福島県田村市の鍾乳洞「あぶくま洞」で東洋一とうたわれる神秘を体感

福島県田村市の全長600ｍの「あぶくま洞」は全国有数の鍾乳洞。悠久の歳月を経て大自然から創り出された地底に広がる幻想世界は、圧倒的な神秘性を秘めていて、見るものを魅了します。
ライトアップされた洞窟内に映し出されるのは、床下からタケノコのように伸びる石筍（せきじゅん）。そして、つららのように天井から下がる無数の鍾乳石。天井を伝ってしたたり落ちる地下水が、自らの溶食作用で作り上げた芸術的な造形美です。

見どころが詰まった「あぶくま洞」で注目したいのは、約30ｍもの高さがある洞内最大のホール「滝根御殿」。クリスタルカーテンやボックスワーク、シールド、洞穴サンゴなど、さまざまに名付けられたここでしかみられない貴重な鍾乳石を間近で鑑賞することができます。一般コースのほか探検コースもあり、丸太を渡ったり、かがんで進んだりと、スリル満点の冒険気分を味わえるのも魅力のひとつ。わざわざ足を運ぶに値する鍾乳洞です。

「あぶくま洞」から車を走らせること約10分、近年人気の高まりを見せているのが、洞窟探検を楽しめる「入水鍾乳洞」です。

国の天然記念物に指定され、本格的なケイビングの醍醐味を味わえるので冒険心をかりたてられます。全長900mの距離がある狭い洞内は､入口から最奥部までが、Ａ・Ｂ・Ｃの3 コースに分かれています。各コースとも懐中電灯やろうそくのあかりを頼りに､ほの暗い鍾乳洞の隙間をくぐったり､よつんばいになりながら進んでいく、まさに地底のアドベンチャー・ワールドといった様相です。短パン、サンダル、ヘッドライトなど冒険のための装備は、現地での購入やレンタルも可能。
時季によっては入場できない場合もあるので、HPなどで確認が必要です。本格的なケイビングに挑戦してみてはいかがでしょうか。

「あぶくま洞」に隣接する「星の村天文台」では、標高640ｍの空気が澄み渡る豊かな自然に包まれ、壮大な天体観測を楽しめます。福島県内最大の口径65㎝の反射式天体望遠鏡があり、天文台の公開日には、美しい星や月を観測し、昼間は、太陽の表面にある黒点やプロミネンスなどの様子を見ることも。

館内には化石鉱物発見体験できるコーナーもあり、併設されたプラネタリウム館では宇宙へと誘う天体プログラムも上映。さまざまな体験ができる星の村天文台は「あぶくま洞」に隣接しているので、短い時間のうちに2施設分の楽しみを満喫できます。

「あぶくま洞」の周辺には観光拠点にもなっている「星の村ふれあい館」があり、大浴場での日帰り入浴や、レストランでの食事、宿泊も可能です。福島県田村市では、イベントなどの最新情報や地域の魅力を、Twitter、FacebookなどのSNSだけではなく、YouTubeなどの動画を使って発信中。SNSや動画をチェックしたら、きっと田村市を訪れたくなるのではないでしょうか。ぜひ「あぶくま洞」や「入水鍾乳洞」を巡り、自然の神秘を楽しむプチトリップを満喫してください。


◆あぶくま洞
電話：0247-78-2125
住所：福島県田村市滝根町菅谷東釜山１
営業時間　8：30～17：00※季節により変更あり※探検コースは営業終了1時間30分前までに受付
定休日：年中無休
入場料：大人 (高校生以上)1,200円、中人 (中学生) 800円、小人 (小学生) 600円　※探検コースは200円追加