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台北は朝から美味しい!“料理冒険家”とまこ絶対おすすめの朝食屋7選【連載7回目 …
台北は朝から美味しい!“料理冒険家”とまこ絶対おすすめの朝食屋7選【連載7回目 前編】
旅先の朝食って特別。その時間を満足して過ごすのが、旅の醍醐味だとも思っています。だって日本の日常では、一番簡単に、駆け足で済ませがちでしょう? なので旅中は、思い出深い朝食屋さんに出会えるようこだわります。味はもちろん、居心地のよさや異国情緒感など、空間の効果もとっても大切。そんな目線で、“料理冒険家”である私がお隣の国、台湾の台北でもたくさん探りましたよ。あちこちを実際に訪れ、ここぞと思った朝食のお店を、どうぞご覧ください。
Text&Photo:とまこ
絶品朝食①:迫力のジューシィ鴨肉バーガーを、ザ・かっこいいカフェ「好丘」で
なかなかの迫力でしょ! 上から見たら、さらにドーン!
彩りキレイな盛り付けはかわいいし、美味しそうだし、インスタ女子なら撮影したくなるのでは?
これは、鴨の厚切りハムをたっぷり使ったベーグルサンドのセット「豪野鴨胸貝果堡」(スープ、サラダなどがついて330元。日本円だと約1,200円)。鴨の弾力がたまらなくいい! ベーグルのみっちり感と、野菜のシャキシャキが合わさって、味も食感も最高にいい! それにプレートに盛られたフルーツサラダのフルーツドレッシングよ。甘酸っぱくて華やかで、サラダにはもちろん、ベーグルにもひたひたにしみ込ませて、むしゃっと食べたいくらいです。
広々した店内には、いろんなスペースがあって、どこに座ろうか迷っちゃう。これもまた、うれし楽しいではありませんか。
モダンなソファースペースやレトロ感溢れるスペース、窓辺のカウンター、学校チックな一角、靴脱いで座布団に座るお座敷風などなど。
光が差し込む高い天井の空間は、朝のひと時をゆったり堪能するにはバッチリですね。
また、ここにやってくるまでの道のりもステキなんです。お店は、MRT台北101駅から徒歩約数分。まずは、台北101(写真左)を見上げることになりますよ。
そのあと、古い建物の間を歩いて行くと「好丘」に到着です。
ぜひ、朝のお散歩プラスアルファな気持ちで、鴨バーガーモーニングを堪能しに行ってください。
◆好丘
住所:台北市信義區松勤街54號(MRT台北101駅から徒歩約3分)
営業時間:10:00〜20:00(月〜金)
09:00〜18:30(土日)
絶品朝食②:最高に優雅なレトロ喫茶「明星珈琲館」で、焼きたてとろーり絶品エッグタルトとマンゴーシェイク
“台湾の原宿”と呼ばれる人気エリアに位置する西門駅からほど近い、城中市場のすぐそこにある老舗ロシア料理店の3階フロア。1階はベーカリー、2階はロシア料理、3階は喫茶になっていて、ベーカリーの品物をこちらでいただくことができるのです。
こんな生粋のレトロ喫茶で、昼前からは人が絶えない人気の空間を、朝なら独り占めできちゃうかもしれないのです。あぁうれしい!
ここのエッグタルト(50元。日本円で約180円)を食べた時には、もう……台湾を訪れた意義の1/2は全うしたと言えるでしょう! 惚れた、惚れましたよ! 朝に焼きあがったエッグタルトのカスタードは、チーズのような塩気と卵のコクがいい塩梅に混ざりあい、熱々のトロントロンで夢みたい。タルト部分はサクサクかつふわふわ。なんとも上品さを感じる儚さ伴う食感で。こんな美味しいエッグタルト、本場・マカオでもポルトガルでも食べたことがない……初めてです(個人調べ)。
隣の黒いケーキは、「黒武士」(50元)というフォンダンショコラ。これも中がねっとりトロトロで甘さ控えめ、むしろ苦さ抜群、大人感溢れる逸品です。
カレーパイ(35元。日本円で約130円)もクセになります。パイ生地はサックサクで香ばしく、甘めの日本風カレーが程よく詰まっていて軽い! これはいくつでもパクパクといけてしまうタイプですよ。誘惑たっぷりの美味しさです。
喫茶で注文するドリンクでおすすめなのは、マンゴースムージー(180元。日本円で約650円)です。とっても濃厚で、これはまさに飲むマンゴー! 上にのっているのはマンゴーシャーベット。丸くてツヤっとしていて、なんてかわいいの。味にも見た目にも、ニコニコが止まりません。
ベーカリーだけでも絶賛したくなるパンやケーキを、朝の日差し溢れる極上レトロな空間で堪能できるなんて、最高に幸せでしょう。
◆明星珈琲館
住所:台北市武昌街一段7號(MRT西門駅から徒歩約7分)
営業時間:10:00~22:00
絶品朝食③:溢れんばかりの肉汁!! 豆乳屋さん「鼎元豆漿」の庶民派小籠包は、大満足間違いなし
50年続く老舗店の小籠包(90元。日本円で約325円)の迫力はどうよ! 大きくって、皮の主張もあって、タップタプなスープ入り。ジュワワワー!
この迫力が、庶民派小籠包の醍醐味(鼎泰豊に代表される高級店は、皮がさらに薄くて小ぶり)、ガブッとかぶりつく幸せ感よ。口中を肉餡と肉汁でぎゅうぎゅうに満たして、至福のひとときを味わってください。
これはもろもろっとした食感がたまらない「鹹豆漿(シェントウジャン)」(25元。日本円で約90円)という豆乳スープ。豆乳に酢を加えて、ゆるゆるの寄せ豆腐のような状態を作っています。そのベースに、店によって、ラー油やザーサイ、小エビなどで味付けし、中華風揚げパン・油条などをトッピングしています。やさしい塩気と大豆の風味がよく合うこと。日本ではまずないお味ですよ、ぜひ一度。
個人的には鹹豆漿が大好きすぎて、台湾のあちこちの店で食べますが、今、一番美味しいと思っているのが「鼎元豆漿」のこれです。ぜひ、小籠包と一緒に食べて、台湾らしさを満喫していただきたいです。
他にも中華風のパンやパイなど、たくさんのメニューがあるので、色々試してみてくださいね。
先日こちらを再訪。小籠包一籠なんてペロッと食べ終わり、大満足で席を立った時に、厨房から出てきたのがこちらの方です。目が合ったので「ニーハオ」と挨拶すると、この笑顔! だから美味しいんだ、このお店。ものすごい納得感とホクホク感で、台北での1日はなんともいい気分でスタートしたのでした。謝謝!
◆鼎元豆漿
住所:台北市金華街 30 号之1(MRT「中正紀念堂」駅から徒歩約6分)
営業時間:04:00~11:30
絶品朝食④:朝っぱらからファイヤー! 「明治時期碳烤吐司」の大胆ボーボー炭火焼サンドイッチで楽しい朝を
ちょっとした火事でしょう! 燃えているのがサンドイッチだなんて。なんって大胆で豪快! 行ってみたくなりますよね。
ここは炭火焼きのサンドイッチ屋さん。炭でパンを焼こうだなんて、まずもう、この時点で感心します。こんな面倒なことをして、軽食の代表サンドイッチを作るとは。
もう、軽く焼いた時点でいい香り。このままでも食べたいくらいです。
キレイな焼き目のついた炭火焼きトーストに、たくさんの具材と特製ソースを合わせて挟んで成形します。
仕上げのファイヤー! チーズが焦げてとろけて、もう、見ているだけでよだれが出そう。
これは「花生味噌雛腿排蛋」というメニュー(95元。日本円で約345円)で、なんと、ピーナッツと味噌を合わせた特製ペーストを使っています。甘くて香ばしい、ぜひ真似したい! それに、ジューシィな鶏肉と野菜がたっぷり。なかなかのボリュームですが、きっと美味しくって止まらなくなって、気づけば完食コースになるでしょうねえ。
頼めば、快くテイクアウト(外帯)にも応じてくれますよ。台湾ご飯が美味しすぎて、お腹がいっぱい……そんな時も、頼めば、食べきれなかった分のテイクアウト(外帯)にも快く応じてくれます。
◆明治時期碳烤吐司
住所:松山區南京東路四段133巷4弄2號之4(台北小巨蛋駅から徒歩約5分)
営業時間:7:00〜14:00
おわりに
台北は、早起きするといいこといっぱい! 美味しすぎ、雰囲気抜群、どっぷり台湾風、面白い、元気がでる……様々なキーワードのお店を選べますよ。ぜひ、気分に合わせて、極上の旅朝時間をすごしてください。
◆とまこ
明治大学在学中にバックパッカーとしてデビューし、卒業後は秘境ツアーコンダクターに。現在は旅作家&おしゃれパッカーとして本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍中。著書に「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)、「世界の国で美しくなる!」(幻冬舎)など多数。
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