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【台湾情報】山あいに建つ宮殿風ホテル。その正体は、マイナスイオンが溢れると…
【台湾情報】山あいに建つ宮殿風ホテル。その正体は、マイナスイオンが溢れるとびきりロハスな癒し空間
そこは標高1250mの山の中。道に迷って彷徨っていると、突如目の前に大きなお城が現れました。近づいてみると、お城に見えた建物は、豪華なホテルだったのです……。
そんなおとぎ話の舞台になりそうなホテルが「溪頭米堤大飯店(レ ミディ ホテル)」。台中の南に位置する南投県にある、台湾唯一の山岳型リゾートホテルで、芸術交流の場としても活用されているのだそう。知る人ぞ知る宮殿風ホテルの魅力に迫ります。
非日常に浸る、マウンテンリゾート
台湾のほぼ中央の山岳地帯に、そのホテルはあります。南には台湾の最高峰である玉山、森林鉄道で有名な阿里山。北にはレイクリゾートとして人気の日月潭。周辺には自然教育園、滝や吊り橋などの観光スポットが点在しています。
実はこのホテル、25年前に74億円以上もの巨費をかけて建てられたものの、幾度となく台風や地震に見舞われ、あえなく営業停止となった……という経緯が。その後、この建物のポテンシャルに惹かれたオーナーが満身創痍のホテルを買い上げ、2007年に見事に再建。
ヨーロッパから高価なアンティーク家具を買い付けるなど、億単位の費用を投じて、ルイ14世の時代、ブルボン朝の宮殿をイメージした豪奢なホテルとして再生させました。ホテル名の「米堤(ミディ)」とは、Le Midi、つまり南フランス地方という単語に由来。豊かな自然に触れられるリゾート地として注目を浴びています。
こだわりの調度品でヨーロッパの雰囲気を演出
ホテルに一歩足を踏み入れたなら、もうそこは別世界。まばゆいばかりのヨーロピアンテイストに圧倒されるはず。職人芸が息づく数々のアンティーク家具によって、台湾に来ていることを一瞬で忘れてしまう世界観が作り出されています。
窓の外には、山水画のような景色が
客室は全部で243あり、部屋の窓からは、一幅の絵画のような山景を望むことができます。インテリアはクラシカルな欧州調ながら、すっきりした印象。知る人ぞ知るホテルとして、国内外の旅行客のみならず、各界のトップやセレブリティ、著名なアーティストからの支持もあつく、彼らによるコンサートや展覧会などの催しが開かれるなど、芸術交流の場としての盛り上がりもみせています。
現在のCEO蔣祖雄氏は、台北の圓山飯店をはじめ、いくつもの国際的ホテルのCEOを歴任した、その道30年のエキスパート。自身の豊富な経験を活かし、国外からのゲストの満足度を一層高めるべく、サービス面の向上に力を入れているそう。事実、国内外のホテル評での評価も高く「Hotels.com」の『ベストホテルアワード2018』にも選ばれています。国際的レベルのサービスが期待できるとあらば、台湾中部まで足を運ぶ甲斐があるというもの。日月潭をはじめとした台中観光の計画があるなら、溪頭に一泊しない手はありません。特に、これからの季節は、避暑地としても最適です。
マイナスイオン効果に癒されるひととき
おすすめは、石壁の滝に面した部屋での滞在。ここには“空気中のビタミン”とも呼ばれるマイナスイオンがたっぷり。バルコニーに出て大きく深呼吸すると、澄んだ空気が体の隅々まで届き、心身が洗われるよう……。それもそのはず。滝側の部屋には、一般的なリゾートホテルの4倍近いマイナスイオンが漂っているのだそう。
また、この滝を望める場所には屋外プールが……。マウンテンビューのプールは台湾でも希少。ここでマイナスイオンのミストを全身に浴びれば、エステ効果が期待できるそう。ぜひ、ゆったり涼を取りながら、その美容効果を享受して。
ロマンティックなのは、建物だけではありません
「レ ミディ ホテル」には、ロマンティックな逸話があります。かつて、ホテルの入口には一対の獅子の石像が鎮座していました。2つの像の間は数メートル。それらは2001年のトラジ台風が襲来時、土石流でゲート近くまで流されてしまったのですが、流された獅子たちは、不思議なことに二頭が並ぶように立っていたそう。雨にも風にも負けず、共に寄り添い続けた姿に、強い愛情と絆を感じた人々は、南投県知事夫妻の立ち会いのもと、獅子たちの婚約式を執り行うことに。
そして、この美談は地元の皆の知るところとなり、ホテルは、獅子たちの物語にあやかって、トレビの泉を彷彿とさせる池を作ることにしました。手を洗い清めた後、獅子たちに向かって願い事を念じ、池に背を向けてコインを投げ入れ……それが池の真ん中にある赤いハート形に入ったなら、願いが叶い、幸せが約束される。そんな神聖な場所が生まれることとなりました。
豊かな緑が放つフィトンチッド、滝のある山景がもたらすマイナスイオン……この地の素晴らしい自然環境は、都会に住むロハス志向の人々が求めてやまないもの。自然のチカラで心身をリフレッシュ、ロマンティックな雰囲気に浸ってお疲れ気味の気分をリセット。さらには、心を揺さぶる芸術に出会うチャンスも……そんなマウンテンリゾート、あなたも体験してみませんか。
◆溪頭米堤大飯店(レ ミディ ホテル)
住所:南投縣鹿谷鄉米堤街1號
電話:+886-49-261-2222
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