暑さが堪える日々がまだ続きそうですが、そんな時は、川のせせらぎが聞こえる自然のなかで涼をとるのはいかがでしょう。今回は、紀伊水道に注ぐ雄大な吉野川が有名な徳島から、川レジャーのおすすめスポットを選んでみました。
ダイナミックな渓谷美を楽しむ「大歩危峡観光遊覧船」(三好市)
まずは王道の川下りをご紹介。吉野川上流の名勝・大歩危(おおぼけ)の美しい渓谷美が間近に迫る観光遊覧船です。熟練の船頭さんの、味のあるガイドに耳を傾けながら、往復4km、所要時間約30分の船旅が楽しめます。国指定天然記念物「含礫片岩(がんれきへんがん)」など、見どころもいっぱいです。
その激流から、ラフティングの名スポットとしても知られる大歩危ですが、この観光遊覧船にはそういったスリルはなく、青い空、青々とした緑に癒されながら、のんびりとリラックスしたひとときが過ごせますよ。
JR大歩危駅からタクシーやバスの利用が便利ですが、渓谷の景色を眺めながら歩いて行くのも悪くありません。スタスタ歩けば25分ほどで到着しますが、絶好のフォトスポットもあるので、写真を撮る時間も計算に入れておきましょう。
◆大歩危峡観光遊覧船
住所:徳島県三好市山城町西宇1520
電話:0883-84-1211(レストラン大歩危峡まんなか)
営業時間:9:00~17:00
アクセス:JR土讃線大歩危駅からタクシーで約5分
展望所から滝を見下ろせる「土々呂の滝」(美馬郡)
半田川へと合流する大藤谷川の上流にある、落差が約30mの滝。流れ落ちる水の量が豊富なことから、少し近づいただけで爆音が聞こえてきます。木々の葉を揺らしながら水しぶきをあげるその姿は、まさに迫力満点です。
この一帯は、「土々呂の滝親水公園」として整備されていて、滝の近くを沿うように階段が設けられています。上っていくと展望所があって、上から滝を見下ろせちゃいます。東屋が2カ所設置されているので、お弁当やお菓子を持参して、滝を眺めながらのんびりするのもいいですね。サマーシーズンなら、ライトアップされる夕方に訪れるのがおすすめです。
◆土々呂の滝
住所:徳島県美馬郡つるぎ町半田猿飼
電話:0883-62-3111(つるぎ町役場商工観光課)
アクセス:JR徳島線阿波半田駅からタクシーで約17分
揺れまくるスリル満点な橋「かずら橋」(三好市)
山深い谷を流れる祖谷川(いやがわ)に架かる吊り橋。その昔、平家の落人が追手から逃れられるよう、切り落とすことを前提に作ったといわれています。
この橋は“現役”なので、渡ることができます。が、一歩踏み出すごとに、ユラユラと揺れまくります。まさに暑さを吹き飛ばすほどの、半端のないスリリングな体験ができちゃいそう。覚悟してチャレンジしましょう。
ところで、橋の下を流れる祖谷川は、透明度が高く、日の光を浴びてキラキラと光る美しい川なので、この川を見るだけでも行く価値ありです。橋の近くには水遊びやアスレチックができるスポットもあって、一日中遊べますよ!
◆かずら橋
住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳
電話:0120-404-344(フリーダイヤル・三好市観光案内所)
アクセス:JR土讃線大歩危駅から四国交通バスかずら橋行きで約22分、かずら橋下車、徒歩約5分