旅行でお金を使い過ぎるのは「今しかない」という特別感があるからかもしれません。半年に1回、年に1回と、お気に入りの場所への旅行を定期化すれば、特別感が和らぎ、言い訳出費を抑えることができます。
私が相談を受けた方のなかには、定期的に同じ旅先へ出かけられる人もいます。その方によると、欲しいなと思うものがあっても、今回の予算の状況を見ながら次回まで我慢できるそうです。また、前回買わずに我慢した土産品は次回の旅行でまだ欲しい気持ちが残っていれば買いますが、多くの場合は気持ちが薄れているといいます。バーゲン時の衝動買いに似ていますね。
また、行き先は別のところでも、また来年来ると思ったら、普段から節約に努めたり、旅行貯金に励めるようになったとのこと。特に「ちょっと無理をしたら買えるけど、買おうかどうか迷う」ときは「無理をしなければ次の旅費が余裕で出せる」という気持ちが沸いてくるそうです。
誰もが定期的に旅行できるわけではありませんが、旅行頻度に応じた予算計画はできるはず。お金を使いすぎて楽しい思い出が台無しになった……なんてことにならないよう、今回紹介した事例も参考にしながら、旅先でのお金の上手なやりくりに取り組んでくださいね。
◆續恵美子(つづき・えみこ)
女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」認定ライター。ファイナンシャルプランナー(CFP)生命保険会社で15年働いた後、FPとしての独立を夢みて退職。その矢先に縁あり南フランスに住むことに――。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
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