【チョコの代わりに】バレンタインにサイダーを。ご当地サイダージャーニーその0

【チョコの代わりに】バレンタインにサイダーを。ご当地サイダージャーニー

2020-02-08
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日本各地の魅力を手軽に楽しめるのが“ご当地もの”。なかでも、地元の名水や農産物とコラボレーションしやすい地サイダーは、全国になんと650種類以上も! 今回は、バレンタインデーのギフトとしてもぴったりのサイダー&ラムネをピックアップして、ご紹介します。

<兵庫県>古代の天皇も飲まれた日本古来の恋物語モチーフのラムネ

<兵庫県>古代の天皇も飲まれた日本古来の恋物語モチーフのラムネ
写真提供/マルハ物産

ラベルにかわいらしいカップルが描かれ、ネーミングもバレンタインデーのギフトにぴったりな「恋するサイダー アイラブネ」は、兵庫県淡路島の地サイダーです。

ラベルに描かれた男の子と女の子、「ミコト君」と「ラブちゃん」は、日本の国生み神話で夫婦の役割を果たしたイザナギノミコトとイザナミノミコトがモデル。この二柱の神様が最初に生んだ国こそが、淡路島といわれています。「アイラブネ」は、そんな淡路島を生んだ、日本で初めての恋物語に由来しているんです。

また、淡路島は、古くから名水の産地として知られています。妙見山のふもとでくみ上げられる「御井(おい)の清水」は、朝廷まで運ばれ、「淡路の寒泉(しみず)」として天皇の飲料水に用いられていたと、古事記の「仁徳天皇の段」に記されているほどです。山地に降り注いだ雨水が長い年月をかけて花こう岩の層を通り、わき出した御井の清水は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分を豊富に含んでいます。

味はすっきりと透明感があり、甘さと炭酸は控えめ。原料である「御井の清水」のおいしさを存分に活かしているのでしょう。ラムネらしく、どこか懐かしい風味も感じられます。


◆恋するサイダー アイラブネ
販売:島と暮らす

<沖縄県>ドラゴンフルーツの果汁入り。想像以上においしいソーダ

<沖縄県>ドラゴンフルーツの果汁入り。想像以上においしいソーダ
鮮やかなピンクの色合いと、ポップなラベルが目をひくのは、沖縄県の地ソーダ、「イエソーダ ピンクドラゴン」。

「イエソーダ」は、沖縄県伊江島の北海岸、断崖絶壁の絶景の地にある水源地「湧出(わじ)」のわき水と島の名産品でつくられた炭酸飲料、つまり「伊江ソーダ」なんです。「ピンクドラゴン」に使われているのは、伊江島のドラゴンフルーツ。確かに、中身のソーダの色合いは、ドラゴンフルーツの鮮やかなピンクを思い起こさせますよね。この色合いを出すために、わざわざ紫イモの天然色素を加えているのが、こだわりの証しです。

実は、「ピンクドラゴン」をはじめとする「イエソーダ」には、「告白飲料」というキャッチフレーズもあります。「イエソーダ」=「言えそうだ」。秘めているさまざまな思いを伝えるのにうまく使ってほしいという願いが込められているんです。なかでも、情熱的なピンクに染まる「ピンクドラゴン」は、まさに恋愛の告白にうってつけ。もう一押しが欲しいときには、「単なるダジャレじゃない」なんて言わずに、大切な人にプレゼントしたり、一緒に飲んだりしてみては?

トロピカルな味わいと香りが印象に残るものの、クセはほとんどなく、炭酸はやや強め。パンチの効いた飲み物がお好みの男性なら、きっと気に入ってくれるでしょう。


◆イエソーダ ピンクドラゴン
販売:株式会社伊江島物産センター

<静岡県> 富士山の天然水と山梨のブドウのコラボソーダ

<静岡県> 富士山の天然水と山梨のブドウのコラボソーダ
ポップでアメリカンな雰囲気の「ピンクドラゴン」と見事に対をなしているのが、クラシカルかつジャパニーズなラベルが趣深い、静岡県の「赤富士サイダー」です。

「赤富士」とは、そもそも、夏の終わりから秋の初めにかけての早朝に見える、赤く染まった富士山のこと。「赤富士サイダー」のラベルに描かれているのはまさにそれですが、中身のサイダーもその名にふさわしく、赤ワインにも通ずる色合いに染められています。これは、サイダーの中に山梨県産のブドウ果汁が含まれているからなんです。静岡県でくみ上げた富士山の天然水と、山梨県のブドウでつくられた「赤富士サイダー」は、富士山を挟んで向き合うライバル関係(?)の両県の魅力を詰め込んだコラボレーション商品といえるかもしれません。

ブドウの果実の風味がしっかりと感じられるにもかかわらず、後味は驚くほどすっきりしているので、誰に贈っても喜ばれそう。なかでも、グレープ味の飲み物がお好みの方や、レトロなデザインに惹かれる方には、こちらの「赤富士サイダー」は特におすすめです。


◆赤富士サイダー
製造・販売:木村飲料株式会社

<大阪府> ほのかな果実の香りが漂う、大阪の老舗のラムネ

<大阪府> ほのかな果実の香りが漂う、大阪の老舗のラムネ
バレンタインデーのギフト向けのラムネをもう一本。創業昭和26年、大阪の老舗メーカーがつくる、ネーミングはずばり「恋水ラムネ」。ラベルには男の子と女の子のメルヘンチックなイラストが描かれ、青空のようなブルーの中身の色合いと相まって、淡くさわやかな恋をイメージさせます。

ほのかな果実の香りが心地よく、味もさわやか。地元の大阪の銭湯にもよく置かれている人気商品とのことですが、なるほど、この清涼感はお風呂上がりに味わいたくなりますね。また、ウイスキーや焼酎などのお酒と割っても、おいしそうです。


◆恋水ラムネ
製造・販売:大川食品工業株式会社

おわりに

バレンタインまであとわずか。甘いものが苦手な方にサイダー&ラムネをプレゼントすれば、印象に残ること間違いなし。
ほかにも魅力的、個性的な地サイダーはたくさんあり、現地を訪れて飲むのはもちろん、一部の商品は各自治体のアンテナショップやインターネット通販でも購入可能。その土地ならではの空気が感じられる“ご当地もの”をぜひ楽しんでみては?

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