近頃、福岡ではゲストハウスが急増中。続々とオープンするなか、安さだけじゃない、独自の取り組みやユニークなサービスが巷で話題になっています。今回は最新の特色あるゲストハウスを紹介します。
文/秋武宏美
ホステルに泊まって保護ネコを支援
2017年3月に博多区・千代にオープンした「ねこ蔵ホステル」は、保護ネコシェルターを併設したゲストハウスです。1Fが保護ネコシェルターとカフェ兼日本酒バー、2Fは最大18人収容できるドミトリータイプの客室になっています。昼はカフェでランチやスイーツ、夜はバーで福岡・八女の有名酒蔵「喜多屋」の日本酒が楽しめます。客室は男女混合と女性専用のドミトリーがあり、1泊2,900円~。ほかにダブルベッドの個室もあります。
シェルターは動物愛護センターよりボランティアで引き受けた里親募集のネコを10~15匹収容し、事前予約で見学できます。シェルターの運営費は、ゲストハウスの宿泊費や飲食の売り上げの一部で賄われているのだそうです。ネコを愛する人々が日本中から、世界中から訪れる場所になることを願ってできた当施設。ネコ好きはぜひ足を運んでみては?
◆ねこ蔵ホステル
住所:福岡県福岡市博多区千代4-7-86
電話番号:092-409-2242
福岡ローカルの魅力をホステルから発信!
2016年に開業した「SEN&CO.HOSTEL(センアンドコードットホステル)」は、いま福岡で注目を集める再開発地区・六本松エリアにあるゲストハウスです。天神まで車で約10分、ビーチがある百道浜まで車で約15分と、福岡市の中央に位置し、街中から自然まで足を運ぶのにちょうどいい場所にあります。客室は女性専用ドミトリーを含む全14ベッドで、朝食付き1泊3,500円~宿泊できます。
1Fカフェではローカルのヒトやモノに触れる場を提供するべく、様々なイベントを不定期で開催。これまでに、地元ゆかりのゲストを招いたトークショーやワークショップ、料理教室などが行われました。また、ここで味わえるヘルシーな「麹の朝ごはん」(700円)も評判です。自家製の味噌や麹調味料を使った和朝食は、前日までの予約で宿泊者以外も食べることができます(モーニング8:00~10:00)。ローカルな旅をしたい、そんな人にぴったりのゲストハウスです。
◆SEN&CO.HOSTEL(センアンドコードットホステル)
住所:福岡県福岡市中央区谷1-14-4
電話番号:092-741-2055
地域とゲストをつなぐ“泊まれるスナック”
「B&C Gakubuchi(ビーアンドシー ガクブチ)」は、築50年以上の町家をリノベーションして2017年6月に博多区・上呉服町にオープンしました。“泊まれるスナック”というコンセプトのもと、入口を抜けるとまずスナック、その奥に半個室ドミトリー、2Fはすべて客室になっています。女性専用ドミトリーは1泊3,800円で、室内に専用シャワールームや洗面所、パウダースペースが設けられていて女性にはなんともうれしい心配り。
スナックは宿泊者以外も利用でき、地元の人が気軽に立ち寄り宿泊者も集いやすい、地域のディープな雰囲気に触れられる場所になればと、カフェやバーではなくあえてスナックにしたのだとか。ドリンクやおつまみはオール500円とリーズナブル。店名には訪れた人の旅や人生の一部を彩る“ガクブチ”のようでありたいという意味が込められていて、若いママとスタッフが温かい笑顔でゲストを出迎えてくれます。
◆B&C Gakubuchi(ビーアンドシー ガクブチ)
住所:福岡県福岡市博多区上呉服町4-3
電話番号:092-281-2511