12ヶ月の旬を堪能！ 築100年の古民家を再生した長野県小布施町の「cafe＆marche ichinii...」

長野県・小布施町の中心地に立つ築100年以上の古民家をフルリノベーションした「cafe＆marche ichinii...」。カフェのある小布施町は、歴史的な美しい街並みを、そこに住む人々が丁寧に守り継いできた地域です。文化や伝統が息づく町で、建築家のオーナーが、「後の100年も愛され続ける場所を」という思いをもとに蘇らせた、古びた味わいと洗練されたデザインが同居する上質な空間。

カフェ造りのカギとなったのが古民家を再生させた「建築」、そして信州の旬の味覚を育む「農業」でした。果実農家の長男として生まれ、大変な農作業に勤しむ両親の背中を見て育ったオーナーは、農作物が生産者の名前も知られずに販売されることを理不尽に感じ、いつしか創る人の想いを伝えたいと考えるようになりました。

技術をもった人が「創り上げる」という本質的な部分で共通した「農業」と「建築」。この２つを融合させることで、「cafe＆marche ichinii...」でしか体験することのできない特別な時間を提供しています。

以前は、写真館として町の人々に愛されていた古民家。歴史を築いた太い梁やこの土地特有の土壁が往時の面影を残し、古民家ならではの圧迫感のない雰囲気と躯体の力強さが新たな空間の魅力を引き立てています。

店内の随所に光る見事な職人技を間近で感じながら、古民家の開放感を最大限に生かした現代的な空間配置と洗練されたインテリアが織り成す異空間の心地よさを満喫。都会では味わえないゆったりと流れる時間の中で、こだわりのコーヒーや季節に彩られた旬の恵みを堪能してみませんか。

空間と食がもつ色への深いこだわりもこのカフェの特徴の1つ。店内の塗装に、オーストラリア生まれの顔料「PORTER'S PAINTS」を使うことで、自然素材に馴染むアースカラーと光が作り出す柔らかな陰影が、空間に奥行きを生み出しています。古びた質感と重なり豊かな表情を見せる彩色を施し、小布施町の趣ある情景と調和させることによって、一層、この空間を特別なものへと導いているのです。

カフェで提供されるフードもまた然り。食材のもつ色と素材を感じられるよう丁寧に仕立てられています。この場所では味覚だけではなく、視覚をも刺激され、五感が研ぎ澄まされていくことでしょう。

この場所が誕生したのは、果実農家を営むオーナーの実家で、商品にならずに無駄になってしまった果物を活用できないか、と考えたことがきっかけ。そこで、これまではじかれていた果物をパフェやジュースに変えて、長野の旬の恵みを味わえる商品を展開しようと、動き始めました。

新しいお店のコンセプトは暦がひと巡りする12の季節。食を通して12ヶ月の旬の果物を楽しめるよう、専属のパティシエが毎月、その時季にしか味わうことのできないパフェやドリンクを開発しています。

長野を訪れたら「cafe＆marche ichinii...」にぜひ立ち寄り、こだわりの空間や旬が彩る食を通して、信州に巡る季節を五感で感じ取ってみてはいかがでしょうか。


◆「cafe＆marche ichinii...」（カフェ アンド マルシェ イチニイ...）
住所：長野県長野市上高郡小布施町小布施中町1108
電話：026-285-9637
営業時間：10:00～17:00（LO16:30）※最新情報はInstagram参照、店舗に要問い合わせ
定休日：火曜日
アクセス：長野電鉄小布施駅より徒歩約5分