日本橋・京橋エリアでは2020年4月23日(木)から4月25日(土)の3日間、97店舗の美術店・画廊が参加する「東京 アート アンティーク」が開催されます。販売だけでなく、イベントやワークショップもあり、アートを身近に感じられる3日間となります。
「東京 アート アンティーク」とは?
1998年に「日本橋・京橋美術骨董まつり」として始まって以来、年に1~2回開催されてきたアートイベント「東京 アート アンティーク」。アートの街というと銀座を思い浮かべがちですが、日本橋・京橋エリアも戦後から古美術や工芸、近代絵画や日本画などの約150の専門店が集まる歴史のあるアート密集地です。
普段は敷居が高くなかなか入りにくい老舗の古美術店や画廊に入り、実際に作品を手に取り店主と語り合うなど、アートを身近に感じられるのが魅力のこのイベント。今年は、過去最多の97軒が参加します。
チャリティ入札会に注目
「東京 アート アンティーク」では、さまざまなイベントも開催されます。2016年度より恒例となっている「チャリティ入札会」は、来場者参加型のイベントで、初めての人であっても気軽に入札体験ができるので毎年人気となっています。
入札対象となる品物は事前にホームページで確認できるので、ゆっくり考えることができ、気軽に入札できる作品が出品されているので参加してみたい人はぜひチェックしてみてください。落札金額の一部は慈善団体へ寄付されるチャリティイベントとなっています。
ワークショップも開催
さらに、トークイベントやワークショップ、インフォメーションブースなどでより深くアートについて知ることがでるのもポイント。「繭山龍泉堂」で開催されるギャラリートーク「中国陶磁勉強会 ―繭山龍泉堂編―」では、陳列された作品の解説を通して正しい中国陶器の見方を勉強できます。中国陶器は真贋が最も多い分野の一つなので、見極め方を知るのも面白いですよ。
ワークショップでは、茶道具を入れる「仕覆」の魅力を「小袱紗の仕立て」、「ふたなし札入れの仕立て」を通して知ることができます。
貴重な古美術の企画展も開催
参加する97軒の美術展や画廊の内、60店がそれぞれ一押しの作品や作家を取りそろえた企画展を実施します。古美術の分野では、テーマに沿った作品を集めることは年月も資金もかかる仕事。定期的にテーマを決めた展覧会を行うことは難しいのですが、若い世代に美術を楽しんでもらいたいという思いで店主たちが準備を進めてきました。
「本敏裕絵画展~明末・清初の五彩磁器と果物~」や、「奥村土牛素描展2020 『土牛素描』」、「日本初ドウツ作品展」、20世紀の家具デザイン展など、それぞれ魅力的で奥の深い企画展をしているのでぜひたくさん覗いてみてください。
◆東京 アート アンティーク 2020 ~日本橋・京橋美術まつり~
場所:東京都中央区 京橋・日本橋を中心とした地域
会期:2020年4月23日(木)~25日(土)
時間:各店舗の営業時間に準ずる