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【関東】紅葉シーズンに行きたい! 旅気分が味わえる庭園10選
【関東】紅葉シーズンに行きたい! 旅気分が味わえる庭園10選
身近な場所でちょっとした旅気分を味わえる場所のひとつとして、庭園はいかがでしょう。 造園家の世界観に身を浸せば、簡単に非日常感を味わえます。今回は、東京を中心とした関東近郊の庭園を10カ所ご紹介。今年は遠出はあきらめたという人も、見るべきポイントを押さえれば、庭園散策がよりいっそう楽しく充実したものになるはずです。
Text:ART&旭
【1】江戸時代を代表する大名庭園「六義園」/東京都・文京区
都心にありながら約87,000㎡と広大な庭園が六義園です。江戸幕府の側用人だった柳澤吉保が、元禄8(1695)年、5代将軍・綱吉から与えられた下屋敷に7年かけて造営した庭園が元になっています。回遊式の庭園のため、園路を巡りながらツツジや桜などの季節ごとの花を楽しむことができます。
園内には和歌に詠まれた名勝の景観が88カ所あり、六義園八十八境として知られています。場所ごとに組み込まれた景観や歌枕についての解説もあるのでチェックしてみて。春は桜、夏は新緑も美しいですが、特に11月中旬から12月上旬のハゼ、モミジなどの紅葉は見事で多くの観光客が訪れます。
紅葉の見頃:11月中旬~12月上旬
種類:ハゼ、モミジなど
◆六義園
住所:東京都文京区本駒込6丁目
開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
入園料:一般300円、65歳以上150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
電話番号:03-3941-2222(六義園サービスセンター)
【2】音楽評論家の屋敷跡「大田黒公園」/東京都・杉並区
中央線荻窪駅の南口から徒歩約10分。閑静な住宅地の中にあるのが大田黒公園です。入口でまず目に入ってくるイチョウ並木は写真映え抜群。園内の中央に位置する広さ約9,000㎡の庭園は、大正から昭和にかけて活躍した音楽評論家の大田黒元雄氏の屋敷跡に作られたもので、昭和56年に開園しました。
荻窪に残る武蔵野のゆるい起伏した土地の形状をうまく利用した回遊式庭園で、茶室の裏の井筒から流れ出る細流が鬱蒼とした木立の中を抜け、庭園の池に注ぐ様はあたかも昔の武蔵野の面影をたどるよう。園内のレンガ色の建物は大田黒氏の記念館で、音楽界での足跡を知ることができます。
紅葉の見頃:11月下旬~12月上旬
種類:イチョウ、モミジなど
◆大田黒公園
住所:東京都杉並区荻窪3丁目33-12
開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
入園料:無料 ※茶室等一部有料あり
電話番号:03-3398-5814(大田黒公園管理事務所)
【3】日本における風景庭園の名作「新宿御苑」/東京都新宿区・渋谷区
新宿駅南口の雑踏から徒歩約10分、静かに秋の日を楽しむには最適の庭園です。広い芝生のイメージが強い新宿御苑ですが、日本庭園のほか西洋の庭園様式があり、ノスタルジックな建物とイチョウ、カエデなど木々が美しく彩った風景は必見です。庭園のほか、変化に富んだ自然を目にできる里山「母と子の森」もあり、野性味あふれる自然と、計算された美しさを持つ庭園の両方を楽しめます。
2020年の夏に仕事と休暇を合わせたワーケーション体験が実施されたことでも注目を集めました。同年8月からは開園時間が早朝7時に繰り上げされているので、朝の散歩にぴったりです。
紅葉の見頃:11月中旬~12月中旬 ※ハナミズキは10月中旬~11月上旬
種類:ハナミズキ、ユリノキ、プラタナス、サクラ、カエデ類、イチョウ、ラクウショウなど
◆新宿御苑
住所:東京都新宿区内藤町11
開園時間:8月21日〜9月30日 7:00〜18:00(入園17:30まで)、10月1日〜3月14日 7:00~16:30(入園は16:00まで)
※令和2年8月1日〜令和3年3月19日まで早朝開園実施
※開園時間は時期により変動します。
休園日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)、年末・年始(12月29日~翌年1月3日まで)
入園料:一般500円、65歳以上・学生(高校生以上)250円、小人(中学生以下)無料
電話番号:03-3550-0151(新宿御苑サービスセンター)
【4】中国趣味を取り入れた「小石川後楽園」/東京都・文京区
水戸徳川家の中屋敷(明暦の大火後に上屋敷)の庭として築造された小石川後楽園。浜離宮恩賜庭園とともに、国から「特別史跡」「特別名勝」の二重指定を受けています。池を中心とした回遊式庭園は、起伏に富む地形の中に日本と中国の名勝に因んだ風景が配されています。
紅葉の時期におすすめなのが、京都嵐山付近を流れる川をモチーフに造られた「大堰川」。この川の上には、同じくモミジの名所として知られる東福寺の通天橋を模した朱塗りの橋がかけられています。モミジが橋に覆いかぶさるように色づいた様は圧巻の美しさ。東京にいながら各地の景勝地に思いをはせる、奥深い魅力がつまった庭園です。
紅葉の見頃:11月下旬~12月上旬
種類:イロハモミジ、イチョウ、ハゼ、ケヤキなど
◆小石川後楽園
住所:東京都文京区後楽1丁目6-6
開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
入園料:一般300円、65歳以上150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
電話番号:03-3811-3015(小石川後楽園サービスセンター )
【5】潮の満ち引きによって表情を変える「浜離宮恩賜庭園」/東京都・中央区
写真提供:公益財団法人 東京都公園協会
江戸時代に築庭された大名庭園。由緒ある庭園ながらも新橋・汐留のビル群との対比が見られる都会ならではのスポットです。園内に広がる「潮入の池」は、江戸時代から続く庭園では都内で唯一、海水を引いた池で、潮の満ち干によって趣が変わります。
写真提供:公益財団法人 東京都公園協会
周辺のカエデやハゼノキが色づく季節には、潮入の池にかかる「お伝い橋」を渡った先の「中島の御茶屋」から紅葉を楽しんでみて。水面に映える美しい紅葉を眺めながら、優雅にお抹茶と和菓子(有料)をいただくことができます。
紅葉の見頃:11月下旬~12月上旬
種類:トウカエデ、イロハモミジ、ハゼノキ、イチョウ、サクラ、ユリノキなど
◆浜離宮恩賜庭園
住所:東京都中央区浜離宮庭園1丁目1
開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
入園料:一般 300円、65歳以上150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
電話番号:03-3541-0200(浜離宮恩賜庭園サービスセンター)
【6】あじさいだけじゃない! 四季折々の自然が美しい「明月院」/神奈川県・鎌倉市
鎌倉市にある明月院は「あじさい寺」とも呼ばれ、境内一面に咲き誇る紫陽花が有名ですが、秋の紅葉シーズンも負けていません。境内に一歩踏み込むと、紅葉が頭上を覆う形に広がる細い道が続いていて、紅葉に包まれているような感覚が味わえます。
紅葉の森を抜けた先にある本堂へと到着したら、紫陽花や紅葉のシーズンのみ期間限定で公開される本堂後庭園へ。人気の写真スポットとなっている丸窓「悟りの窓」から望む庭園はまるで美しい絵画のようです。
紅葉の見頃:11月下旬~12月中旬
種類:イチョウ、イロハモミジ、ヤマモミジ、ハゼノキ、ハウチワカエデ、ドウダンツツジなど
◆明月院
住所:神奈川県鎌倉市山ノ内189
拝観時間:9:00~16:00(6月は8:30~17:00)
休日:なし
拝観料:一般500円、小中学生300円(花菖蒲開花期と紅葉の時期は本堂後庭園特別公開あり※別途500円必要)
電話番号:0467-24-3437
【7】中国の伝統的かつ本格的な山水庭園「瀋秀園」/神奈川県・川崎市
昭和62(1987)年に川崎市と瀋陽市の姉妹都市提携5周年を記念して大師公園内に作られた中国庭園。建物の瑠璃瓦や獅子像などは瀋陽市から寄贈されたものです。10月頃からみられる、鮮やかな赤色や金色の中華風建造物と紅葉のコラボレーションは見事で、まるで古の中国へタイムトリップしたかのような錯覚にとらわれます。モミジのトンネルの先に、藕香榭(ぐうこうしゃ)という建物が見えるスポットでは、絵画のような色彩が眼前に広がり、日本庭園と中華風庭園の融合を楽しめます。
紅葉の見頃:10月~11月
種類:イロハモミジなど
◆瀋秀園(しんしゅうえん)
住所:川崎市川崎区大師公園1
開園時間:9:00~16:00
休園日:毎週月曜日 ※月曜日が祝日の場合は開園、翌日休園
入園料:無料
電話番号:044-276-0050(大師公園)
【8】日本文化が薫る風情ある景観「日本庭園花田苑」/埼玉県・越谷市
敷地総面積21,290㎡の日本文化の美と伝統を取り込んだ回遊式池泉庭園です。苑内には茶室や築山(人口的な山)などを備え、約14,000本の樹木・草木が植えられているので、様々な角度から四季が移ろう風景を楽しむことが出来ます。紅葉の季節は、池を挟んだ対岸に位置する「こしがや能楽堂」が見える景色がおすすめ。赤く染まった木々が水面に映って揺らぐ姿はとても美しく、周辺に高い建物がないことからも、都心からすぐとは思えない穏やかなひと時を過ごせそう。
紅葉の見頃:11月中旬~12月上旬
種類:モミジ、ソメイヨシノ、イチョウ、ハナミズキなど
◆日本庭園花田苑
住所:埼玉県越谷市花田6丁目6-2
開園時間:4月1日〜9月30日 9:00~17:00(入園は16:00まで)
※上記期間は土・日・祝日に限り19:00まで(茶室を除く)
10月1日〜3月31日 9:00~16:00(入園は15:00まで)
休園日:年末・年始(12月28日~翌年1月3日まで)
入園料:100円(小学生に達しない子供は無料)
電話番号:048-962-6999
【9】日本三名園のひとつ「偕楽園」/茨城県・水戸市
偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三名園」のひとつで、「偕(とも)に楽しむ場にしたい」という徳川斉昭の願いを込め、天保13(1842)年に造園されました。梅の名所として知られていますが、秋の紅葉も人気があります。
9月中頃には眺望のいい見晴らし広場や好文亭の周りに白や紫色の萩の花が咲き誇ります。その数およそ750株。宮城野萩を中心に白萩・山萩・丸葉萩など様々な種類が楽しめます。本格的な紅葉シーズンの「偕楽園もみじ谷」には約170本のモミジが赤や黄色に美しく色づき、見応えがあります。
紅葉の見頃:11月中旬~11月下旬
種類:ハギの花、モミジ、カエデなど
◆偕楽園本園 ※偕楽園本園以外は常時開放
住所:茨城県水戸市常磐町1丁目3-3
開園時間:2月20日~9月30日 6:00~19:00、10月1日~2月19日 7:00~18:00
休園日:なし
入園料:大人300円、こども150円(偕楽園本園)※偕楽園もみじ谷は無料エリア
電話番号:029-244-5454(偕楽園公園センター)
【10】新勝寺の境丘地の大庭園「成田山公園」/千葉県・成田市
成田山の境内に位置する東京ドーム約3.5個分の広大な公園は、四季を彩る様々なスポットに溢れています。特に園内中心にある竜智池付近は、美しい紅葉が見られる人気のスポット。
3つある池のひとつ、竜智の池に浮かぶ浮御堂(うきみどう)と、周囲の紅葉が様々な角度で水面を彩る景色はどこから撮影しても画になります。静寂な空気の中、紅葉に包まれる雅やかなひと時を楽しんで。毎年11月には成田山公園紅葉(もみじ)まつりが開催され、この浮御堂にて箏・尺八や二胡などの演奏会も行われます。
紅葉の見頃:11月中旬〜12月上旬
種類:サクラ、エノキ、モミジ、ハゼノキ、イチョウなど
◆成田山公園
住所:千葉県成田市成田1
開園時間:自由見学
休園日:なし
入園料:無料
電話番号:0476-22-2111(大本山成田山新勝寺)
おわりに
庭園の美しさは、写真だけでなく、自分の足で歩いて見るからこそ体感できるもの。暑さが落ち着いたら、散策がてら庭園に足を運んでみて。今回おすすめしたポイントはもちろん、自分だけの風景を見つけてみてください。なお、新型コロナウィルスの影響により、開園状況やイベントが変更になっている場合があります。お出かけの際は最新の公式情報をご確認ください。
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