島根「NIPPONIA出雲平田 木綿街道」で故郷へ帰るように旅をするその0

島根「NIPPONIA出雲平田 木綿街道」で故郷へ帰るように旅をする

提供:NIPPONIA出雲平田 木綿街道
島根県出雲市平田町に、昔と今が見事に共存した“木綿街道”という場所があるのをご存知でしょうか。
今回は、今の暮らしに古い街並みが溶け込んだ木綿街道とその周辺の見所、そしてもともと酒蔵だった建物を改修した「NIPPONIA出雲平田 木綿街道」という魅力たっぷりな宿についてご紹介していきます。

歴史情緒あふれる“木綿街道”

歴史情緒あふれる“木綿街道”
日本海と日本百景のひとつに選ばれている宍道湖に挟まれた、豊かな自然が広がるこの地はもともと木綿の栽培が盛んに行われ、“雲州木綿”として全国でも高く評価されていました。切妻妻入塗家造りの家屋や白壁の土蔵、襖絵、内装などにも手をかけた家が建ち並び、当時の生活が豊かであったことを物語っています。

現在も左桟瓦やなまこ壁、格子窓といった歴史を感じる建物が残り、老舗の酒屋、醬油屋、和菓子屋では伝統の味が守られ続け、唯一無二の貴重な風情は足を運んだものの心を惹きつけてやみません。

木綿街道&出雲に来たならば必ず立ち寄っておきたいスポット

木綿街道&出雲に来たならば必ず立ち寄っておきたいスポット
木綿街道をはじめ、出雲市内にも地元の人々の丁寧な暮らしや生業に触れられるお店がいくつもあります。

「來間屋生姜糖本舗」では、本店限定で出来立て生姜糖の試食、生姜糖のパッケージ作りを体験することも。生姜糖板を一口サイズに割って包んで、箱に詰め合わせて。夢中になる人が多いそう。

「酒持田本店」に行けば、築140余年が経つ酒蔵見学、オススメの日本酒の利き酒、蔵元ならではの絞り立てのお酒の飲み比べができます。地酒の美味しさに、どっぷりはまってしまうことでしょう。

「岡茂一郎商店」は、創業約120年になる醤油屋。昔と変わらぬ製法で醤油を造り、出雲では欠かせない「さいしこみ醤油(再仕込み醤油)」や出雲の食文化を伝えています。蔵見学や醤油のテイスティングもできますよ。

紙の造形作家である吾郷さんのアトリエ兼ショップの「吾郷屋」では、豊富に揃う紙の中から好きなものを選んで作るオリジナルノートが人気。お店ならではのアイデアで、紙好きをときめかせる体験メニューを多く企画しています。

地産地消を大切に、旬の食材を余すところなく使った料理に定評があるイタリアンレストラン「trattoria814」の前菜、パスタ、魚や肉料理、デザートなどシンプルながら山や海の素材をしっかりと生かした料理を味わえます。

スタッフのもてなしが安らぎを誘う

スタッフのもてなしが安らぎを誘う
様々な観光を楽しんだら、お待ちかねの宿へ。「酒石橋邸」の名称で親しまれていた「旧石橋酒造」の邸宅が建てられたのは、江戸時代中期のこと。敷地内には酒蔵があり、母屋は販売場所として使われていました。「NIPPONIA出雲平田 木綿街道」として宿に生まれ変わった今も、酒造りと日常の暮らしの両方が垣間見えるように、また切妻妻入り塗屋造りや重厚で趣のある設えは、大切に残されています。

全6部屋ある客室は、蔵や客間、蔵人の下台所などを活かしながら改修することで当時の空気感が漂いつつも、モダンで居心地のいいスペースに。地元の料理と地酒、食文化に触れられるフルオープンキッチンのダイニングには、酒蔵に残っていた大きな木樽のほか、平田にある家具&雑貨ショップ「リュウノス ファニチャー」のテーブル、石橋がまだ盛んでた時期と共にあるものを、フィンランドのデザイナー・アルヴァ・アアルトがデザインした天井照明など、こだわりあるアイテムだけを配しています。

インテリアもさることながら、スタッフによるホテルや旅館とは違うおもてなしが特に印象的。たわいもない話に花が咲いたり、自然なやりとりから心も和み、新しい平田の魅力を発見されることも。

元々は店舗部分であったダイニングと土間では、地元の人との出会いや交流も。宿泊客であってもまるで身内のように温かく迎え入れてくれる人々に自然と打ち解けます。

愛情たっぷりの朝食で使う食材と調味料も地元のものを

愛情たっぷりの朝食で使う食材と調味料も地元のものを
朝からついつい食べすぎてしまう…! テーブルに並ぶのは、おかず10品ほどに加えて漬物の盛り合わせ、宍道湖産のシジミ汁、何もつけずとも存在感が溢れるご飯、そして席に着いてから焼き始めるだし巻き卵など。地元の女性たちによって手作りされる料理は、しみじみ味わい深く心までも満たされていきます。

出雲地域で採れるみずみずしい野菜を中心に、米、卵、調味料は平田のものを使うことが大優先。木綿街道にある3軒の醤油蔵のさしみ醤油や生醤油、ポン酢、「酒持田本店」の酒粕や麹など。この土地だからこそ出せる味わいを大事にしています。

水曜日宿泊の特別プランの朝食では、100年続く醤油醸造「持田醤油」の自宅の和室で朝ごはんがいただけます。家族の一員になったような、温かい時間が過ごせるのです。

宇美神社への参拝も忘れずに

縁切縁結の神社として知られる「宇美神社」は、約1300年前の書物「出雲国風土記」に登場する古社のひとつです。“決別”と“再生”を象徴するコトサカノオノミコトが祀られていることから、運気を下げる悪縁を断ち切り良縁を結ぶ「縁切り縁結び祈願」の御祈祷を行っています。

持病や自分の治したい悪い癖などを木札に書き入れ、願いを込めて二つに割り、割れた木札の片方を縁切り箱に。もう片方をお守り袋に入れ持っておくという「縁切り割札」を目的に訪れる人も。宇美神社で一度気持ちをリセットさせた後に、縁結びで全国的に知られる出雲大社(写真)へお参りに行くというのもオススメです。

平田町の歴史、人との出会い、作り手から生まれた食材……。旅の概念を根底から覆す、田舎に帰るような穏やかで少しわくわくするような気持ちで旅に出かけませんか?


◆NIPPONIA 出雲平田 木綿街道(ニッポニアいずもひらた もめんかいどう)
住所:島根県出雲市平田町新町831-1
チェックイン:15:00
チェックアウト:10:00
アクセス:電車:一畑電車北松江線 雲州平田駅から木綿街道方面へ徒歩約10分 車:山陰自動車道 斐川ICから約20分 ※宿から駐車場への案内あり 飛行機:出雲縁結び空港から車で約15分

「NIPPONIA出雲平田 木綿街道」公式サイトはこちら

島根 出雲 旅行 宿 古民家