梅雨の旅にピッタリ!3,000匹のホタルを車内から鑑賞できる鉄道。鉄旅タレント木村裕子が提案する、若桜鉄道の旅【連載第5回】その0

梅雨の旅にピッタリ!3,000匹のホタルを車内から鑑賞できる鉄道。鉄旅タレント木村裕子が提案する、若桜鉄道の旅【連載第5回】

2018-06-16
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日本の鉄道路線をプライベートで全て乗車した鉄旅タレント木村裕子が、鉄道初心者さんでも楽しめる「おもしろ鉄旅プラン」をご提案します。今回は梅雨の風物詩ホタルを車内から見る事の出来る若桜鉄道をご紹介します!

Text&Photo:木村裕子

登録有形文化財が23か所もあるローカル線

登録有形文化財が23か所もあるローカル線
梅雨の旅にピッタリ!3,000匹のホタルを車内から鑑賞できる鉄道。鉄旅タレント木村裕子が提案する、若桜鉄道の旅【連載第5回】その2
▲左から:若桜鉄道前社長、運転士谷口さん、木村


若桜鉄道は鳥取県の鳥取駅からJRで3駅先にある、郡家駅から若桜駅を結ぶローカル線です。全長19.2kmに9駅という短い路線ですが、駅舎・物置・灯室など23か所も登録有形文化財に認定されていて、車内から見える全てに歴史がある博物館のよう。

私が乗り鉄へ行った時に社長にその話をすると、「赤字でお金がなく修理も撤去も出来ずそのままにしていたら、いつの間にか遺産になった快挙だよ~!(笑)」と、まるで年月を経て熟成されたウィスキーのように、登録に至った裏話経緯を教えてくれました。

約3,000匹のホタルが全身を包むジブリ世界

約3,000匹のホタルが全身を包むジブリ世界
そんな路線の因幡船岡駅付近は、澄んだ川に沿って列車が走ります。そのため梅雨から初夏にかけては、車内からホタル観賞が出来るんです!

しかも普通列車に観光客が多い時は、この付近だけ時速を落として進むサービスも。車内からも楽しめますが、せっかくなら下車して鑑賞スポットへ行ってみましょう。因幡船岡駅徒歩1分の天満橋付近は、多い時は約3,000匹のホタルが全身を包むように舞います。ちなみにおすすめは20時頃。ホタルが一番多く舞う時間帯だそうです。

スタバがなかった鳥取県に出来た“すなば珈琲”略して「スナバ」

スタバがなかった鳥取県に出来た“すなば珈琲”略して「スナバ」
鳥取県は3年前まで47都道府県で唯一スターバックス・コーヒーがない県でした。そこで当時の知事が「鳥取県にスタバはないですけれども、日本一のスナバ(砂場)はあります。」と自虐したところ、鳥取駅前に「すなば珈琲」がオープン! 発祥理由はノリですが、店内ではサイフォン式コーヒーが頂ける本格的な喫茶店です。私が行った時は早朝で開店前だったため、移動販売車でアイスコーヒーを購入しました。深いコクなのにスッキリ飲めるうえ、香りにも癒されとっても美味しかったです。

2018年9月まで完売中の若桜鉄道観光列車「昭和」

2018年3月にデビューした観光列車「昭和」。沿線の人・事・ものからイメージからこう名付けられた車内は、窓枠に木を使用したりソファー席やテーブルもあって、あたたかみのあるレトロ列車。

この観光列車は大人気のため、現在今年9月まで満席完売となっていますが、青いボディーに銅色の下回りは外から見ても楽しめます! 走行時刻を狙ってぜひ写真に収めてくださいね。

最後に木村ポイント!

私がプライベートで因幡船岡駅にホタル観賞へ行った際、取材中の地元テレビ局に声を掛けられインタビューされました。夜だし顔はハッキリ映らないだろうと許可した直後、ADさんに煌々とライトを向けられ、温泉に入った直後のスッピンをテレビで晒す結果となりました(笑)。この私の失態を踏まえ、訪れる際はぜひメイクバッチリで向かってくださいね。
 

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