一気に引き込まれる艶やかな世界観は、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。静岡伊豆半島でもっとも歴史が深く、日本百名湯にも選ばれている修善寺温泉。この地にある旅館「五葉館」は、門構えからして異彩を放っています。
日常を切り離した優雅な空間へようこそ。贅を尽くしたひとときを思う存分楽しみましょう。
Text:新居鮎美
客室8室すべてが異なる優美なインテリア
テレビ業界で高い評価を受けている、日本屈指の美術デザイナーが手がけた“華やぎ”と“寛ぎ”の非日常空間。ドラマセットさながらのお部屋は、写真映えも期待以上です。煌びやかな雰囲気を持たせつつ、全室それぞれに違ったしつらいを施しています。
鶴と亀を意識した「黒の間」はお祝い時に、壁を桜色に彩った「櫻の間」はカップルに……。“江戸時代の遊郭”がテーマとあって、目にするすべてのものにときめかされます。
またインテリアにとどまらず、滞在中の快適さも重要視。洗面台と自動洗浄のトイレを完備していたり、空調やドライヤーはパナソニック家電製品でお馴染みの「ナノイー」で統一していたり、全館に無線LANが飛んでいる上に宿泊者専用のPCも用意されていたり。
客室にこもってしまう人が多いのも納得の居心地の良さです。
修善寺温泉の自家源泉でお肌がツ〜ヤツヤ
浴槽になみなみに注がれた修善寺温泉の自家源泉。日本百名湯のひとつで質が高く、“美肌の湯”としても知られています。
岩風呂(写真)には、湯出し口にお地蔵さんが鎮座。手から溢れ出すのは、飲用できる温泉です。良質な修善寺温泉は、さらりとした飲み口が特徴なので湯浴みしながら飲んでみて。
このほか、半露天風呂、檜風呂も併設。無料で貸し切りできるほか、自身のiPodをスピーカーに接続し好きな曲を聴きながら温泉を楽しむことも。心憎いおもてなしが光ります。
地元の食材でテーブルを彩る創作会席料理
海も山もある伊豆には、美味しい食材がたくさんあります。夕食でふるまわれるキュイジーヌ(創作会席料理)にメインで使われるのは、地元のフレッシュな魚介と野菜。和食と洋食を掛け合わせた、新しくも懐かしい味わいの一品に目も舌もハッとさせられます。とくに「金目鯛の香草焼き」は、パリッと香ばしく焼き上げた表面と、ほくほくと柔らかい身の食感&風味がたまらない、箸が止まらない、やみつきになる一品です。
さらにはキッズ専用の食事も。お食事処は掘りごたつになっていて、必要があればキッズ用に小さな布団をひいてくれるなど、ママに嬉しいサービスです。
朝食では、女将特製の自家源泉温泉粥が登場。源泉100%の修善寺温泉を使った温泉粥に黒米を入れて、優しい味付けで仕上げています。
館内にはジャズが流れるバーもあります
お酒を嗜みながら、穏やかな時間を過ごしたい。そんな時は、館内の一角にあるバーへ。雰囲気もさることながら、ジャズが流れる店内は居心地も良し。地酒やオリジナルの麦焼酎「GOYOKAN」、稀少なお酒など、定番以外も充実しています。
チェックイン時に団子とドリンクのサービスがあったり、浴衣の色が選べたりと至れり尽せりの「五葉館」。源氏ゆかりの旧跡が多くあり、歴史ロマンに満ちた修善寺温泉で日常の疲れをすっきりリフレッシュしましょう!
◆五葉館(ごようかん)
住所:静岡県伊豆市修善寺765-2
電話:0558-72-2066
チェックイン:15:00
チェックアウト:10:00
アクセス:電車:伊豆箱根鉄道駿豆線 修善寺駅からタクシーで約6分
車:東名高速道 沼津IC伊豆縦貫道経由で約30分
「五葉館」公式サイトはこちら