冬の期間、北海道は積雪により車移動が困難になるため、札幌(道央圏)~帯広(道東圏)の交通の便が悪くなります。そこで、札幌と十勝川温泉・帯広エアポートを結ぶ期間限定バス「十勝川温泉地域共同運行バス」が新登場。運行は3月15日までで、プチ観光付きのルートで楽しく移動でき、人気の「ひがし北海道周遊バス」に接続できるというメリットも。このバスで十勝川温泉まで行って、翌日に道東観光へ足を延ばすのがおすすめ!
文/小林智明
「十勝川温泉地域共同運行バス」とは?
JAL、ANAやバス会社等が支援し、十勝川温泉各施設が企画した札幌~十勝川温泉間を走る道東への接続バス、「十勝川温泉地域共同運行バス」の運行が2017年12月11日からスタート。道東の観光スポットをメインに周遊できる観光バス、「ひがし北海道周遊観光バス」への接続ができます。
冬の北海道は雪の影響で、レンタカーでの観光は非常に危険。そのため、今の時期は二次交通が主となります。そこで誕生した「十勝川温泉地域共同運行バス」は、札幌市内や新千歳空港からのアクセスはもちろん、プラスαでプチ観光も付いています。アクセスと観光がセットになった、まさに一石二鳥の交通機関と言えるでしょう。
馬と自然のテーマパークで貴重な体験
続いて、プチ観光について紹介します。札幌市内・新千歳空港を出発し、十勝川温泉・とかち帯広空港へ向かうルートの途中で立ち寄る観光スポットは、「ノーザンホースパーク」です。ここは一年を通じて、馬と気軽に触れ合うことができる馬と自然のテーマパーク。ポニーショーや馬そり、雪上バイクのミニスノーモービル(写真)など、さまざまなアクティビティやイベントを体験できます。
ここでのバス停車時間は約1時間。北海道土産やオリジナルグッズがそろうスーベニアショップで買い物したり、開放感満点のガーデンレストランやカフェで食事をして、思い思いの時間を過ごすことができますよ。
“幸せを呼ぶ”スポットに立ち寄れる
逆のルート、十勝川温泉・とかち帯広空港から札幌市内・新千歳空港へのアクセスの途中で立ち寄る観光スポットは、「旧幸福駅」です。この“幸福駅”とは北海道帯広市幸福町にある旧国鉄広尾線沿線内の駅名です。1987年の廃線に伴い、駅舎も廃駅される予定でしたが、駅名の縁起の良さから観光客が多く訪れるため、存続することに。整備されて観光スポットとなりました。
ここでの滞在時間は約15分。その間に付近の売店で、人気のお土産となっている「愛国駅⇔幸福駅」のレプリカ切符を買ったり、駅舎や「愛国から幸福ゆき」切符記念碑の前で、SNSでも自慢できる記念写真を撮ってみては?
一泊して希少な「美人の湯」を満喫しよう
この接続バスを企画しているのが、十勝川温泉各施設です。それらの施設がある音更町十勝川といえば、日本では珍しい「モール温泉」が湧出。世界的にも希少な泉質で、2004年に北海道遺産に選定されました。まろやかで植物由来の保湿成分を多く含む泉質は、美容効果が高いと言われていますから、女性にぴったりです。
十勝川温泉には、代表的な老舗の「笹井ホテル」(写真)や、旬の幸を贅沢に用いた料理が自慢の「観月苑」をはじめ、モール温泉に浸れる魅力的なホテルや宿がたくさんあります。道東観光の前後に泊まり、道内でも有名な温泉に浸かって癒され、美肌効果も狙いたいですね。
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