ハイキングも楽しめる♪鎌倉の禅の名所「建長寺」の見どころ☆
鎌倉五山第一位の「建長寺」は、日本で初めての禅専門道場で、格式高い重厚な雰囲気のお寺です。
そんな鎌倉の禅の名所である「建長寺」の魅力と見所をご紹介します。
鎌倉の禅の名所「建長寺」の魅力と見所【1】建長寺の歴史
臨済宗建長寺派の大本山「建長寺」は、北条時頼によって創建されました。
初代住職は、中国・宋からの渡来僧「大覚禅師」です。
建長寺が建つ場所は、北条時頼の本拠地でもありました。
ここにはもともと「地獄ヶ谷」とよばれる処刑場があり、地蔵菩薩を奉る「心平寺」という寺が建てられていたのです。
建長寺の本尊が地蔵菩薩なのも、そういった理由があるからだそうです。
鎌倉の禅の名所「建長寺」の魅力と見所【2】創建当時の建長寺
天災で幾度となく建物を消失した建長寺。
創建当時のままの姿を残すものは少ないですが、総門、山門、仏殿、法堂が一直線に並ぶ禅宗様の伽藍配置は、当時の面影を感じることができます。
また、仏殿の前庭にあるビャクシンという古木7本も、創建当時から残るもののひとつで、禅寺庭園様式にそって植えられています。
鎌倉の禅の名所「建長寺」の魅力と見所【3】総門に書かれた「百貫点」
建長寺の総門には、山号である「巨福山」の文字が掲げられています。
気になるのは、「巨」の字についている、不要な“点”。
実はこの点、建長寺の第10代住職「一山一寧」が、筆の勢いを余って打ってしまったものなんです。
しかし、この点があることで字全体が引き締まって見え、安定が生まれたとして絶賛されました。「百貫の価値がある」という意味で、「百貫点」とも呼ばれています。
鎌倉の禅の名所「建長寺」の魅力と見所【4】重要文化財に指定された「山門」
建長寺のみどころといえば、なんといっても大きくて見ごたえのある「山門」でしょう。
現在の山門は安永4年(1775年)に再建されたもので、鎌倉を代表する高さ約30mもある二階建ての門です。
この門には、再建にまつわる伝説があります。
寺の残飯をもらっていた古狸が、恩返しに和尚に化けて旅をするというお話で、古狸が山門の再建の手助けをしたというのです。
そのため、この門は「狸の山門」といった別名でも呼ばれています。
鎌倉の禅の名所「建長寺」の魅力と見所【5】烏天狗が迎える「半僧坊大権限」
建長寺の境内を観て回ったら周る、近辺の山々も散策してみてください。
200段の石段に少々息がきれるかもしれませんが、この付近は紅葉の美しい場所としても有名です。
そして、半僧坊の修行のお供だったとされる「烏天狗」の銅像が、あちこちに建てられているのが目に入るでしょう。
半増坊の御堂は、火災や厄除けなどのご利益があるといわれています。
見晴らしの良い展望台までハイキングがてら登れば、建長寺の伽藍や境内を一望することもできますよ♪
鎌倉の禅の名所「建長寺」の魅力と見所【6】鎌倉芸術祭
建長寺は、毎年行われている「鎌倉芸術祭」の会場にもなっています。
このイベントは、歴史と伝統のある鎌倉の地で、先代の精神を受け継いだ芸術表現を展開していこうというものです。
建長寺をブースにした芸術作品の展示や、チャリティーコンサート、座禅やお寺ヨガ・ハイキングを楽しむ、「zenフェス」といった催しも過去に行われています。
建長寺の雰囲気をたっぷり感じながら、気軽に参加できるイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか?
○鎌倉芸術祭
《開催期間》例年9月下旬頃~
《問い合わせ先》鎌倉芸術祭事務局 0467-23-3755
鎌倉芸術祭
鎌倉の禅の名所「建長寺」の魅力と見所【7】建長寺へのアクセス方法
建長寺までのアクセスは、JR東海道線大船駅で乗り換え、JR横須賀線北鎌倉駅から鎌倉方面へ歩いて約15分で着きます。
また、JR横須賀線鎌倉駅から北鎌倉方面へ徒歩30分でも行くことができます。
バスを利用したい方は、鎌倉駅東口~建長寺までの江ノ電バスが出ています。
マイカーでのアクセスには、建長寺駐車場が正門前にありますが、最大料金がないので長時間のご利用にはご注意ください。
休日やイベントの際は、混雑している可能性があります。
◆臨済宗建長寺派 大本山 建長寺
[所在地]神奈川県鎌倉市山ノ内8
[TEL]0467-22-0981
[拝観時間]8:30~16:30
[拝観料]大人300円 小人100円
◆建長寺駐車場
[場所]建長寺正門前
[料金]1時間600円 最大料金なし
建長寺
おわりに
鎌倉の禅の名所「建長寺」の魅力と見所をご紹介しました。
歴史を刻んできた壮厳なお寺の雰囲気を、四季折々の自然と一緒に感じてみてはいかがでしょうか?
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