまなメニューやイベントをする「レストラン・キハ」ですが、一番人気はやはり「伊勢海老特急」です。千葉県は、伊勢海老の漁獲量が日本一であることでも知られていますよね。
「伊勢海老特急」だけでも3種類のコースに分かれ、提供される料理も異なります。
偶数月の日曜日に運行されるのは「イタリアンコース」、土曜日は「お刺身列車コース」、奇数月の日曜日は「お箸DEイタリアンコース」となっており、12月には「伊勢海老特急クリスマスイタリアンコース」があったりと、季節に合わせてメニューを変更しています。
「お刺身列車コース」ではメニューに地元の伊勢海老、アワビ、サザエを採用し、「イタリアンコース」「お箸DEイタリアンコース」も同様に伊勢海老やアワビなど外房の素材を使用しているとのこと。千葉の地元の食材を活かし、千葉県の魅力を堪能できる内容となっていますよ。
「レストラン・キハ」とは③スイーツ系列車
「レストラン・キハ」ではランチとして食事を楽しめる列車のほかに、スイーツを楽しめる列車も運行しています。
まず、土曜休日の「伊勢海老特急イタリアンコース」のあとに運行されているのが「スイーツ&ワイン列車」です。内容は、シェフのおまかせスイーツにワインかコーヒーを選べるものと、シェフのおまかせチーズとワインのセットです。
そして土曜休日の「伊勢海老特急お刺身コース」のあとに運行されているのが、「和菓子列車」です。こちらでは料理長おまかせの和菓子とぜんざいを提供。ぜんざいは季節によって変更しているそうですよ。
こちらのスイーツ列車は一人あたり1,000円で乗車が可能(その他に有効な乗車券、及び急行区間では急行券が必要)。事前予約は受け付けておらず、当日いすみ鉄道の大原駅で13:40頃、受付を開始しています。
思い立った時にふらっと乗車できるので、ちょっとしたリフレッシュ旅にもなりそうですね。
グルメ列車「レストラン・キハ」
「レストラン・キハ」とは④12月31日~1月1日には初詣夜行列車が運行
いすみ鉄道では今年、2016年12月31日から2017年の1月1日までの一泊二日の夜行列車の旅を運行予定。キハ車内で宿泊し、1月1日には「上総出雲大社」で初詣もできるプランとなっています。
大原駅に集合し、「ヴィラそとぼう」で食事と入浴を済ませたら、いざ夜行列車の旅へ!
途中、撮影タイムを設ける駅では、常立ち入れない箇所からの撮影もできるという、マニアにはたまらない内容となっています。車内には飲食物の持ち込みが可能なので、車内で年越しそばを食べることもできますね。
プランは「1BOX占有プラン」「1/2(ハーフ)BOXプラン」「ロングシートプラン」の3種類が用意され、現在予約を受け付けています。
キハで楽しむ初詣夜行列車