【台湾情報】豊かな自然、歴史ある廟、他にはないグルメ。いま目指すべきは、南部の嘉義!その0

【台湾情報】豊かな自然、歴史ある廟、他にはないグルメ。いま目指すべきは、南部の嘉義!

2019-08-24
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台湾の南部に位置する嘉義。あなたが思い浮かべるのは、日本統治時代の高校球児を描いた映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』の嘉義農林学校? それとも阿里山森林鉄道? 台湾を訪れたことがあるなら「火鶏肉飯」発祥の地として記憶している人も多いのでは。豊かな自然、歴史的建造物、独自色の強いご当地グルメが人気の嘉義。市内にある国定古蹟「嘉義城隍廟」、そこで執り行われる宗教儀式にも注目が集まっています。

これぞ国定古蹟の迫力! 隅々まで美しい廟を訪れる。

これぞ国定古蹟の迫力! 隅々まで美しい廟を訪れる。
「嘉義城隍廟」は、300年のもの長きにわたって市民の信仰の中心であり続け、線香の香りが日々絶えない場所。ご神体はもとより、特徴ある建築構造、精巧な塗装や彫刻など、廟の細部に息づく匠の技は、見る者を圧倒する美しさです。

旧暦の7月に行われる、意味深い儀式とは……

旧暦の7月に行われる、意味深い儀式とは……
「嘉義城隍廟」の儀式のなかで、特に有名なのが“鬼月”と呼ばれる旧暦の7月に行われる行事。鬼月は、あの世から霊魂が帰り、人間界でひと月を過ごす月とされる、特別な時節。旧暦の7月1日に霊界の門が開き、月の真ん中にあたる15日には、最も多くの霊魂がさまようとされ、家の前に豪華な料理やお菓子、飲み物を供えたり、線香やあの世でのお金を焚いたりして、霊魂をもてなします。これは“中元節”という行事で、どこか日本のお盆に通じるものがありますが、大きな違いは、自身のご先祖だけでなく、行き場のない霊魂をも手厚く慰めること。彼らを“好兄弟”として迎えることで、この世での一ヶ月、悪さをせず過ごしてもらおうとするのです。

そして、霊界の門である“鬼門”が閉まるのは、旧暦の7月30日(今年は西暦8月29日)。その翌日、旧暦の8月1日に嘉義城隍廟で行われるのが「城隍夜巡」です。これは、霊魂がこの世に取り残されていないか見回りをし、地域住民を守るという伝統行事で、嘉義城隍廟が最も賑わう1日でもあります。その理由は「夯枷儀式」と呼ばれる独特の厄よけ儀式に。古代中国の首枷を模した紙製の道具を身に付け、自身の問題点や未達成の物事と向き合い、反省し、贖罪を乞うことで、厄よけや無病息災の祈願となる……というもので、ここ数年、海外からの注目度が高まっています。

多くの宗教行事は、部外者は深く立ち入らないのがルールではあるものの、嘉義市政府は、この伝統的なセレモニーを通じて、嘉義の美しい文化を広く知ってほしいとの思いから、外国人観光客の参加を歓迎しています。鬼月の儀式に限らず、廟を訪れる際は、真摯かつ敬虔な姿勢をお忘れなく。

◆嘉義城隍廟
住所:嘉義市東區吳鳳北路168號
電話:+886-5-2224-116

ローカルが推薦! 嘉義の美食スポット4選

独自の味付けで食す料理が多い嘉義。ここでしか味わえないご当地グルメもたくさんあります。ローカルがオススメする最新グルメスポットはこちら。訪問予定のある人は要チェックです!

昭和十八J18

昭和十八J18
100年の歴史を持つ嘉義公園内にある「昭和十八J18」は、嘉義のタイムトンネルというべきスポット。日本統治時代、昭和18年に建立された嘉義神社と社務所が、時の流れと共にさまざまな用途に使われたのち、嘉義市が定める古蹟となり、さらには「嘉義市史跡資料館」として整備され、今から18年前、台湾で最も美しい公園神社といわれる観光スポットに生まれ変わりました。
園内の建物は書院造りで、阿里山のヒノキの香りが馨しい空間。嘉義の歴史をたどったり、芸術展を眺めたり……カフェでは地元農家から仕入れた食材で作られた、オリジナリティあふれるメニューがいただけます。

◆昭和十八J18
住所:嘉義市東區公園街42號
電話:+886-5-2270-518(月曜休)

心宜草堂

中華料理なら、嘉義市で最もホットなヘルシー中華「心宜草堂」がオススメ。漢方薬局の2階にある隠れ家的レストランで、内装からお皿に至るまで、レトロな雰囲気で統一。厳選地鶏をはじめ、こだわりの食材を薬膳のスパイスで味付けした料理がいただけます。とりわけ印象的なのが、セットメニューをオーダーすると、果物が最初にサーブされること。これは健康食の考えに基づいたスタイルなのだそう。どの料理も適量かつ美味、さらには体への負担が少なくヘルシー。人気があるのも納得です。

◆心宜草堂
住所:嘉義市民國路157巷10號
電話: +886-5-277-1996(月曜休)

林聰明沙鍋魚頭

嘉義で必食の名物料理“沙鍋魚頭”。これは毎日10時間以上、じっくり煮込んで作られる豚骨スープに白菜、豆腐、湯葉、キクラゲなどを溢れんばかりに入れて煮込んだのち、揚げた魚をトッピングしていただくスープ。濃厚で香り高いスープに、魚の香ばしさが加わり、一口飲めば止まらなくなる味わいです。「林聰明沙鍋魚頭」は“沙鍋魚頭”の創始者であり60年続く老舗。こだわりの味を守り続ける現在のオーナーは三代目。火鶏肉飯や冬菜とエビの卵スープなど、他のメニューもぜひ。

◆林聰明沙鍋魚頭
中正總店
住所:嘉義市中正路361號

光華分店
住所:嘉義市光華路122號
電話:+886-5-227-0661

桃花源餐廳嘉義分店

「桃花源餐廳」は、第6〜7期の総統・蔣經國の御用料理人であった曾道政氏が開いた本格中華レストラン。嘉義支店は三代目によるもので、店内はクラシカルで静かな雰囲気です。こちらでいただけるのは、江浙、福州料理の本質を守りつつ、新しい解釈を加えた料理。単品のオススメは「富貴雙併的涼拌菜(華やかな2種の冷たい和え物)」、「金黃酥脆的香酥鴨(アヒルのパリパリ揚げ)」、「酸菜白肉鍋(酸っぱ鍋)」など。グループであれこれ頼むのに適していて、宴会に利用されることも多いそう。

◆桃花源餐廳嘉義分店
住所:嘉義市東區大雅路一段870號
電話: +886-5-275-7585

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