京都観光するなら八坂神社へ!神社巡りの魅力&楽しみ方♪
京都にはたくさんの神社がありますが、その中でも「八坂神社」は、長い歴史とユニークな特徴のある神社です。
早速、八坂神社の歴史やみどころをご紹介します。
京都観光するなら八坂神社へ!魅力①八坂神社の歴史とは?
八坂神社の創建に関しては、いくつもの諸説があります。八坂神社の社伝の一説をご紹介します。
八坂神社は、656年に高句麗から来日した伊利之使主(いりしおみ)が創建したといわれています。
その後、876年に円如という僧が、牛頭天皇(祇園精舎の守護神)の分霊をたてまつり、藤原基経によって精舎が建立され、観慶寺(別名:祇園寺)と称されました。
古くからある神社でありながら、神仏習合の色合いがとても濃いのも、八坂神社の特徴の一つです。その理由は、延暦寺の支配を受けていたことにあります。
また、明治の神仏分離までは神社でもあり、お寺としても人々に認識されていたようです。とても面白い歴史のある神社ですね。
京都観光するなら八坂神社へ!魅力②八坂神社の構造の特徴
八坂神社の本殿と拝殿は、「祇園造」と呼ばれる特徴的な造りとなっています。
通常、本殿と拝殿を別棟とする建築方法が多いのですが、八坂神社の本殿と拝殿は、入母屋屋根で本殿と拝殿が覆われています。
この祇園造の本殿と拝殿は、重要文化財にも指定されています。
他にも、楼門や石鳥居などの建造物や美術工芸品など、八坂神社には重要文化財が数多く存在します。
京都観光するなら八坂神社へ!魅力③八坂神社の逸話
八坂神社には、平忠盛の言い伝えがあります。
五月雨がしとしとと降る夜に、白河法皇は、祇園女御に会うために灯篭の近くを通りかかりました。すると、前方に鬼のようなものが見えたために、白河法皇はお供をしていた平忠盛に討ち取るよう命じました。
しかし、平忠盛はその鬼を生け捕りにしたのです。なぜなら、その鬼とは、燈籠に光をともそうとした祇園の社僧だったから!
社僧の雨具の蓑が、灯篭の光で銀の針のように光ったために、鬼のように見えただけだったのです。正体が分かったので、忠盛はその鬼(=祇園の社僧)を生け捕りにしました。
この忠盛の思慮深い行動に、多くの人々が感嘆したといいます。
なお、境内にある「忠盛燈籠」という石灯籠はその時のものといわれており、この話は『平家物語』巻六にも書かれています。
京都観光するなら八坂神社へ!魅力④みどころ
八坂神社には、見どころはたくさんありますが、その中でも訪れたいのが「美御前社(ううくしごぜんしゃ)」です。
美御前社では、美の神といわれいてる「多岐理毘売命」、「多岐津比売命」、「市杵島比売命」をたてまつっています。京都の舞妓さんをはじめとして、多く女性が参拝しています。
ちなみに、美御前社では霊験あらたかな湧き水「美容水」が湧き出ており、外見だけでなく内面も磨かれる水として有名です。
京都観光するなら八坂神社へ!魅力⑤楽しみ方
八坂神社には、7不思議があります。八坂神社で参拝を終えたら、境内の7不思議めぐりを楽みましょう!八坂神社の7不思議は諸説ありますので、そのうちの一つとしてご紹介します。
【八坂神社7不思議】
①西楼門…京阪「祇園四条駅」から八坂神社方面へ歩いて行くと、重要文化財である西楼門がみえてきます。西楼門は、蜘蛛の巣が張らず、雨だれの跡も付きません。
②龍穴…本殿の下にあるという井戸で、とても深い井戸だと言われています。京都にある龍脈は、この龍穴と神泉苑を通っていると言われています。
③龍吼…本殿の玄関入り口の東の柱から西に向かって柏手をすると音が反響します。音が反響するのは、天井に描かれた龍が吼えているためです。
④絵馬堂…絵馬堂の大貫は、西と東で寸法が五寸程異なっています。
⑤夜泣き石…名前のとおり、石が毎晩すすり泣くという不思議な石です。
⑥二見岩…摂社大神宮社の内宮と外宮の間にある石。この二見岩の根は、地軸に達する程深いんだとか。
⑦北向蛭子神社…日本の神社仏堂は北向きには創建しないといわれていますが、北向き蛭子神社だけは北向きに建てられています。
このほかにも、先ほど前述した力水や忠盛灯篭なども7不思議の1つとして数えられることがあります。
京都観光するなら八坂神社へ!魅力⑥八坂神社のおすすめイベント
八坂神社といえば、やはり「祇園祭」です!
元々、祇園祭りは「疫病退散」を祈願するために始まったお祭り。神輿渡御や田楽、花傘踊りなど、町中を練り歩いて疫病神を鎮めようとしたことが、お祭りの由来です。
昔の疫病は、命を落とす怖いものでした。しかし、東山に祠を立てたところ、疫病の流行がおさまり、その後、祠を祇園社として篤く信仰を集めたそうです。
そして、当時の天皇が走馬や勅楽などを祇園社に奉納し、これが現在の祇園祭の原点と言われるようになったそう。
祇園祭は、規模の大きさやお祭りの歴史の長さを見ても、世界でも有数のお祭りなんです!
京都観光するなら八坂神社へ!魅力⑦八坂神社へのアクセス方法
歴史も面白く、重要文化財や美術品が多い八坂神社へのアクセス方法をご紹介します。
【八坂神社】
場所:京都市東山区祇園町北側625番地
TEL:075-561-6155
利用時間:10:00~17:00
料金:600円
【アクセス方法】
☆電車利用の場合
・京阪「祇園四条駅」下車→徒歩約5分
・阪急「河原町駅」下車→徒歩約8分
☆車利用の場合
・JR京都駅より車で約15分
☆バス利用の場合
JR京都駅「市バス206番」乗車→「祇園」下車すぐ
おわりに
いかかでしたか?「祇園祭り」といえば華やかなお祭りというイメージが強いですが、疫病神を鎮めるためだと考えると、昔の人々の強い想いのあるお祭りなのですね。
長い歴史を誇る八坂神社にぜひ訪れて、人々が積み重ねてきた時間を感じてみてくださいね♪
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