“ヤバイ飯”上出Pおすすめのディープな旅先とはその0

“ヤバイ飯”上出Pおすすめのディープな旅先とは

2019-08-08
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7月15日に第4弾が放送された『ウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート ~ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯~』(テレビ東京系)。「食うことすなわち生きること」をコンセプトに、アメリカのギャングやロシアのカルト教団など、日本で暮らす私たちの生活とは程遠い人々の生活や食事風景から、“生きる”ということを伝えている。番組を立ち上げ、自ら取材に赴きカメラを回すテレビ東京・上出遼平プロデューサーが語る旅とは。
後編では、これまでに50カ国以上を訪れた上出Pがおすすめする“ディープな旅先”について伺いました。

Text:横前さやか

前編「“ヤバイ飯”上出Pに聞く、旅先での食コミュニケーション」はこちら

人が見たことのない景色を見たいので観光地には行きません

人が見たことのない景色を見たいので観光地には行きません
――――これまでに何カ国くらい旅をしたんですか?

仕事を含めると50〜60カ国ですかね。数としてはまだまだですが、ロケで滞在となると、現地で1〜2週間暮らして朝から晩までその国のことを調べているので、普通の旅行に比べて密度は濃いと思います。観光地にはほぼ行きませんね。人が見たことのない景色を見たい、というのがやっぱりあるので。ハワイとかグアムとか、いわゆるリゾート地には行ったことがないんですよね(笑)。


――――では、普段はどんな旅を?

妻と一緒によく山に登っています。この時間がなくなったら、もう仕事は続けられません(笑)。山登りといっても皆さんがイメージするような高い山に登る必要はなくて、山の麓を長い時間をかけて歩いていくんですよ。例えばアメリカの西海岸、シエラネバダ山脈を歩くと1日に1組の登山者とすれ違う程度で、ただただ広大な自然が広がっています。背中のバックパックにはすべての衣食住が詰まっているので、それを背負って歩き続けるというのがまた面白いんですよね。身ひとつという怖い感覚もあるけれど、同時にこれがあればどこででも眠れてどこででも飯が食えるという安心感があるんです。山歩きは、夏休みが1週間取れたら、十分楽しめる旅です。車じゃ辿り着けないような絶景と、すぐ目の前で動物を見ることができるのでおすすめですね。
“ヤバイ飯”上出Pおすすめのディープな旅先とはその3
Photo:上出さんの奥さま
アメリカ西海岸ヨセミテ国立公園南端。「山歩きは、人間関係や外のことはどうでもよくなって、自分の体と目の前にある自然のことだけを考えられる時間です。」
“ヤバイ飯”上出Pおすすめのディープな旅先とはその4
Photo:上出さん
「登山中に出会ったマーモットです。こんな近くで見ることができるのは、自然あふれる場所ならでは」
――――女性読者にもおすすめの“ディープな旅先”はありますか? 3つ教えてください。

悩みますが……1つ目は、ロシアのハバロフスク。羽田から飛行機で2時間あれば行けるんですよ。普通の観光客はほぼ行かないようなところなんですけど。でも東京からわずかな時間で、冬はマイナス20度という極寒地域に行けるってすごいですよね。街並みも古くて楽しいし、中国との国境のアムール川が凍りつく光景を見ることもできます。ガイドブックにない街を散策して異国を楽しんでみようという人にはお手軽かつディープな旅になると思います。時間があるなら、ハバロフスクからシベリア鉄道が出ているので、それに乗って北西へ向かってください。シベリア鉄道は2段ベッドの相部屋なので、ロシア人と一緒になることが多くて、挨拶がわりにすぐウォッカを飲まされます(笑)。イルクーツク駅からバスで2時間程の場所にバイカル湖という透明度の高い湖があるんですが、とてもかわいいバイカルアザラシがいるのでぜひ会ってほしいですね。人も温かくてすごく歓迎してくれるので、現地の人と仲良くなって家庭のボルシチをご馳走してもらってください。家庭のボルシチというのが重要です。お店だと全然美味しくなくて、現地の人も無表情で食べているくらいなので(笑)。

2つ目は、インドのオーロヴィルです。街の中心に金色の巨大な球体があって、中が礼拝堂になっています。もともとフランス人の教祖みたいな人が作ったコミューンなんですけど、みんな配給で飯を食っているという街で。太陽光を集めて熱を作って、その熱で調理するレストランがあったり、建物も変わっているんですよね。インドではあるんだけど、街は西洋人ばかりで不思議な感じがします。この街だけに行くというよりは、インド旅行の道中に組み込むとギャップが面白いと思います。僕はロケで2週間程滞在しました。

3つ目は、国内で……僕は登山が好きなので、瑞牆山・小川山・金峰山の分岐点にある富士見平小屋をオススメします。小屋の天井にはランタンがたくさん吊るしてあって、すごく綺麗で女性も好きそうな空間でしたね。クラフトビールもあるし、料理も美味しい。ドライフルーツ入りスコーンなんかもあって、頑固オヤジがやっている山小屋とは全然違う雰囲気なんですよ。富士見平小屋まで登るのは全然大変じゃないので、小屋を目指すというのもいいと思います。登頂するだけが目的じゃないですからね。


――――いろいろお話を伺ってきましたが、『ハイパーハードボイルドグルメリポート』の次回放送予定は?

ロケに行きたい場所はまだたくさんありますが、放送は調整中です。視聴者の皆さんが、周りが見えなくなってしまうくらいにのめり込む番組を今後も作っていけたらいいなと思います。僕としては、アドレナリンが出ると「絶対に撮らなきゃ」と思って無茶をしてしまいそうなので、恐怖心を忘れずに、皆さんがまだ見たことのない映像を冷静に撮り続けたいなと思います。

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◆上出遼平
テレビ東京プロデューサー・ディレクター。2017年に第1弾を放送した『ハイパーハードボイルドグルメリポート』の演出・プロデュースを手がける。

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