かつて、氷川神社の門前町や中山道の宿場町として栄えた歴史ある街、埼玉県の大宮。都市化した今もなお、大宮駅周辺にはたくさんの人が集い、賑わいを見せています。そんな歴史とともに歩む街に誕生したのが、複合施設の「大宮門街」です。大宮駅東口から氷川神社の参道へと連なる道の途中に立つことから、歴史ある地で特別な役割を担うこの施設。商業施設のほか、市民ホールやオフィスエリアも備え、地域の方々や街を訪れる人々に親しまれています。「大宮門街」は、大宮を訪れたらぜひ立ち寄りたい、ショッピングやランチにおすすめの施設です。
TEXT:小林優子
地域に根差した多機能の複合施設
JR大宮駅東口より徒歩約3分の場所に位置する商業施設「大宮門街(おおみやかどまち)」。商業施設・オフィスエリア・市民ホールから成る、地上18階、地下3階建ての複合施設です。
施設内には、日常づかいしやすいレストランやショップをはじめ、さまざまな診療科目の医療クリニックが並ぶほか、薬局やコンビニまで揃い、大宮の街での暮らしを支える便利な施設として、地域の方々に役立てられています。
数あるショップも、ファッション、雑貨と、充実のラインアップ。カフェも揃い、埼玉県初出店となるコメダ珈琲の和喫茶「おかげ庵大宮東口店」がオープン。これまでの和甘味処とは一線を画すゆったりとした空間や、卓上の七輪を使い、自分で焼いて食べるお団子などの甘味メニューが注目を集めています。また、10階から18階はオフィスエリアになっており、全国生活協同組合連合会本部やハイデイ日高本社などが入居し、ビジネスの拠点としても活用されています。
氷川参道との歴史的な深いつながり
大宮は江戸時代に、氷川神社の門前町として繁栄した歴史ある街。氷川神社へ続く氷川参道は、全長約2kmにわたりケヤキ並木の緑が茂り、大宮のシンボルになっています。
現在は、東日本の玄関口として、この街で暮らす人々や働く人々、観光客で賑わいを見せる都市となった大宮。そんな、歴史的なエリアと都市とが調和する街に誕生した「大宮門街」は、大宮駅東口から氷川参道へと人々を誘う結節点となり、“門”のような役割を果たしています。
「大宮門街」の名称は、中山道の宿場町として栄えた名残をとどめる大門町の地に立つことから、「大宮」と「大門」の2つの地名を掛け合わせて作られた造語です。街の歴史とともに発展してきた大宮を訪れる人々に、特別な体験を提供する場所として、「大宮門街」は街づくりの一端を担っています。
多世代が楽しめるさまざまなイベントを展開
「大宮門街」では、地域の人々や観光客に向けたイベントを定期的に開催。スイーツフェアや地元の学校と連携したイベントなどが行われ、幅広い世代が楽しめる催しが数多く展開されています。
施設内には、「RaiBoC Hall(レイボックホール)」と呼ばれる「市民会館おおみや」を併設。「大宮門街」の4~8階に、1400席の大ホールや340席の小ホールを備え、会議室や休憩スペースなども設置されています。大小のホールでは、コンサートや講演会などのイベントが催され、地域の方々が芸術や文化に触れることができる施設です。
また、4階ロビーには自由に使うことができるベンチがあり、穴場的な休憩スポットになっています。比較的静かな空間になっているので、ショッピングや散策の合間にひと休みしてはいかがでしょうか。
多方面からのアクセスも抜群
「ゆきあうカド、人つなぐマチ」をコンセプトにした「大宮門街」は、街を行き交う人と人とがつながり、大宮の発展を未来へとつなぐ場所として誕生しました。周辺の路地道を取り込んだ設計により、訪れる人々に偶然の発見や楽しさを提供する空間づくりがなされています。
また、JR東日本や東武鉄道、埼玉新都市交通が通り、複数の新幹線が乗り入れるターミナル駅、大宮駅東口から徒歩約3分と、多方面から訪れやすい交通アクセスの良さも魅力。施設には、自走式の立体地下駐車場や約500台を収容できる駐輪場も完備されており、車や自転車での利用にも便利です。
門前町としての面影が残る大宮で、街の発展を未来へとつなぐ役割を担う「大宮門街」。大宮を訪れたら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
◆大宮門街(オオミヤカドマチ)
住所:埼玉県さいたま市大宮区大門町2-118
営業時間:【物販店】10:00~22:00、【飲食店】11:00~23:00※店舗により異なる場合あり、【市民ホール】9:00~22:00
アクセス:【電車】JR大宮駅東口から徒歩約3分
駐車場:全238台
大宮門街(オオミヤカドマチ)