青森県が生んだ幸運のさくらんぼ「ジュノハート」その0

青森県が生んだ幸運のさくらんぼ「ジュノハート」

提供:青森県
つやつやの紅い実をつけたさくらんぼが店頭に並ぶと、初夏の訪れを感じさせますよね。近年、青森県の「ジュノハート」が、その品質や希少性の高さから注目を集めています。ハート型をした大粒の果実が宝石のような光沢を放ち、華やかな甘味が楽しめる贅沢な一粒。今年も旬を迎える6月中旬頃から百貨店などの店頭に並ぶ予定なので、その魅惑的な味わいを堪能してみてはいかがでしょうか。「ジュノハート」が味わえる青森県南部町の観光さくらんぼ園も要チェック!


TEXT:小林優子

幸運のさくらんぼと言われる「ジュノハート」

幸運のさくらんぼと言われる「ジュノハート」

2020年(令和2年)に全国デビューを果たした、青森県オリジナルの高級さくらんぼ「ジュノハート」。青森県はりんごの名産地というイメージがありますが、実はさくらんぼも多く栽培されています。もともと、りんごを強風から守る防風林の役割で植えられたさくらんぼの木でしたが、徐々に栽培が広がり、さくらんぼ観光農園もたくさんあります。

「ジュノハート」は、1996(平成8)年、青森県五戸町にある「りんご試験場県南果樹部」で育成され、20年以上の研究を経てデビューした品種です。研究途中の2005(平成17)年には、近隣で大規模な山火事が発生しましたが、「ジュノハート」の原木の一歩手前で鎮火。間一髪で原木が焼失する危機を免れたことから「幸運のさくらんぼ」と言われるようになりました。

名称は、家庭の幸福をつかさどるローマ神話の女神「Juno(ジュノ)」にあやかり、かわいらしいハート型をした果実の形と合わせて「ジュノハート」と名付けられました。

「ジュノハート」が誇る3つの特徴

「ジュノハート」が誇る3つの特徴

「ジュノハート」は、糖度が高く甘味の強い「紅秀峰」と、果実が大粒で歯ごたえのある「サミット」を交配してできた品種で、3つの大きな特徴があります。

1つ目は、果実の大きさで、国内品種の中で最大級を誇ります。広く知られている「佐藤錦」は、M~Lサイズが主流なのに対し、「ジュノハート」はなんと3Lサイズ(直径28mm以上)が主流! 直径31mm以上の4Lサイズ、さらに大きな直径34mmを超える5Lサイズも収穫されます。

2つ目は、上品な甘味です。「佐藤錦」をはじめとする一般的なさくらんぼの糖度は16~18度ほどと言われますが、「ジュノハート」はそれを上回る20度前後になります。酸味も少なく、肉厚な果実の甘味が口いっぱいに広がります。弾むような歯ごたえのある果肉はジューシーで、一度味わえば虜になってしまうほど上質感のある美味しさです。

3つ目は、最大の特徴でもある、名称の由来にもなったハート型の果実です。鮮やかなルビー色と艶の良さ、美しいフォルムと優れた味わいを備えていることから、友人やお世話になった方への贈り物としても最適です。

さらに、「ジュノハート」のなかでも4Lサイズ以上の大きさで、なおかつ「色づきやハートの形が優れている」と品質検査で認められた果実だけを選りすぐったものを、ジュノハートの最高峰「青森ハートビート」として販売。特別な贈答品として喜ばれています。

美味しさを追求する生産者の熱意

美味しさを追求する生産者の熱意

宝石のような美しさと、優れた味わいを兼ね備えた高品質な「ジュノハート」を消費者に届けられるのは、生産者が美味しさを追求し、惜しみなく手間暇をかけて育てているから。生産者の一人、留目秀樹さんは「ジュノハート」への思いを次のように語ってくださいました。

「厳しい審査をくぐり抜けてきた新品種です。それだけに栽培も難しく、出荷当日まで気が抜けません。でも私は、“難しい=面白い”なんですよね。なかなか実らなかった果実が育った時の喜びは、作っている人にしか味わえない感動です。形もハート形だし、艶があり、味もいい。どこをとっても文句のつけようがない自慢のさくらんぼです。そんなジュノハートをより多くの方に楽しんでもらえるように、これからも研究を重ねていきたいと思います。」

「ジュノハート」は出荷の基準が厳しく、生産者には高い品質管理が求められます。サイズや形、色の規格を設け、収穫時には専用のシートを使い、基準をクリアしたものだけを選果して全国に送り届けます。

「ジュノハート」を味わえる県内外のスポット

「ジュノハート」を味わえる県内外のスポット

「ジュノハート」や「青森ハートビート」は、6月中旬~7月中旬頃にかけて、青森県内や首都圏などの百貨店等で購入できます。青森県内では、主要3市で店舗を展開する「さくら野百貨店」の青森本店や弘前店、八戸店をはじめ、JR青森駅近くの複合商業施設「THREE(スリー)」や、弘前市では「中三 弘前店」で数量限定で販売予定。県外では、東京の百貨店「伊勢丹新宿店」、高級フルーツ専門店の「新宿高野」、大阪では「阪急うめだ本店」などで、数量限定で販売される予定です。

さらに、希少な高級さくらんぼを多くの人に味わってもらおうと、老舗の「タカノフルーツパーラー」や音楽と食が融合する「Blue Note Tokyo(ブルーノート東京)」「BLUE NOTE PLACE(ブルーノート・プレイス)」のほか、県内外のスイーツ店で、ケーキやパフェ等として提供予定。それぞれの店のメニューによって表情を変える「ジュノハート」の可憐な味わいが楽しめます。

また、主な産地である青森県南部町の、一部の観光さくらんぼ園では、6月中旬頃から「ジュノハート」のお土産付プランなどを楽しむこともできます。東京からのアクセスは、東北新幹線でJR八戸まで約3時間。八戸駅からは車で30分ほどです。飛行機の場合は、羽田空港から約1時間20分の三沢空港の利用がおすすめ。空港からは八戸市内行きのシャトルバスが運行されているのでアクセスするのに便利です。
百貨店で購入したり、スイーツ店で堪能したり、観光さくらんぼ園を楽しんだり、一口含めば至福のひとときを味わえる「ジュノハート」に魅了されるはずです。

◆ジュノハート問い合わせ先
住所:青森県青森市長島1-1-1(青森県農林水産部総合販売戦略課)
電話:017-734-9573

◆ジュノハート

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