大阪で沖縄料理を食べるならココ! 「よりみち喫茶部/沖縄料理屋ゆくりBar」でしまんちゅ気分を満喫その0

大阪で沖縄料理を食べるならココ! 「よりみち喫茶部/沖縄料理屋ゆくりBar」でしまんちゅ気分を満喫

提供:よりみち喫茶部/沖縄料理屋ゆくりBar
お出かけスポットとして人気の天王寺動物園や天王寺公園など、多くのファミリー層が集まる天王寺・阿倍野エリア。近くにはあべのハルカスやあべのキューズモールなどの商業施設もあり、観光客や買い物客で日々にぎわっています。そんな多くの人が集まるエリアから徒歩圏内にあるのが、隠れ家的な沖縄料理店「よりみち喫茶部/沖縄料理屋ゆくりBar」。地元の人に親しまれ、リピーターを魅了するお店自慢の沖縄料理の数々を旅色編集部が実食してきました!

美容室・八百屋・カフェが一つになった小さな商業施設

美容室・八百屋・カフェが一つになった小さな商業施設

Osaka Metro谷町線阿倍野駅から徒歩約5分。観光地から少し離れた閑静な住宅街を進むと、野菜や果物を販売している八百屋の入った建物が見えてきます。八百屋の横には「よりみち喫茶部」の看板が。見たところ、1階で八百屋と美容室を、2階でカフェ兼沖縄料理屋を運営されているみたいです。地元に根付いたプチ商業施設のような印象を受けながらいざ入店。「どんな沖縄料理が食べられるのかな……」とわくわくしながら階段を上がります。

木の温もりを感じる居心地の良い店内

木の温もりを感じる居心地の良い店内

階段を上がると自然光がたっぷりと差し込んだ開放的な空間が広がります。天井が高く、木材をふんだんに使用した店内にはアップライトピアノや本棚も。本棚にある本は自由に手に取って読むことができるので、つい長居してしまいそう。広々とした店内には、1名~4名まで利用できるテーブル席はもちろん、5名がけのソファー席もあるので、子ども連れの家族もゆったり過ごせます。

店名の通り昼はカフェ、夜はお酒も楽しめる沖縄料理店として営業している「よりみち喫茶部/沖縄料理屋ゆくりBar」。「よりみち喫茶部」ではヘルシーなランチや自家製スイーツを、「沖縄料理屋ゆくりBar」では沖縄出身の料理人 真栄城さんが手掛ける家庭的な沖縄料理が堪能できるということで、今回はそれぞれの時間帯に提供されている、お店いち押しメニュー5品(ランチプレート含む)を作っていただきました!

新鮮な野菜をたっぷり使った「よりみちプレート」

新鮮な野菜をたっぷり使った「よりみちプレート」

昼営業の「よりみち喫茶部」で提供されている人気のランチメニュー「よりみちプレート」。5種類の小鉢とサラダ、味噌汁、雑穀米にフルーツが付いてボリューム満点です。さまざまな料理を少しずつ楽しめるだけでなく、栄養バランスを考えて作られているのでとっても健康的。特に女性や日々野菜が不足しがちな人、健康志向なサラリーマンに人気だそうです。
では早速、今回いただいた一つ一つの小鉢を右時計回りにご紹介します。

■小松菜としめじの白和え
小松菜のシャキシャキ感は残しつつ、豆腐のなめらかさとしめじの旨味が合わさった優しい味付け。一口、二口と口に運ぶたびに実家に帰ったかのような懐かしさを感じます。まさにおふくろの味。野菜の小鉢は日替わりなので頼んでみてのお楽しみです。

■じゃがいものコロッケ
小さなサイズ感の手作りコロッケは、じゃがいもがほくほくしていて自然な甘さ。中にはコーンの粒が入っていて、思わずにっこり。大人も子どもも喜ぶメインディッシュです。

■さわらのマヨ味噌焼き
淡白で肉厚なさわらにマヨ味噌ソースのまろやかなコクが絶妙にマッチ。添えられているれんこんのシャキシャキ感とごまの香りがより味わいを引き立ててくれます。時期にあった魚を日替わりで使用しているので、リピーターが多い理由も頷けます。

■軟骨のソーキ煮
長時間煮込まれたソーキは、骨まで柔らかくトロトロ。見た目よりもあっさりしていて脂っこくないので食べやすいです。紅生姜が良いアクセントに。十六穀米とも相性抜群でご飯が進みます。

■ピーマンとちりめんじゃこの和え物
苦味がほとんどないので、ピーマンが苦手な人にもおすすめ。彩りもきれいで鮮度の良さを感じます。メインの軟骨のソーキ煮やコロッケ、さわらのマヨ味噌焼きと交互に食べたくなる、飽きの来ない名脇役な一品でした。


これだけバリエーション豊富に小鉢があるとつい「次は何を食べよう……」と悩んでしまうのですが、そんな悩んでいる時間も楽しくなる、気分が上がるランチプレートでした! 普段の食生活で栄養が偏ってしまっていたり、不摂生になりがちな人におすすめです。ちなみに、よりみちプレート以外にもタコライスやカレーなど、さまざまなランチメニューもあります。子ども用にアレルゲンフリーのメニューもあるので、気になる方はHPをチェックしてみてください。

クリーミーな甘さ広がる「ゆくりBar特製!オリジナルじーまみ(ピーナッツ)豆腐」

クリーミーな甘さ広がる「ゆくりBar特製!オリジナルじーまみ(ピーナッツ)豆腐」

夜営業の「沖縄料理屋ゆくりBar」で提供されている人気メニューの一つ、ジーマミ豆腐。お昼の時間帯ですが、実食日ということで、特別に夜メニューを作っていただきました! ランチプレートをいただいた後ですが、この日のために朝食を抜いてきたのでまだまだお腹に入ります。胃袋を夜の時間帯にシフトチェンジさせて......早速実食です!

スプーンですくうと豆腐とは思えないほどぷるぷるとした食感。そこにもちっとした弾力、なめらかでクリーミーなピーナッツの甘さが口の中に広がります。タピオカ粉とくず粉で作られたジーマミ豆腐は、まるで濃厚なごま豆腐のよう。

ジーマミ豆腐が苦手だった真栄城さんが「これなら」と自信をもって提供する、ここでしか味わえないオリジナルメニューです。そのままでも十分美味しいのですが、添えられたわさびと大葉を一緒に食べると風味がさらに良くなるので、半分食べた後の味変におすすめ。お酒のお供にもぴったりです。複数人で食事する際は、一人一個はマストで頼んでほしい(なんなら私は一度に3つは頼みたいくらいドハマりした)一品です!

もっちり食感がたまらない「もずくの天ぷら」

沖縄直送の新鮮なもずくを使った天ぷら。こちらも夜営業の「沖縄料理屋ゆくりBar」で提供されているメニューです。
まずは何もつけずにそのままで。口に入れると磯の香りがふわっと広がり、食べるごとに沖縄の海を感じます。沖縄の天ぷらの特徴でもある厚みのある衣はもっちりと重ため。天ぷら粉と胡椒を混ぜ合わせているそうで、スパイスの風味も感じました。

そのまま味わった後は、あおさと塩を焼き上げた特製の焼き塩をつけてパクっと一口。下味がついた衣とあおさの旨味が凝縮された塩が合わさったことで、もずくの美味しさがより引き立ちます。

最後はレモンを絞りさっぱりさせて完食。どの食べ方も美味しかったのですが、個人的には焼き塩を少しだけつけて食べる「ちょこっと付け」が好みでした。仕事中だったこともあり、お酒が飲めなかったことが悔やまれます……。お店に行く際はぜひオリオンビールや泡盛なども一緒に頼んでみてください! より一層美味しくなること間違いなしです。

沖縄そばのだしがたっぷり入った「あーさ入りだし巻き玉子」

夜営業の「沖縄料理屋ゆくりBar」で提供されるだし巻き玉子は、沖縄の特産品あーさ(あおさ)入り。もずくの天ぷらと同じくあーさも沖縄から直送したものを使用しているそうで、これまた磯の香りを存分に楽しめます。

そして何といってもこの料理の要である「だし」。口に入れた瞬間「今まで食べてきただし巻き玉子と何かが違う......」と気になり聞いたところ、沖縄そばのだしを使用されていました! それを聞いて納得。良い意味でだしの味が強調されていないので、塩味のバランスがとれていてとても上品なんです。
写真ではわかりにくいのですが、だし巻き玉子は上からだし汁がかけられて提供されます。だしの味は濃すぎず、あっさりした仕上がり。また、分厚く切られていることであーさの風味を感じつつ、食べ応えもあります。自称無類の卵料理好きの私も唸るほど、とても満足度の高いリピートしたくなる逸品でした!

辛味を加えて味変! 二度美味しい「ソーキそば」

沖縄料理といえば欠かせないソーキそばも夜営業の「沖縄料理屋ゆくりBar」で提供されています。シーサーのイラストが描かれたかわいらしいかまぼこ入り。
このソーキそば、お店に来たら絶対に食べてほしいです!!

まずはスープを一口。お酒を飲んだ後でもごくごく飲めそうなほどあっさりしています。真栄城さん曰く、和風ベースのだしはカツオ6、豚の骨4の割合で作られているそう。塩加減がちょうどよく、だしの旨味が引き出されたスープは五臓六腑に染み渡る優しい味です。「飲んだ後の〆にぴったりだな」と思いながら次にソーキをパクリ。骨までとろとろのソーキは少し濃いめの味付けであっさりしたスープとよく合う! 中太の麺、あっさりした和風ベースのスープ、柔らかく煮込まれたソーキが一体となった至極の逸品です。

そして半分食べたところで、真栄城さんおすすめの「コーレーグース」を一垂らし。「コーレーグース」は島唐辛子を泡盛に漬け込んだ沖縄の調味料のことで、かなり辛いので辛党の方におすすめだそうです。今回私は初体験だったこともあり、辛さの具合にちょっぴり緊張しながら少しだけ加えてみました。
すると、少し加えただけなのに、ぐっとスープ全体が引き締まりじわっと口に広がる程よい辛さに早変わり! 一味唐辛子や七味唐辛子、タバスコとも違う独特な香りと辛さがクセになります。

辛いものが苦手な方は入れる量に注意が必要ですが、少量であれば風味の変化が楽しめるのでちょっと冒険してみることをおすすめします。(冷麺に酢を入れるイメージ)
気づけばスープを飲み干してしまうほど虜になった絶品ソーキそばでした。

【おまけ】昔懐かしい駄菓子コーナー

満足感と多幸感でいっぱいになりながら1階に下りると、入店時から気になっていた駄菓子コーナーに足が止まります。食事中に聞こえてきた子どもたちの元気な声や、地元の方とオーナーさんが話されている様子を見聞きしたこともあって、駄菓子コーナーも地域の方とのコミュニティの一つになっているのだなと改めて実感しました。と同時に、私も久しぶりに駄菓子が食べたくなったので帰り際にちゃっかり購入。大人も童心に帰って無邪気な気持ちになれるスポットです。

まとめ

忙しない日常を忘れさせてくれる、温かな空間が魅力のお店でした! 都会の喧騒から離れた落ち着いた空間で提供される料理の数々にほっこり。お腹も心も満たされた一日でした。
夜営業の「沖縄料理屋ゆくりBar」では、時間があるときに料理人の真栄城さんが三味線を弾いて演奏されるそうなので、沖縄本土さながらの雰囲気も楽しめます。人柄も含めてまた行きたくなる「よりみち喫茶部/沖縄料理屋ゆくりBar」で、家族や友人、大切な人とゆったりくつろぎながら食事が楽しめる、至福のひとときを過ごしてみてくださいね。


◆よりみち喫茶部/沖縄料理屋ゆくりBar
住所:〒545-0041 大阪府大阪市阿倍野区共立通1丁目1-8 タマリバGROUP2F
電話番号:06-6655-6525
営業時間:モーニング:9:00~11:00※土・日・祝日のみ、ランチ:11:00~16:00※土・日・祝日は9:00~16:00、ディナー:17:00~23:00(LO22:00)
アクセス:Osaka Metro谷町線・阪堺電軌上町線阿倍野駅より徒歩約5分
平均予算:モーニング:700円、ランチ:1,500円、ディナー:2,500円

TEXT:大歳 悠乃

よりみち喫茶部/沖縄料理屋ゆくりBarのHPはこちら

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