岐阜県・飛騨地方の逸品グルメと言えば、黒毛和牛の最高峰として知られる飛騨牛。飛騨高山や郡上八幡にほど近い下呂市萩原町にある「株式会社飛騨萩原畜産」では、大自然に広がる直営農場で、飼料からこだわり育て上げた飛騨牛をお値打ち価格で直売。お取り寄せすれば、口溶けのよいきめ細やかな霜降り和牛の味わいをおうちでも堪能できます。
Text:小林優子
飼料にこだわり、健康管理を徹底した安心・安全な飛騨牛
岐阜の名湯・下呂温泉の隣町で、宿場町としての情緒を残す飛騨高山からも近い飛騨・萩原町。山から湧き水が注ぎ、清らかな自然に恵まれたこの地で直営農場を営み、黒毛和種の最高級ブランド飛騨牛の品質を探求し続けているのが、「株式会社飛騨萩原畜産」です。
飼料や環境、和牛の血統に至る細部にまでこだわり、約600頭の和牛を飼育。水は飛騨の大自然から湧き出た天然水を、飼料は農場独自でブレンドしたエサを与え、牛一頭一頭の健康状態を把握しながら手作業でエサやりを行なっています。こうして休む間を惜しんで生産した飛騨牛は、安心・安全で上質な旨味を味わえると、評判を呼んでいるのです。
内閣総理大臣賞を受賞した黒毛和種の最高級ブランド
そもそも飛騨牛とは、飛騨牛銘柄推進協議会の登録農家制度に認定・登録された、技術力の高い生産者だけが肥育できるブランド牛。さらに、認定生産者が14ヶ月以上肥育した黒毛和牛うち、3~5等級に格付けされた牛肉だけが飛騨牛と名乗ることを許される銘柄なのです。
飛騨牛の歴史は遡ること半世紀前、兵庫県から来た「安福号」という1頭の種雄牛から始まりました。以降、長きにわたって、畜産農家や流通業者などが力を合わせてブランド力の向上をはかった結果、2002年開催の和牛オリンピック(全国和牛能力共進会)では、なんと名誉賞にあたる内閣総理大臣賞を受賞!2020年には、第72回岐阜県畜産共進会で「優良賞 1席」に入賞し、名実ともに日本の最高級ブランドとして名を上げました。
“愛牛の心“を信条に、愛情を込めて育てられた上質な和牛
先人たちの並々ならぬ努力と知恵を受け継ぎ、飛騨牛が食肉となるまでの3年間、1頭1頭に愛情を注いで育て上げる「株式会社飛騨萩原畜産」。
母牛は、丈夫で元気な子牛を産むことができるよう、種付け妊娠確認後に標高約1,000mに位置する牧場に放牧。牛たちは大自然のリラックスできる環境で、栄養豊富な牧草をたくさん食べて過ごします。食用の肥育牛として生まれた子牛も、清潔に保たれた牛舎内で、徹底健康管理のもと、育てられているのです。
「おいしさ」「お値打ち価格」「安全性」が信頼の3大要素
こうして丹精込めて育てられた「株式会社飛騨萩原畜産」の飛騨牛が信頼される理由は、3つの取り組みにあります。
1つ目は、飼料からこだわって、飛騨牛本来の上質な旨味を追求した〝おいしさ″です。2つ目は、飛騨牛を破格な値段で提供する〝お値打ち価格″。3つ目は、徹底した健康管理のもと直営農場で自ら育てた飛騨牛を食卓まで届ける〝安全性″です。
株式会社飛騨萩原畜産では4等級・5等級のみの飛騨牛の精肉を、直営店のほかオンラインショップでも販売しています。飛騨牛のサーロインや肩ロースのほか、イチボなどの希少部位が購入できることもあるので、ぜひチェックをしてみてはいかがでしょう。最高級ランクの霜降和牛が口の中でとろける極上の旨味。一度食べたら忘れられない味わいです。