岐阜県高山市丹生川町にある「飛騨大鍾乳洞」。こちらの施設に冬季限定で登場する氷柱がまるでアナ雪を思わせる世界だと話題になっています。鍾乳洞の出口付近の山の斜面を利用して作られた氷柱は、高さ30メートル、幅のべ200メートルと圧巻です。2月からは夜間ライトアップも始まり、ますます幻想的な世界が現れます。
文・写真/各務ゆか
高山市内からのアクセスも至便な「飛騨大鍾乳洞」
冬山で出会うことのできる絶景の一つが“氷の景色”です。その中でも“氷柱”や“氷瀑”と呼ばれる凍った滝は神秘的な光景で注目を集めています。
気温が氷点下になることも多い岐阜県高山市周辺では、そんな氷柱がみられるスポットがたくさんあります。今回はその一つである「飛騨大鍾乳洞」をご紹介したいと思います。
「飛騨大鍾乳洞」は、高山市内から平湯温泉方面へ向かう路線バスに乗って約30分。「鍾乳洞口」というバス停があるのでそちらを利用します。1時間に1本は走っており、冬季は降雪もあるので、運転に不慣れな方はバス利用をおすすめします。バス停につくと「飛騨大鍾乳洞」行きの無料シャトルバスが出ているので乗り変えたら約5分で到着です。
氷柱を見るためには、一旦入場料を払って鍾乳洞の中を進みます。「飛騨大鍾乳洞」は全長約800mに及ぶとても広い鍾乳洞です。第一出口、第二出口、第三出口とあり、第三出口まで行くのには20~30分かかりますが、氷柱を見たい方は頑張って第三出口まで進みましょう。第三出口を出たところに、氷の世界が広がっています。
鍾乳洞の中は赤や青のライトで照らされており、神秘的な世界を演出されています。「飛騨大鍾乳洞」は、ヘリクタイトと言う珍しい曲がり鍾乳石が多いことでも知られており、その光景も絶景なので飽きることなく出口まで行くことができます。
大規模な氷柱は冬限定の絶景
そして、第三出口を出たところで見られるのが氷の絶景です。出口付近から約200メートルにわたって氷の柱が続いており、30メートルもの高さを誇る氷柱は圧巻です。特に冷え込んだ日には氷の色がブルーに変わり、まるでアナ雪のような世界が広がります。
途中、氷柱をバッグにして七福神の石像が並んでいる場所もあります。雪をたくさんまとったえびす様や、布袋様などのかわいらしい光景が見られるのも冬ならではの光景です。
毎年施設は「氷の渓谷写真コンテスト」も行っています。多くの方が訪れ氷柱を撮影されていますが、思わずカメラを向けたくなってしまうのも納得です。
2月には夜間ライトアップイベントも
氷柱が登場するのは、毎年1月下旬から3月上旬。2月の特定日には夜間ライトアップも開催され、より神秘的な世界を楽しむことができます。カラフルな色で映し出されたロマンチックな光景がひろがるので、冬のデートにもぴったりです。
◆飛騨大鍾乳洞 氷の渓谷
住所:岐阜県高山市丹生川町日面1147
電話番号:0577-79-2211
時間:9:00~16:30(受付~16:00)、ライトアップは2019年2月2日(土)、9日(土)、10日(日)、16日(土)、23日(土)
休み:なし
料金:入場料高校生以上1100円ほか
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