本を借りたらすぐコーヒーを。読書の秋はカフェがある東京の図書館へその0

本を借りたらすぐコーヒーを。読書の秋はカフェがある東京の図書館へ

2019-11-14
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食欲の秋、運動の秋もいいけれど、今年の秋はカフェがある図書館でのんびり読書の秋を楽しむのはいかがですか? 都内にはさまざまな図書館があるので、散策がてらにお出かけしてみるのもおすすめです。今回はそのなかでも、子どもから大人まで楽しめる5つの図書館をご紹介します。

Text:岡井祥子

【1】まるで美術館? な「武蔵野プレイス」(武蔵野市)

【1】まるで美術館? な「武蔵野プレイス」(武蔵野市)
窓枠や外壁など、曲線を意識したモダンアートのような建物で、一見すると美術館のような外観が印象的な「武蔵野プレイス」は、生涯学習や市民活動支援も行う文化複合施設にもなっています。
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施設内は、地下2階から地上4階まで、各階に子ども向け、小中学生向け、社会活動向け、勉強や仕事をする人向けといったエリアに分かれてラウンジやライブラリーを設け、小さな子どもから大人まで楽しめる施設。蔵書数は、図書14万5000冊、雑誌600タイトルに絵本などもずらり。マニアックな専門書なども多く、調べ物にも最適です。
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少し変わった設備としては、地下2階のティーンスタジオにある卓球台とボルダリングウォール。読書に少し疲れてしまったら、今度は体を動かしてみるという楽しみ方もできそうです。
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こちらの1階に併設させている「Cafe Fermata」では店主が厳選した豆をつかった本格的なコーヒーが味わえるとあって人気のエリア。読書や本を楽しむ時間にほっとひと息つけるコーヒーを提供したいと考え抜かれたオリジナルブレンドは、キリマンジャロとコロンビアの豆がベース。浅煎りでじっくりと乾燥させた豆を使い、コクと香りが楽しめる1杯に。毎日飲んでも飽きないすっきりとした味わいとなっています。
昔ながらのパンケーキや、午前中には売り切れてしまうというフレンチトーストも小腹を満たすにはちょうどよいメニューです。こちらではモーニングからランチ、ディナーと揃い、ディナーにはワインやビールも提供してくれるので、朝から晩まで本とおいしい食事が楽しめる、とっておきの1日が過ごせそう。

◆武蔵野プレイス
住所:武蔵野市境南町2-3-18
電話番号:0422-30-1905
開館時間:9:30~22:00
休館日:水曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)

◆武蔵野プレイス内1階「Cafe Fermata」
営業時間:9:30~21:30(LO21:00)
休館日:図書館に準ずる

【2】都内最大級の蔵書数を誇る「東京都立中央図書館」(港区)

広尾駅から徒歩約8分の有栖川宮記念公園内にある「都立中央図書館」。蔵書数は国内の公立図書館としては最大級を誇る200万冊以上。
江戸時代の木版印刷物など貴重な資料も数多く、1階の「都市・東京情報コーナー」には、世界でここにしかないという資料なども並びます。ビジネスや法律など、専門性の高い書物が分かりやすく所蔵されているので、ビジネスマンの利用者も多いとか。
こちらの1階に2017年12月にオープンしたのがカフェ「有栖川珈琲」。ドイツやオーストリアを発祥とする菓子、プレッツェルやドイツのりんごジュース「アプフェルザフト」などを提供しています。ありきたりなカフェとは少し一線を画すメニューが揃い、多くの利用者から人気。
また、コーヒーもドイツやオーストリアで人気というエスプレッソ式のコーヒーを提供。少し濃いめの味で、読書の合間にほっとひと息つくのにおすすめ。テラス席もあるので、紅葉を見ながらこだわりのコーヒーを楽しむのもこの時期ならではです。
また有栖川珈琲のほか、5階には「有栖川食堂」というカフェテリアも併設。季節によって異なるランチが味わえます。また窓からは東京タワーや六本木のビル群も見渡せ、図書館を利用の際は、ぜひ一度見てみたい景色となっています。

◆東京都立中央図書館
住所:港区南麻布5-7-13
電話番号:03-3442-8451
開館時間:10:00~21:00(特別文庫室10:00~17:30)、土・日曜・祝日10:00~17:30
休館日:不定期

◆東京都立中央図書館内1階「有栖川珈琲」
営業時間:10:00~17:00
定休日:図書館に準ずる

◆東京都立中央図書館内5階「有栖川食堂」
営業時間:11:00~17:00(定食の提供は~15:00)
定休日:図書館に準ずる

【3】大人も楽しめる「国立国会図書館 国際子ども図書館」(台東区)

国内外の児童書を所蔵し、2000年に日本初の児童書専門の国立図書館として設立された「国立国会図書館 国際子ども図書館」。こちらは1906(明治39)年に建てられたレンガ棟と2015(平成27)年に完成したアーチ棟の大きく2つの建物に分かれた施設です。

赤ちゃんから大人までどなたでも利用できる「子どものへや」や「児童書ギャラリー」など、一般に利用されるのはレンガ棟の施設で、その蔵書の書物はもちろん、都の歴史的建造物にも指定されている建築美も楽しめるとあって、大人でも満足できる図書館です。
蔵書数はおよそ35万冊。世界のおよそ140の国と地域の児童書や研究書が保存・収集されいます。長く読み継がれた絵本や物語、知識の本のほか、『魔女の宅急便』や『桃太郎』などの日本の物語や絵本が各国語に翻訳された版を見比べることができます。
レンガ棟1階奥には軽食やランチが楽しめるカフェ「Bell」を併設。カフェのみの利用で訪れることもでき、周辺の美術館や博物館へ行った帰りに図書館に立ち寄ってみたり、小腹を満たすのに穴場的なスポットになっています。テラスもあるので、天気のよい日は子どもと一緒に訪れて、秋の陽気に包まれながら食事を楽しむのもいいかもしれませんね。

◆国立国会図書館 国際子ども図書館
住所:台東区上野公園12-49
電話番号:03-3827-2053(代表)
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜、国民の祝日・休日(5月5日のこどもの日は開館)、年末年始、第3水曜(資料整理休館日)

◆国立国会図書館 国際子ども図書館内1階「Bell」
営業時間:9:30~17:00(LO16:30)
定休日:図書館に準ずる

【4】バックナンバーも揃う雑誌の宝庫「都立多摩図書館」(国分寺市)

国分寺駅から7分ほどの場所に2017年に移転した「都立多摩図書館」。こちらは「東京マガジンバング」と「児童・青少年資料サービス」という2つの機能を併せ持つ図書館として知られています。
「東京マガジンバンク」では、一般雑誌から学術雑誌までおよそ2万冊の雑誌を揃えており、どれも過去1年分のバックナンバーまで保管されているという都内でも数少ない雑誌の宝庫。またそれぞれの雑誌の創刊号を揃えた創刊コレクションもあり、当時の貴重な資料として閲覧できるのも見ものです。

また「児童・青少年資料サービス」では、乳幼児から高校生世代までが楽しめる絵本や外国語の児童書、勉学に役立つ本などを揃え、子供読書活動推進の拠点として子供の読書に関わる資料も扱っています。
蔵書はおよそ25万冊。児童書に特化しているところもあり、館内には読み聞かせができる小部屋も備えているとあって、子ども連れに人気です。
そんな図書館1階には、国分寺に本店を構えるベーカリーカフェ「キィニョン」を併設。読書や調べものの合間にハンドドリップで入れるこだわりの国分寺ブレンドコーヒー(290円)でひと休みしたり、手作りの美味しいパンやスコーンで小腹を満たしたりするのはいかがでしょう。
パンはどれも手作りのため、すぐに売り切れてしまうこともあるので、10時か13時ごろが狙い目だとか。
子ども向けのドリンクや甘いパンのほか、おとなのコロネ(170円)などちょっとビターな大人向けのパンもあるので、親子で楽しみたい図書館となっています。


◆都立多摩図書館
住所:国分寺市泉町2-2-26
電話番号:042-359-4020
開館時間:10:00~21:00、土・日曜・祝日10:00~17:30
休館日:不定休

◆都立多摩図書館内1階「キィニョン」
電話番号:042-326-3004
営業時間:10:00~17:00
休館日:図書館に準ずる

【番外編】アートに触れたあとに訪れたい「国立新美術館 アートライブラリー」(港区)

画像提供:国立新美術館

国立新美術館の3階に、アート書籍・展覧会情報に特化した図書館があることを知っていますか? 展示会目的に美術館を訪れることがあっても、図書館の存在を知らなかったという人も多いはず。
画像提供:国立新美術館 アートライブラリー

こちらでは、写真・美術・建築・マンガなどのメディア関係など写真集・美術資料などの書籍やカタログがおよそ11万冊蔵書されており、デザインやアートなどに関連した本が所狭しと並んでいます。また、美術館の展示に即したコーナーもあるので、美術館で展示を見た後に訪れれば、新しい発見や、知識が深まる機会になるかもしれません。

閲覧室も備えているので、じっくり読書を楽しむのももちろんOK。また読書のあとには、館内にはレストランが1つと3つのカフェを併設しているので、さまざまな用途で食事を堪能することも可能です。
3階「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」


3階の「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」では本格的なフランス料理が楽しめるので、ランチやディナー使いにおすすめ。
「牛肩ロース肉のグリエ タイムの香るジューソース じゃがいものクリック 季節野菜添え」
1階「カフェ コキーユ」のテラス席


また2階「サロン・ド・テ ロンド」、1階「カフェ コキーユ」、地下1階「カフェテリア カレ」もそれぞれ待ち合わせや展示や読書をした後のちょっとした休憩に使ったりと、さまざまな使い方でランチやスイーツ、サンドイッチなどの軽食が味わうことができます。それぞれ、展示会に合わせたメニューなどもあるので、ここでもアートを感じることができるかもしれませんね。
地下1階「カフェテリア カレ」
2階「サロン・ド・テ ロンド」のケーキセット


◆国立新美術館内3階「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」
電話番号:03-5770-8161
営業時間:ランチタイム11:00~16:00 (LO)、ディナータイム16:00~21:00(LO19:30)※金曜~22:00(LO20:30)
定休日:火曜(祝日の場合は翌日休)

◆国立新美術館内2階「サロン・ド・テ ロンド」
電話番号:03-5770-8162
営業時間:11:00~18:00(LO17:30)※金曜~19:00(LO18:30)まで
定休日:火曜(祝日の場合は翌日休)

◆国立新美術館内1階「カフェ コキーユ」
電話番号:03-5770-8163
営業時間:11:00~18:00(LO17:30)※金曜~19:00(LO18:30)まで
定休日:火曜(祝日の場合は翌日休)

◆国立新美術館内地下1階「カフェテリア カレ」
電話番号:03-5770-8163
営業時間:11:00~18:00(LO17:30)※金曜~19:00(LO18:30)まで
定休日:火曜(祝日の場合は翌日休)

おわりに

本を借りたり読んだりするだけという印象のある図書館ですが、いまはカフェやレストランが併設されていたり、閲覧室や自習室にはWi-Fiの環境が整えられていたりと、さまざまなスタイルの図書館が増えてきています。
この秋はそんな図書館に遊びにいってみれば、きっと新しい発見がなにか見つかるはず。

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