【台湾情報】動物たちとの出合いも!? 行楽の秋は、國家森林遊
樂區のトレッキングコースへその0

【台湾情報】動物たちとの出合いも!? 行楽の秋は、國家森林遊 樂區のトレッキングコースへ

2020-10-17
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豊かな自然が魅力の台湾東部。国外からの注目が高まる花蓮縣のオススメスポットのひとつが池南國家森林遊樂區です。林業で栄えた時代がしのばれる木材運搬用の機関車、110種以上ものワラビ類が茂る原始林遊歩道が見どころです。台東縣に出かけるなら、人気温泉地のある知本國家森林遊樂區へ。珍しい動物たちとの出合いに期待が高まります。

清らかな湖を望む、ゆるやかなトレッキングコース。

清らかな湖を望む、ゆるやかなトレッキングコース。
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樂區のトレッキングコースへその2
池南國家森林遊樂區は、170ヘクタールもの広大な公園で、9.93ヘクタールの池南園區と159.72ヘクタールの鯉魚山歩道區で構成されています。鯉魚山歩道區は高低差が激しいため、鯉魚譚と花東縦谷を同時に見られる景勝地でもあります。一年中澄み切った水をたたえる湖、鯉魚譚の水鏡が映し出す周囲の山水は引き込まれるような美しさ。鯉魚山は、海抜601メートル、歩道は2〜3km。木々の間から見える鯉魚譚を眺めながら、ゆったりした道のりを登っていきます。展望台から望む景色は360度のパノラマビュー。眼下に広がる平野、花東縦谷の田園風景が堪能できます。

シダ植物や蔓植物が茂る山林は「大樹のアパート」との異名も。

シダ植物や蔓植物が茂る山林は「大樹のアパート」との異名も。
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樂區のトレッキングコースへその4
鯉魚山歩道は、多様なルートが交差していてフレキシブルな散策が可能です。桑科の巨大な九丁樹やシダ植物のヒカゲヘゴが灼熱の太陽を遮る山林を進むと、大量の蔓植物が目に入ります。専門家によると、鯉魚山には110種以上ものワラビ類が生えているそう。植物愛好家から「大樹のアパート」と呼ばれるほどの、豊かな緑が広がっています。

また、あらゆる種類の鳥類が現れるのも特筆すべきポイント。クロヒヨドリ、クロガシラ(台湾固有種)、タイワンゴシキドリといった南国ならではの珍しい鳥たちとの出合いが期待できます。

哈崙林場の名残を残す“ボンボン車”。

池南園區の見どころは、森林鉄道が通っていた「哈崙林場」。木材運搬用のロープウエイが見られるほか、付近には「採運機具展示館」があり、哈崙林場のかつての姿を記録した写真、伐採所で使用した各種器械などを展示。また、パーク内には“ボンボン車”と呼ばれる材木運搬に使われた高山機関車が留め置かれ、林業の隆盛期に思いをはせるのに重要な役割を担っています。

自然教育センターによる、親子で楽しめるプログラムにも注目。

また、2008年には、池南自然教育センターを設立し、オリエンテーリングや親子木工体験などのプログラムを開催。林業や木材の必要性などを学ぶ機会を提供しています。

◆池南國家森林遊樂區
住所:花蓮縣壽豐鄉池南村林園路65號

動物たちとの出合いも!? 南国の秘境をトレッキング。

ところ変わって台東南部。知本國家森林遊樂區は、人気温泉・知本温泉を擁するエリア。天然資源が豊富で、珍しい動植物の宝庫でもあるこの地は、1979年に整備がはじまり、1981年に國家森林遊樂區として開放。手つかずの自然、緑の宝石ともいえる美しい森林を堪能できる場所となりました。温泉愛好家も、秘境をめぐる旅が気軽に楽しめます。

美しい蝶が舞い、色とりどりの鳥たちの歌声が響く楽園へ。

「花見知本百草園」は、蝶類の楽園。花々の開花に合わせ、カラフルなアゲハ蝶など数十種類の蝶が舞い踊ります。午前中に入園すれば、さまざまな鳥たちとの出合いも。タイワンゴシキドリ、シロガシラクロヒヨドリの歓迎の歌声はやむことなく続くことでしょう。

草木が優しく香る植物エリアは、癒し効果抜群。

園内は、ハーブ広場、伝統的な青草植物エリア、薬草エリア、水生植物エリアなどのテーマ分けがされており、50種類以上の植物が点在しています。ほのかな芳香と目の保養がかなう比類ない心地良さが体験できます。

愛らしさに悶絶。野生動物との出合いに期待!

知本國家森林遊樂區は、野生動物の天国でもあり、森林の中に作られた「嬉遊林間區」まで歩くと、タイワンザルが梢で遊ぶ愛らしい姿が見られます。キョンやタイワンザルの痕跡は、山林の至るところに。夜になると、スイロクとも呼ばれる鹿のサンバー、イノシシ、センザンコウが駆け抜ける姿を見ることもできるといいます。

トレッキングの疲れは知本温泉水の足湯で癒して。

園内の七里香歩道は、低海抜の山で初めての手づくり歩道。全ての道は石や倒木で作られ、これにより木の梯子よりも安定感ある歩道となっているのだそう。七里香歩道の終点は、園内きっての絶景ポイント。山頂には数本のシダレガジュマルが生い茂り、日陰の休憩所となっています。

下山後は、木造の東屋がある温泉休憩所の足湯へ。温泉水の足湯で1日の疲れを癒しましょう。熱すぎるという人は、山の湧水を使った足裏水流マッサージでクールダウンを。

ファミリー層に好評! 生態教育に適した施設も充実。

2012年に開設された自然教育センターでは、生態教育に重点を置き、有名な芸術家の莊文毅氏と地元の木工職人による木工プログラムなどを通して、小中学校の野外学習の場として大きな成果を上げています。
また、ツーリストセンターの2階には、マルチメディア・インタラクティブ学習体験スペースがあり、ガジュマルの根っこをモチーフにした空間で、知本の自然をさまざまな形で学べるとあって、親子連れで賑わっています。

歩きやすく整備されたトレッキングコースで自然を楽しむ休日。行楽の秋にぜひ。

◆知本國家森林遊樂區
住所:台東縣卑南鄉溫泉村龍泉路290號

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