埼玉県に世界的建築家の隈研吾氏がデザインした文化複合施設「角川武蔵野ミュージアム」が、2020年6月6日プレオープンします! 隈建築の中でも特に異彩を放つ、レガシーとなる建築です。
角川武蔵ミュージアムとは
2020年6月6日にプレオープンする「角川武蔵ミュージアム」とは、KADOKAWAと埼玉県所沢市が共同で行う街づくりプロジェクト「クール ジャパン フォレスト(COOL JAPAN FOREST) 構想」の拠点となる「ところざわサクラタウン」内にオープンする文化複合施設です。世界的建築家の隈研吾デザインによる、見るものを圧倒する「石の建築」で、サクラタウンのランドマークになっています。
中は図書館、美術館、博物館が融合した施設で、1階から5階までリアルとバーチャルのの展示を織り交ぜて展開していく革新的なミュージアムとなる予定です。
レガシーとなる「石の建築」
「角川武蔵野ミュージアム」のデザインは、世界的建築家の隅研吾氏です。「国立競技場」と同時期にデザインしたものですが、隈建築の中でも特に異彩を放つ多面体の岩デザインによる「石の超建築」となっています。20世紀の鉄やコンクリートという大量生産素材ではなく、物質をもう一度取り戻すべきという考えから「石」にこだわった建築界のレガシーとなる存在です。
50kg~70kgの花崗岩を約20,000枚使い、多くの角を作りながら組み合わせた特別な石のディテールは、光と影によって刻々と光景を変えていきます。
本棚劇場
「角川武蔵野ミュージアム」は、1階から5階までリアルとバーチャルを織り交ぜた展示を展開します。特に注目なのが、4階から5階にかけて登場する高さ8メートルの巨大本棚に囲まれた「本棚劇場」です。KADOKAWAの刊行物や、山本健吉文庫、角川源義文庫、竹内理三文庫、山田風太郎文庫、外間守善文庫のほか、個人の書物が収められた本棚で、定期的にプロジェクションマッピングも上映されます。
館長はこれまでにも個性的な本棚を造ってきた編集工学者の松岡正剛氏で、博物学者の荒俣宏氏や芸術学・美術教育の研究者の神野真吾氏という豪華な布陣でミュージアムが展開されていきます。
カフェやアニメミュージアムも
「角川武蔵野ミュージアム」では、もはや日本の代表的な文化といえるアニメを、関連書籍や映画、グッズ、ゲームなど作品を取り巻くエンターテインメント全体とともに紹介する「EJアニメミュージアム」も展開されます。
1階にはグランドギャラリーとマンガ・ラノベ図書館、2階にはミュージアムショップ&カフェとメインエントランスホール、そのほかの階には「本棚劇場」のほか、エディットタウン、武蔵野回廊、レクチャールーム、アートギャラリーのほかレストランも入る予定です。
◆角川武蔵ミュージアム
住所:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3・11・14