まだまだ築地は終わってない！ 場外市場で楽しむ日本の食

昨年東京都中央卸売市場は豊洲に移転しましたが、現在築地場外市場はそのまま残っています。長い月日の間、食のプロたちに愛されてきた日本一の台所です。

そんな場外市場に新しい名所が誕生！ 創業90年という歴史を持ち、築地に長い間店を構え続けている老舗・近江屋牛肉店のプロデュースのもと、築地場外市場のうまいものが集う「TSUKIJI DELI(築地デリ)路地裏店」 が1月11日にオープンしました。

ふらっと気軽に立ち寄って一息つくことのできる、築地のアンテナショップというコンセプトで作られた「TSUKIJI DELI(築地デリ)路地裏店」。築地の名店がさまざまなコラボ商品を展開し、今後もメニューは続々と登場していく予定です。中でもおすすめなのがこちらの2品。

しそ塩昆布やゆず胡椒、まぐろ節など5種類の具が用意されたローストビーフのおにぎりは、現在名称募集中。ぴったりの名前を考えて応募してみてください。

築地全域を氏子とする「波除神社」のお神酒を製造している酒蔵の酒粕を使った酒粕ミルク「ましろ」は、酒粕に濃厚なミルクをブレンドしたドリンクです。ほんのり甘く、栄養満点なノンアルコールドリンクで、フレーバーは4種類。ぜひ飲み比べてみてくださいね。

2018年11月、場内市場が移転して間もなくのころにオープンしたのが、創業から100年を迎えようとしている老舗「伊藤海苔店」の店主が代表を務めるお茶の専門店「MATCHA STAND MARUNI」。お茶と海苔は保存方法が似ていて、一緒に取り扱うことが多いのだとか。老舗の海苔店の経営者が満を持してオープンする抹茶のお店では、抹茶の魅力を存分に楽しむことができます。

試飲スペースで提供する抹茶は、点てるところを実演し、その味だけでなく作る過程まで楽しむことができます。また、きび糖シロップを使った抹茶ラテや抹茶アイスなど、甘いドリンクも提供。苦味が苦手な人でも抹茶を味わうことができます。さらに、茶筅や抹茶椀といった本格的な茶道具の購入も可能なので、抹茶をより身近に感じるきっかけになりそうです。

2018年10月には、「食のまち築地のにぎわいの拠点となる施設」として、築地魚河岸がグランドオープンしました。3階建ての建物で、1階には水産や青果を扱う築地の名店が約60店舗軒を連ねます。3階にフードコートもありますが、屋上には広場があり、買ったばかりの新鮮な食品を食べることも可能。また、イベントスペースやキッチンスタジオも設けられており、「買う」「食べる」以外にも築地の食を楽しむことができそうです。

営業開始は午前5時からですが、午前9時までは業務用の仕入れをしている人を優先して販売を行ってており、一般客向けの販売は午前9時以降。プロが使う食材と同じものを同じ場所で買えるところも魅力のひとつですね。

◆築地魚河岸
住所：東京都中央区築地6-26-1、 6-27-1
開場時間：5：00～15：00（全店営業時間は7:00～14:00）
休業日：原則として、東京都中央卸売市場の開場日・休業日に準じる

一方豊洲でも、新しい市場を盛り上げるべく、「いちばに一番近いマルシェ」をコンセプトにしたイベントが行われています。3月30日までの期間の毎週土曜日、鮮魚や青果、関連用品の販売コーナー、見学ツアー、楽しく学べる学習会、エンタメステージなど、さまざまなイベントが用意されています。

豊洲市場の食材を活用した「豊洲シーフードバーベキュー」や「達人シェフによる“豊洲鍋”」、日本酒の利き酒ブースなどが登場。また、キッチンカーで豊洲市場限定のメニューを販売する「TLUNCH×豊洲市場」も注目のひとつ。イカ墨と海老のパエリアや煮穴子ひつまぶし丼など、週替わりでシェフが登場、腕を振るいます。

そのほか市場の各棟をガイド付きで案内してもらえる見学ツアーや、魚を楽しみながら学べる学習会、地域の団体によるエンタメステージなどがあります。開催日はイベントによって異なるので、ぜひ行きたいイベントをチェックしてみてください。


◆豊洲市場Oishii土曜マルシェ
場所：豊洲市場（江東区豊洲６丁目）５街区（青果棟）屋外スペース
電話番号：03-3433-0623
開催日：1月12日～3月30日の毎週土曜日　
　　　　8：00~15：00