日本版「万里の長城」!?鬼がいたとされる謎の空中古城が岡山にあったその0

日本版「万里の長城」!?鬼がいたとされる謎の空中古城が岡山にあった

2017-11-19
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桃太郎伝説ゆかりの岡山県総社市。その総社市にある鬼城山(きのじょうざん)には、鬼が住んでいたとされる古代の山城・鬼ノ城(きのじょう)が山頂一帯に築城されていた城跡があります。その姿は、まるであの中国の世界遺産「万里の長城」のよう。今回は、まだまだ謎が多いと言われている「鬼ノ城」についてご紹介します。

写真提供:岡山県観光連盟

鬼伝説のある「鬼ノ城」

鬼伝説のある「鬼ノ城」
桃太郎の昔話で有名な岡山県に、鬼ヶ島ならぬ“鬼の城”の城跡があります。標高397mの鬼城山山頂部にある「鬼ノ城」は、昔話の「桃太郎」の原形といわれる「温羅伝説」の地として知られているスポットです。

その「鬼ノ城」には、かつて温羅(うら)という鬼が住んでいたという伝説があります。この温羅が何をしたかというと、他の国から飛来して吉備に住み着き「鬼ノ城」を拠点として一帯を支配。西国から都へ送る物資を奪い、婦女子を攫ったりとやりたい放題をしていました。
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「鬼ノ城」を拠点として一帯を支配した温羅を疎ましく思った吉備の人々が、温羅退治を訴えたところ、買って出たのが吉備津彦命(きびつひこのみこと)でした。人間対鬼の熾烈な戦いの後、温羅を捕らえた吉備津彦命は、温羅の首を討ちました。
これで一件落着かと思いきや、打たれた首はまだ生きていて、犬に首を食わせて骨としても、その後13年間は、温羅のうなり声が周辺に鳴り響いたとされています。

しかし、ある日吉備津彦命が見た夢を参考に神事を執り行ったところ、うなり声は鎮まったのだとか。その後、温羅は吉凶を占う存在となったと、今に言い伝えられています。

西門を中心に整備し、眺望も抜群!

西門を中心に整備し、眺望も抜群!
鬼城山の山頂の外周には、主に土塁で造られた城壁が城壁が2.8kmにわたって鉢巻状に造られ、壮大な景色を作り上げています。現在は西門を中心に遊歩道や施設が整備され、史跡・自然公園として一般公開されています。

城内では、食品貯蔵庫と考えられる礎石建物跡や水汲み場が発掘されています。それ以外に作業場などがあったと予想されていますが、発掘には至っていません。どんな建物がこの地にあったのか、多くの謎が残っています。
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もしかしたら温羅が気に入っていたかもしれない美しい景観を眺めながら、鬼の伝説に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


◆鬼ノ城
住所:岡山県総社市奥坂、黒尾
電話番号:0866-99-8566(鬼城山ビジターセンター)


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