リピーターを中心に、人気上昇中の台南地方。リノベーションされた瀟洒な建物、林立するおしゃれなカフェ……街の活気に比例するように、大小の新しいホテルも続々。今の台南で定宿にこだわるのはもったいないというもの。訪れるたびにホテルを変えてみるのがオススメです。例えば、オープンしたばかりの「徠.歸仁飯店(L・A・I HOTEL)」。ホテル内の飲茶レストランも大好評です。
台南に“帰って来る”気持ちにさせるサービスでおもてなし。
高鐵(新幹線)の台南駅から車で約10分。台南空港からも程近い立地に建つホテル「徠.歸仁飯店」。ひときわ目立つモノトーンの建物は、すでに一帯のランドマーク的存在ながら、ホテルの案内役として活躍するのは、入口に鎮座する、ひげのカエル“福徠閣”とオタマジャクシ。日本ではカエルは“帰る”と同音で縁起物であることに注目し、訪れる人々の幸運とゲストにとって帰って来る場所でありたい……という思いが込められているそう。名前は英語のfrogからきています。
エントランス付近は、こんなにフォトジェニック!
広々としたエントランスは、素材本来の紋を活かした木と石で造られていて、高級感漂う空間に気分が上がること請け合いです。2階の大ホールへと続くらせん階段とシャンデリアは、ホテルきっての撮影スポットとなっています。
客室は6タイプ全92室で、シックなアースカラーでまとめられたシンプルな内装です。最も小さい部屋でも9坪以上あるなか、「景観套房」と「行政套房」は、独立したリビングルームを備えていて、ゆったりした間取り。また、大きな掃き出し窓を採用していて眺望は抜群、日の入りと日の出、街の灯りがキラキラと輝く夜景を存分に楽しめます。また、台湾製にこだわっているのも特徴で、ベッドや硬さが選べる羽枕をはじめ、バスアメニティもMIT(メイド・イン・タイワン)を揃え、旅人をおもてなし。枕元には左右2灯のライト、グローバルコンセント、USBポートを備えていて、ベッドでくつろぎながらスマホ操作ができるのも高得点です。
地元の人々で賑わう飲茶レストラン、週末は予約必須。
さらに特筆すべきは、プレオープン期から人気を博している香港飲茶レストラン「聚豐樓」の存在。李嘉銘エグゼクティブシェフの指揮のもと、地元の食材を使った創作料理、手作り点心、香港式チャーシュー、ベジタリアン食、スイーツに至るまで、提供するメニューは多種多様。オススメは、野菜の翡翠餃子、サナギタケのシュウマイ、マッシュルームクリームまん、香港ソーセージ入り大根餅、チャーシュー入りメロンパンなどなど。本場の味がリーズナブルに味わえるとあって、週末には地元の人々で大賑わい。チェックイン時には、レストランの予約もお忘れなく。
同じく1階には、北欧風のカフェ「455 café」があり、中華&西洋風ランチ、各種軽食、コーヒー、茶類、スイーツ……と、お腹の空き具合に合わせて選べるメニュー構成が好評です。
また、台湾ローカルの間で注目されているのが、5階にあるガーデンスペース。カトレアと名付けられた庭園には、クラシカルなヨーロッパ式のチャペルがあり、屋外での結婚式が可能です。さらには「紅瓦埕」という、このあたりの古い地名にちなんだ赤レンガづくりの空間も。レトロな雰囲気で、中華の伝統的な結婚式や撮影に適しています。
大規模施設に企業が注目!ビジネスで訪れる機会があるかも!?
ホテルの周辺は、将来的にはソーラーファームやアウトレットの建設が予定されていて、急激な活性化が期待される地域。欧米や日韓からのビジネス客のニーズに応えるべく、最大で130卓、1300人を収容できる大ホールを備えています。加えて2つの多機能会議室があり、小規模な集会にも対応。台南での研修旅行を計画中の幹事さんは、要チェック。