2019年10月にリニューアルオープンした「ryugon(リュウゴン)」。登録有形文化財に指定された、日本の歴史を深く感じる豪農の館と武家屋敷を移築し、リノベーションした宿泊施設です。
雪国の暮らしと地元の文化を紡ぎながらトレンドを取り入れる“新星宿”として、全国的にも注目を集めています。
囲炉裏を囲むひとときが非日常へと導く
日本で最も雪が積もることで知られている新潟・南魚沼エリアで、「日本ならではの四季と雪国を体験してほしい」というコンセプトのもと、内装をプロデュースしたのが越後湯沢駅前にある温泉旅館「HATAGO井仙」。格式高い宿「温泉御宿 龍言」が、モダンでスタイリッシュな空間に生まれ変わりました。
優しく揺らぐ炎を見つめながら暖をとる。日本の伝統家屋を彷彿させるインテリアと囲炉裏があるのは、ラウンジ&バー「コモンスペース」です。
真っ白な囲炉裏で体を温めながら、バーカウンターで新潟の日本酒やクラフトビール、オリジナルカクテルを飲みながら、アウトドアラウンジで坂戸山の尾根や手入れが行き届いた美しい庭園を眺めながら…。
何をするわけでもなく、ゆっくり穏やかに流れていく時間にどっぷり浸って、慌ただしい日常から離れてみてはいかがでしょうか。
新潟の自然と一体化した客室
客室は、一戸建ての「VILLA SUITE」と歴史ある古民家の姿を継承する「CLASSIC」の2種類。
貴賓室とも呼べる、贅を尽くした「VILLA SUITE」(写真)に一歩足を踏み入れるとそこは別世界! 風景と客室とのつながりを大切にした和風建築には、無垢の木を多く取り入れ、職人が手作りする家具にも無垢の板を削り出したものが使われています。
建物が積み重ねてきた時間が味わいとなり、特別な空気感が流れる「CLASSIC」は、豪雪や寒さに負けないように用いられた太い柱と梁が印象的。魚沼地域の建物の特性を活かした「中門造り」と言われる建築様式で、滞在するとホッと安らかな気持ちにさせられます。
24時間掛け流しの六日町温泉
平成29年に開湯60周年を迎え、環境省から国民保養温泉地にも指定されている六日町温泉。「ryugon」でも刺激が少ない、柔らかいアルカリ性単純泉がひかれています。
開放感あふれる木造平屋土蔵造りの大浴場は、以前米蔵として使われていた建物を移築したもの。大浴場の露天風呂からは庭園が眺められます。また、内湯には温泉にゆっくりと浸かることができるよう腰湯が新設されました。
泉質は疲労回復に効果があると言われているナトリウム塩化物温泉。湧出量は毎分80リットルと、新鮮なお湯でたっぷり湯浴みできるのが嬉しいですね。備え付けのシャンプー、トリートメント、ボディーソープは、八海山の雪解け水が使われる日本酒「八海山」を用いたスキンケアシリーズ「cotte」のものを。
温泉とパーソナルケア用品のダブルの効果で、心身ともにみずみずしくなめらかに。
地元の食材で彩られる雪国ガストロノミー
雪国の伝統料理をベースにした食事は、地元の魚や肉を炭火で焼き上げる「立焼」を中心とした和のフルコース。朝食では、精米したて&炊きたての魚沼産コシヒカリと、新潟の旬食材で構成される朝食御前がふるまわれます。地域で受け継がれる素材や味を身近にいただけるのもここならでは。
また、土間ではかまど炊きの様子や季節の食材を使った囲炉裏焼、漬物など、保存食づくりが見学できます。そのほか、郷土料理のワークショップ、山菜やきのこツアーといった有料アクティビティも。雪国の冬ならではのアクティビティを楽しんだり、部屋でゆっくり雪を眺めたり、思い思いの時間が過ごせる場所です。
今冬は、洗練された和のおもてなしを感じる「ryugon」で新潟旅を至福のものに。
◆ryugon(リュウゴン)
住所:新潟県南魚沼市坂戸1-6
電話番号:025-772-3470
チェックイン:15:00
チェックアウト:12:00
アクセス:電車:JR各線 六日町駅東口から徒歩約20分、車で約5分※越後湯沢駅前「HATAGO井仙」から定時送迎あり(予約制、時刻表は公式HP参照) 車:関越自動車道 六日町ICから約10分
「ryugon」公式サイトはこちら