友達同士の気楽な旅なら、ホテル選びは好みに任せてOK。でも、親世代を連れた家族旅行では、なんといっても正統派ホテルが安心。例えば、48年もの間、数え切れないゲストからの信頼を集め続けてきた「華泰王子大飯店(グロリア プリンス ホテル)」。2001年からは西武グループに加わり、日本語でのサービスがレベルアップ。多くの日本人客から、高い評価を得ています。
質実剛健、その姿勢は建築時にも
ホテルは台北の中心地にあり、MRT淡水信義線(レッドライン)「雙連」駅から徒歩約7分。中和新盧線(オレンジライン)へは、徒歩約9分。2路線が利用でき、行き先に合わせて利用駅を変えられ、とても便利。また、ホテル前の民生西路沿いには見どころが多く、西へ向かえば、雙連市場、赤峰街、寧夏夜市、迪化街。道沿いに歩けば、いま最もホットなスポットに迷うことなく辿り着けるのも嬉しい限り。タクシー移動もスムーズです。
斬新なホテルが次から次へと建つ台北において「華泰王子大飯店」は、質実剛健なイメージのホテル。それもそのはず、1970年の建設時、創業者の陳金柳氏とその息子で現社長の陳天貴氏は、建材の質に徹底的にこだわったそう。高品質の鉄筋を使用したのはもちろん、その折り曲げや切断、溶接、コンクリートの流し込み、配管や電気工事に至るまで、すべて自ら現場に立ち、チェックしていたといいます。
選りすぐりの芸術品も、おもてなしのひとつ
1988年の改築時には、シックな花崗岩にエメラルドグリーンの窓に模様替え。同時に、社長夫人により選りすぐりの芸術品を随所に配し、芸術の殿堂といえるホテルへとグレードアップ。イタリアから取り寄せたモザイクの壁装飾、各フロアの台湾の芸術品は、芸術を愛する彼女からの、おもてなしの形であるよう。
また、ホテルの顔であるロビーに季節に合わせて飾られる大きな生け花も、訪れる人々の心をに残る芸術品のひとつといえるでしょう。
日本人の好みをおさえたゲストルーム
客室は7種類、全220室。広さは6〜23坪と幅があり、個人旅行からビジネスユースまで、ニーズに合った部屋を選べます。
内装は正統派ホテルらしく、整然とした内装で、過不足のない快適さ。すべての部屋に二重防音設備が施され、ウォシュレットを標準装備。日本人が“あってほしい”と願うポイントをきっちりおさえています。また、日本風浴衣(スイートはバスローブ)は“あったらいいな”と思うアイテムであり、日系ホテルならではのサービス。もちろん、全室に有線高速インターネットと無料Wi-Fiを完備。建物は決して新しくありませんが、いま求められる設備はしっかり整っています。
ホテル内のレストランも、正統派。2階の「九華樓」は、本格広東料理が味わえるチャイニーズ・レストラン。香港出身の匠たちが“正統派広東料理、本場の点心”をモットーに、日々その腕をふるっています。
マストオーダーは、北京ダック。各界の著名人や常連客に熱烈に支持されているメニューです。また、平日限定のお得な点心セット(680元+10%)も好評です。
自家農場で採れた新鮮野菜とこだわりの肉料理も必食!
そして1階のシーフード&ステーキのレストラン「驢子餐廳」。産直の食材と手作りにこだわっていて、北投に自家農場を持ち、毎日運び込まれる採れたての野菜を使っています。新鮮野菜のシャキシャキの歯ごたえが楽しめる「農場花園沙拉(季節の農園サラダ)」が人気なのも納得。
名物料理は、28日間かけて作られた自家製熟成肉をスペイン製の専用オーブンで焼くTボーンステーキ「28日乾式熟成丁骨牛排」(3280元+10%)。素材選びにも、調理法にもこだわりが詰まった一皿です。もう少し軽めのメインがお望みならば「松露楓糖豬排(豚チョップのトリュフ&メープルソースがけ)、「波士頓龍蝦燉飯(ボストンロブスターのリゾット)」などをどうぞ。
もうひとつの正統派、それはスタッフのサービス精神です。日本的な細やかさを感じる立ち居振る舞いに、ほっとするゲストも多いよう。リクエストや困りごとが生じたとき、日本語で相談できるのは、何よりの安心。初めての台湾で、何かと不安……そんなときに選ぶべきは日系ホテル。ここ「華泰王子大飯店」が、旅の心強い味方になってくれること、間違いなしです。
◆華泰王子大飯店
住所:台北市中山區林森北路369號
電話:+886-2-2581-8111