「令和」という元号は、梅のお花見の様子を詠った万葉集が由来です。「令和」の時代になっても花の美しさを愛でる日本の伝統を受け継ぎたいですね。改元を迎えた今、5月に見ごろになるのが、古来から愛されていた雅なお花・藤の花。滝のような迫力ある見た目と可憐な花の佇まいにきっと惹きつけられるはず。
展示方法の異なるまざまな藤を目にできる あしかがフラワーパーク
tabiiro.jp
最初にご紹介するのは、栃木県の「あしかがフラワーパーク」です。見どころは樹齢150年以上の大藤で、3面ある大藤棚はなんと畳600畳分もの広さがあるというから驚き。また世界的に見ても珍しい八重の藤の藤棚もあるので、見逃さないようチェックしてみてください。
藤といえば薄い紫色を連想しますが、実際には色の濃さが何種類かあり、可憐な白い藤や黄色い藤もあるんです。園内では、藤によって作られた80mも続くトンネルや、庭木仕立ての藤、池に映る水鏡の姿が美しい夜の藤など、さまざまな姿で来場者の目を楽しませてくれます。藤の色ごとに開花時期がずれているので、1か月以上も美しい姿を見ることができるのも魅力です。
◆あしかがフラワーパーク
住所:栃木県足利市迫間町607
電話番号:0284-91-4939
営業時間:9:00~18:00(閉園、時期により異なる)
定休日:12月31日、2月は第3水・木曜
料金:入場料(時期により変動)大人300~1800円、
小人200~900円
※障がい者手帳持参で本人と同伴者1名入場料200円引き
藤の甘酸っぱいにおいに包まれる 笠間稲荷神社
tabiiro.jp
京都の伏見稲荷大社、愛知県の豊川稲荷と並んで「日本三大稲荷」の一つである茨城県の「笠間稲荷神社」には、境内に樹齢400年余りの「二株の藤樹」があります。一つは茨城県の天然記念物にも指定されている「八重の藤」。ブドウのような珍しい房の藤の木は根の周りが3.55m、枝張りが15mにもおよび、県内でも1番の大きさを誇ります。
もう一つが「大藤」で、花房が1.5mにも及ぶ、まるで滝のように見える大きい藤棚です。年間350万人が訪れる歴史の長い稲荷ではありますが、この時期は藤を目当てにやってくる人も大勢いるほど、藤の甘酸っぱい匂いと大棚が見事です。「笠間稲荷」はパワースポットとしても有名で、仕事運や金運を上げてくれるというご利益があります。ぜひ藤を見つつ、参拝をしてみてください。
◆笠間稲荷
住所:茨城県笠間市笠間1
電話番号:0296-73-0001
営業時間:6:00~日没まで
定休日:なし
河内藤園
北九州市にある「河内藤園」は「実在する世界の美しい場所10」や、CNNの「日本の最も美しい場所31選」にも選出された、世界的にも有名な藤の名所です。一番の見どころは「藤の花のトンネル」で、いろいろな藤の花がグラデーションを作って咲き乱れます。
80mと110mの2本のトンネルがあるほか、小さな入り口から中に入り、360度の藤の光景が楽しめるドーム状の藤棚でも絶景が見られます。さらにその先には約1000坪の広場を使った 広大な藤の大棚があり、天井から降り注ぐ花のシャワーのような藤の花の下を歩くことができます。混雑緩和のために予約チケット制をとっているので、まずはコンビニでチケットを購入してみてくださいね。
◆河内藤園
住所:福岡県北九州市八幡東区河内2-2-48
電話番号:093-652-0334
料金:500円~1,500円変動制