北海道の中心部にあたる上士幌(かみしほろ)町。面積の7割以上が森林で、日本の国立公園でもっとも大きい「大雪山国立公園」もあり、手つかずの、ありのままの雄大な自然が広がるエリアです。
登山、温泉、遺産など、見どころ、遊びどころがたくさんある中で、今回は暖かくなるこれからの季節にぴったりな4つのスポットを厳選してご紹介します。
日本一広い公共牧場「ナイタイ高原牧場」の景色に癒される
4月下旬〜10月下旬までの期間限定でオープンする、日本一の広さを持つ公共牧場「ナイタイ高原牧場」。
総面積約1,700ヘクタール、「東京ドーム」で換算するとなんと約358個分にもなる広大な敷地に牛が放牧されていて、眺めているだけでゆったりと穏やかな気持ちになります。運がよければ野性の鹿に出会えることも。
また、頂上付近にある「ナイタイ高原牧場レストハウス」では食事をはじめ、濃厚なソフトクリームや乳製品が味わえるほか、地元の特産品と工芸品を販売しているのでお土産を買うこともできますよ。
◆ナイタイ高原牧場レストハウス
住所:北海道上士幌町字上音更85番地2
電話番号:090-3398-5049
営業時間:10:00〜17:00
定休日:無休 (営業期間は4月下旬~10月下旬)
温泉通にも高評価!源泉掛け流しで健康体を手に入れる
源泉掛け流しが楽しめるスポットとして、温泉通にも人気の「ぬかびら源泉郷」。
昭和30年にダム建設によって造られた人造湖「糠平湖」と、雄大な自然が織りなす景観もさることながら、温泉の効能と泉質の良さにも定評があり、ナトリウム、塩化物一炭酸水素塩泉(重曹泉)で入浴後は肌がツルリとなめらかに。さらに飲用することで胃腸病にも効くとも言われています。
鉄道遺産として今もなお残るコンクリート製のアーチ橋
糠平湖の周りに数多くある、かつては国鉄士幌線の鉄道橋として使われていたコンクリート造りのアーチ橋。現在では「旧国鉄士幌線コンクリート造りのアーチ橋梁群」と呼ばれ、役割は変われど開拓の歴史を伝える近代産業遺産として大切に残されています。
鉄筋コンクリートアーチ橋としては道内で随一の大きさを誇る「旧国鉄士幌線 第三音更川橋梁」や、水かさが増すことで8月頃から糠平湖底に沈み、水かさが減る1月頃から凍結した湖面に姿を現す「タウシュベツ川橋梁(通称めがね橋)」など、どの橋も個性的で見応えのあるものばかりです。
上士幌町の魅力と情報を収集するならココへ
地域の情報を発信する施設「環境省ぬかびら源泉郷ビジターセンター」と、旧「東大雪博物館」の収蔵物を展示する「上士幌町ひがし大雪博物資料館」からなる「ひがし大雪自然館」。
館内では、世界の昆虫標本約5000点の展示や、地元の多様性にとんだ生態系をグラフィックパネルと剥製標本を使ってわかりやすく紹介。その数と詳しさは、時間を忘れて見入ってしまうほど。
地元の特産品を取り扱うアンテナショップのほか、宿泊や温泉施設について、登山、自然体験に関する情報などの案内も行っているので、まずはここを訪れてから観光するのもおすすめですよ。
◆ひがし大雪自然館
住所:北海道上士幌町字ぬかびら源泉郷48-2
電話番号:01564-4-2323
営業時間:9:00〜17:00 (7〜8月は6:00〜)
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)
「上士幌町観光協会」の公式ホームページはこちら