この春、ムーミンの世界をイメージした「ムーミンバレーパーク」が埼玉県飯能市にオープンし注目を集めていますが、実はもっと前からムーミンの世界で遊ぶことのできる場所が、同じく飯能市にあったんです。自然を楽しむムーミン村「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」で物語の世界に浸ってみませんか。
まるでムーミン谷!
「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」は、自然の中で大人も子どもものびのびと過ごせる公園です。広大な敷地内には、大きな水辺に広々とした芝生があり、まるで北欧にいるかのように、ゆったりと時間が流れます。
公園内には「きのこの家」に代表される自然に馴染んだ変わった建物が点在するほか、樹齢100年を超えるヒノキを使った「子ども劇場」やカフェ、トーベヤンソンの資料館に、図書室も。どれもかわいらしい建物で、公園全体がメルヘンな雰囲気です。そして、ムーミン好きなら見逃せないのが、物語の中にも出てくる「水浴び小屋」。赤い屋根まで見事に再現された「水浴び小屋」は、まさにムーミン谷にいるような気分になれます。
作者の思いが込められた場所
子どもたちがお互いを受け入れながらのびのびと自然の中で遊べる場所を作りたい! そんな思いから、ムーミン童話の世界にインスパイアされた公園を飯能市に作ることを知らされたムーミンの作者、トーベ・ヤンソン。なんとそれから7年間もの間、手紙のやり取りを通して飯能市と交流を持ちました。
当初はムーミンの世界観を持った公園ということで「あけぼの子どもの森公園」という名称でしたが、開園から20年も作者の精神を伝え続けてきた実績から、公園の名称に「トーベ・ヤンソン」とつけられた経緯があります。遊ぶだけのテーマパークではなく、作者のメッセージを体験できる場所でもあるんです。2018年にはイメージムービーを公開するなど、近年の北欧ブームにも背中を押されて注目されているこちらの公園。行こうかどうか迷ったら、ぜひチェックしてみてくださいね。
カフェでも北欧気分
公園内には、北欧風のカフェ「Cafe PUISTO(カフェ プイスト)」も。ブルーに塗られた木の壁に北欧らしいチェアが並ぶ外観は、洗練された雰囲気ながら、ムーミン童話の世界に馴染む温かさを感じます。
北欧食器の定番である「Teema」のプレートに載ったライ麦パンのオープンサンドとサラダや、ブルーベリータルト、地元農園直送の野菜を使ったスムージーなど、メニューも北欧風で見た目にも美しいものばかり。テイクアウトも可能なので、晴れた日には公園でピクニック、なんていうのもおすすめです。
3月30日(土)からライトアップが開始!
そんな「トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園」では、3月30日から“森のすみかに灯るあかりー 「豊かな闇」を感じる時間 ー”をコンセプトとしたライトアップが始まります! 北欧のライフスタイル「ヒュッゲ」や、夜明け前と夕方後の一瞬の「ブルーモーメント」、そして暗闇をも楽しむフィンランドの文化を取り入れ、建物と自然が調和するようなライトアップが特徴です。
光るベンチや、道路面に投影されるレンズスポット、自分が映りこむときに暗くならずにキレイに映るよう設計されたフォトスポットなども設置されるので、大人も子供も、美しい光はもちろん、“豊かな闇”を感じながら夜の公園散策をしてみては。
◆トーベ・ヤンソンあけぼの子供の森公園
住所:埼玉県飯能市大字阿須893番地1
電話番号:042-972-7711
開園時間:9:00〜17:00
休園日:月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)、年末年始 (12月28日~1月4日)
料金:無料
ライトアップ:2019年3月30日以降の土・日曜、祝日の17:00~21:00(予定)