2泊3日《松島・山寺・平泉》を巡るパワーチャージの旅へ♡その0

2泊3日《松島・山寺・平泉》を巡るパワーチャージの旅へ♡

提供:旅色プラス編集部

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みなさんは「四寺廻廊(しじかいろう)」を知っていますか?
松尾芭蕉も訪れたという、宮城・松島の瑞巌寺、山形県の立石寺、岩手・平泉の中尊寺、毛越寺の4つの寺を巡礼することをいいます。
東北3つの県に渡っていますが、効率よく回れば3日で四寺を巡ることができるんですよ♪今回は、「四寺廻廊」でご利益をいただきながら東北観光を楽しめちゃう3日間の旅をご紹介します!

4つのお寺を巡る「四寺廻廊」とは?|《東北》四寺廻廊の旅

立石寺(山形・山寺)、瑞巌寺(宮城・松島)、中尊寺、毛越寺(岩手・平泉)は、いずれも平安時代に慈覚大師円仁が開いたお寺で、「みちのくの四大名刹」といわれています。
紀行文「奥の細道」で知られる俳人・松尾芭蕉も訪れたという、この四寺を巡礼することを「四寺廻廊」といいます。
せっかく巡るなら「四寺廻廊」専用の御朱印帳で御朱印を集めてみましょう♪
御朱印帳は最初に訪れたお寺で購入できます(販売価格1,000円)。すべての寺を回って御朱印を集め、4つ目のお寺で結願の御印をいただいて完成!
最後のお寺のご住職が書を記した色紙もいただけるんです。この色紙は四寺それぞれで異なるので、熱心な人は回り方を変えてすべて集めるそうですよ!
「四寺廻廊」はどのお寺からスタートしても、どの順番で巡ってもOKです。
今回は、山形県の立石寺からスタートする3日間コースをご紹介します♪

【1日目】立石寺(山形県・山寺)|《東北》四寺廻廊の旅

【1日目】立石寺(山形県・山寺)|《東北》四寺廻廊の旅

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1日目は「閑さや岩にしみ入る蝉の声」という松尾芭蕉の句で有名な立石寺(山寺)へ。
東京駅からJRを使う場合、山形駅を経由して最寄りの山寺駅まで行きましょう。
山寺と呼ばれる立石寺は、山門から奥の院までなんと800段あまりの石段が続きます!参道には、せみ塚をはじめとする、芭蕉にちなんだ句碑や歌碑がたくさんあるので、それらを見ながらゆっくり上りましょう。
頑張って上った先には、山寺随一の展望台といわれる五大堂があります。
眼下に広がる美しい田園風景を見れば疲れが一気に吹き飛びますよ!
参拝が終わったら山の麓に軒を連ねる食事処やお土産屋さんに立ち寄りましょう。力こんにゃくやお蕎麦、芋煮など、山形の名物グルメは必食です!
お宿はやはり山形の名湯・天童温泉の旅館がおすすめ。ゆったりと旅路の疲れを癒しましょう。

◆立石寺
【住所】山形県山形市山寺4456-1
【アクセス】山形駅からJR仙山線で20分、山形駅から自動車で30分
【TEL】023-695-2843

【2日目】瑞巌寺(宮城県・松島)|《東北》四寺廻廊の旅

【2日目】瑞巌寺(宮城県・松島)|《東北》四寺廻廊の旅

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2日目は山形から仙台へ。「瑞巌寺」は日本三景のひとつ、宮城県仙台の松島にあります。
まず、仙台駅周辺で仙台名物の笹かまと牛タンを食べたら、最寄り駅の松島海岸駅へ移動します。
瑞巌寺は伊達政宗が4年の歳月をかけて建立した歴史的建造物で、政宗が京都の一流絵師や彫刻師を招き施した桃山美術を見ることができます。
国宝の本堂は「平成の大修理」のため7年もの間公開されていませんでしたが、修復完了後2016年4月5日から拝観が再開されました。
7年ぶりに公開される、10室の間に施された絢爛豪華な襖絵をしっかりと見ておきましょう!

また、瑞巌寺の宝物館「青龍殿」には、国の重要文化財に指定されている本堂障壁画や、伊達家歴代藩主の画像、書跡・墨跡、茶碗など約30,000点が展示されています。

参拝の後は、松島の風光明媚な多島美をたっぷり楽しみましょう!松島湾周辺に点在する4カ所の絶景スポット「松島四大観」から眺めるのもいいですが、せっかく松島を訪れるなら、遊覧船に乗って個性豊かな島々を間近で見てみては?
松島湾1周コースのほか、松島と塩釜を行き来できるコースがあり、塩釜観光も楽しみたい方はこちらのコースがおすすめです。

◆瑞巌寺
【住所】宮城県宮城郡松島町松島字町内91
【アクセス】東北自動車道大和ICより約30分、仙台線松島海岸駅より徒歩約10分
【TEL】022-354-2023


【3日目】中尊寺(岩手県・平泉)|《東北》四寺廻廊の旅

3日目は仙台の松島駅から岩手県の平泉駅へ。高低差の少ない平泉を巡るにはレンタサイクルでのツーリングがおすすめ。駅の観光案内所近くにレンタサイクル店があるのでぜひ利用しましょう!
平泉駅から徒歩約25分、自転車では約10分の場所に、四寺のひとつ、世界遺産「中尊寺」があります。
夜光貝の螺鈿(らでん)細工や漆の蒔絵、透かし彫りなど、平安時代の美術・工芸・建築の技を結集し、極楽浄土の有様を具体的に表現したという「金色堂」は、誰もが歴史の教科書で見たことがあるのではないでしょうか?
実際に目の前で見ると美術工芸品のような素晴らしさに圧倒させられるはずです!

◆中尊寺
【住所】岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
【アクセス】JR平泉駅から徒歩約25分
【TEL】0191-46-2211

【3日目】毛越寺(岩手県・平泉)|《東北》四寺廻廊の旅

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いよいよ四寺最後の「毛越寺(もうつうじ)」へ。
毛越寺は中尊寺から南に下ったところにあります。
境内の中には平安時代の数々の史跡があり、奥州藤原氏が造営した伽藍の遺構がほぼ完全な状態で保存されているため、国の特別史跡に指定されています。
史跡も素晴らしいですが、毛越寺の魅力のひとつが特別名勝に指定されている「浄土庭園」。
仏教の極楽浄土の思想を受けた日本庭園の様式で、大きな池が特徴です。
池の周辺にはあやめ園があり、6月中旬~7月上旬には色鮮やかなあやめの花を見ることができますよ!
毛越寺で「四寺廻廊」の結願を終えたら、ぜひ近くにある日帰り温泉「悠久の湯 平泉温泉」に立ち寄ってみましょう。500円で源泉100%の天然温泉に入れるので気軽にひと休みできるのが嬉しいですね。
帰りの時間に余裕があればタクシーを利用して、景勝地・厳美渓を訪れるのもおすすめです。
奇岩や深淵、滝などダイナミックな自然美は伊達正宗も賛美したそうですよ♪

◆毛越寺
【住所】岩手県平泉町字大沢58
【アクセス】JR平泉駅から徒歩約7分
【TEL】0191-46-2331

おわりに

いかがでしたか?今回は「四寺廻廊」で東北3県を巡る旅をご紹介しました。
松島、平泉、山寺の観光と、四寺でのパワーチャージ。どちらも満喫するちょっぴりよくばりな旅をぜひ楽しんでみては?

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