<動画つき>ユニークすぎる! 南の離島・沖永良部のワイルド極めた絶景あっちこっち【連載第45回】その0

<動画つき>ユニークすぎる! 南の離島・沖永良部のワイルド極めた絶景あっちこっち【連載第45回】

2018-10-23
48055 Point
沖永良部は奄美群島のひとつで、面積約94㎢・人口約13000人の小さな島です。海は真っ青、畑だらけで人は朗らか。来島したらきっと柔和なイメージを持つでしょう。ところが島の端々に行くとどうよ。ごつすぎ、ダイナミックすぎ、ワイルドすぎ! 他にはない、独特な絶景が待っています。

Text&Photo:とまこ

朗らかな野原がバッサリ終わって崖っぷちになる。大胆すぎる「田皆岬」

朗らかな野原がバッサリ終わって崖っぷちになる。大胆すぎる「田皆岬」
上からみると、たいそうスパッと陸地が終わっているのがわかるでしょう?
<動画つき>ユニークすぎる! 南の離島・沖永良部のワイルド極めた絶景あっちこっち【連載第45回】その2
崖っぷちまでは岩場があるわけでもなく、歩きやすい朗らかな野原が続くんです。そして急に90度の崖が現れる! 意表を突かれてあー恐ろしい。怖さと優美さをこれでもかと詰め込んだ、大胆な風景が広がっているんです。
<動画つき>ユニークすぎる! 南の離島・沖永良部のワイルド極めた絶景あっちこっち【連載第45回】その3
あなたがイメージする南国の海とはきっと違うと思います。そしてきっと、これまで見た日本の海とも違うと思います。ぜひ足を運んで体感していただきたい、ギクッとする美しさです。

◆田皆岬
住所:鹿児島県大島郡知名町田皆

波打ち際が大きなアレに。謎な地形の「大津勘ビーチロック」

波打ち際が大きなアレに。謎な地形の「大津勘ビーチロック」
意味のわからない風景でしょう。波打ち際が一枚岩になっているような……? 一瞬目を疑うけど、そうなんです。波が打ち寄せているビーチは、砂ではなく岩! なるほどここは「ビーチロック」に違いないと、納得することと思います。
手前の白い浜が先ほどの写真のビーチ。白いサンゴがいっぱいの砂のビーチを歩いていると、急に辺り一面が岩の地面に変わっちゃうんですよ、マジックみたい!不思議な海です。

そんなビーチロックは鹿児島県の指定天然記念物。6000年以内にできたもので、地質年代としてみると新しいそうです、6000年なのに。さらには現在も、砂やサンゴが石灰質によって固められ生成されている途中とのこと。地球の雄大なロマンも感じられるかも?!

ちなみにここは、サーフポイントとしても人気です。サーフトリップをしているあなたもぜひチェックしてみてください。

◆大津勘ビーチロック
住所:鹿児島県大島郡知名町大津勘

空になった海の真ん中に佇める。「笠石海浜公園」は最高にファンタジー

笠石海浜公園の海は、キラキラとよく反射してました。

このときは小潮の干潮手前で、潮は高くもなく低すぎもしないときでしたが、それでもリーフの中はこんなに穏やか。波はほとんどなく湖のよう。そんな海の真ん中に、こうして岩を伝って行って佇むことができるのです。これが最高に気分がよくて。ちょっと向こうには空が映りこみ雲が浮かびます。足元を見れば自分が淡く沈んでる。なんてファンタジーな海でしょう。
笠石公園の南西側には和泊港があります。時間によっては、大きな船が、大海原を行き来する様子がみられるかもしれません。

◆笠石海浜公園
住所:鹿児島県大島郡和泊町喜美留544-10

ピノキオとカリブの海賊の気分が味わえる?! まさに別次元「昇竜洞」

せっかく沖永良部を訪れたなら、ぜひ昇竜洞は行っておかないと。他ではなかなか味わえない特別な絶景の鍾乳洞ですよ。鹿児島の天然記念物で、全長3500mのうち600mが公開されています。

写真は入り口外側から、地下へと潜って行く鍾乳洞を見下ろしています。どれくらいの規模かは、右端にある赤いカラーコーンをご覧ください。大きいですね、そして深い! 無数にぶら下がる鍾乳石はまるで牙みたい。ぱっくりと口を開けた何かが待ち構えているような。中は薄暗いし湿っているし、「怖いな」と感じる瞬間でした。
こちらは、内部から、外の世界を見上げている様子です。ギザギザの牙のある口を通して、体内から外界の光を見上げているような。クジラのお腹の中にいるピノキオの気持ちになりました。

奥へと進むとどんどん道は狭くなって、冒険気分は高まる一方! ひとりがようやく通れるくらいのところもあれば、腰を曲げないと通れないほど天井の低いところも。そうかと思えば、パーッと広く開けたところもあって、とてもメリハリのある空間です。

そして本題。なぜこの鍾乳洞が絶景かといえば。
壁がずーっとこうだから。白く輝くフローストーン! 壁面を覆い尽くす鍾乳石のことで、昇竜洞のフローストーンの規模は日本最大級だそうです。洞内は基本薄暗いですが、ライトを当てるとキラキラ光って宝石がそこら中に埋め込まれているみたい。今度は金銀財宝を見つけたカリブの海賊の気分に……。所要時間は40分ほど。別の次元をくぐり抜けたかのようなひと時でした。

お出かけの際は、ライトと滑りにくい靴をご用意くださいね。

◆昇竜洞
営業時間:09:00~17:00(入洞は16:30まで)
入洞料:大人1,100円
住所:鹿児島県大島郡知名町住吉1520
電話番号:0997-93-4536

永遠のギザギザ×ゴツゴツ! ここにしかない、迫力地形「フーチャ」

フーチャの迫力と言ったら! まずは動画でご覧ください。
まるでここは「鬼ヶ島」。いえ、鬼ヶ島がどんなところかなんて知りませんけど、初めて目にした時すぐ思い浮かんだワードでした。そこら中、見渡す限りの一面びっしり、ギザギザのゴツゴツの絶対に踏みたくないし、かすりたくもない岩だらけ。針のむしろとでもいいましょうか。
写真の真ん中あたりをご覧ください。二人の人影がわかりますか? こんな規模感です。その後ろに大きな穴も見えますよね。はるか下の海までスッカリ抜けていて、荒天のときにはここからドッシャーンと海水が吹き上げるそうですよ。火山の噴火みたいな荒くれっぷりですね!

こんなワイルドで激しい地形が美しい青い海を背負い、そこではかわいいウミガメが泳いでいるのも見られるという……このギャップがまた、絶景感を高めてくれます。

◆フーチャ
住所:鹿児島県大島郡和泊町国頭

おわりに

沖永良部の風景はとても独特でびっくりの連続です。島に流れる朗らかな空気感と違ってワイルドすぎるのも印象的。日本の自然の多様性を実感せずにはいられません。ぜひ一度足を運んでみて下さい。

◆とまこ
明治大学在学中からバックパッカーとしてデビューし、卒業後は秘境ツアーコンダクターに。現在は旅作家&おしゃれパッカーとして本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍中。著書に『離婚して、インド』(幻冬舎文庫)、『世界の国で美しくなる!』(幻冬舎)、『台湾で朝食を 日常よ、さようなら!』(メディアパル)など既刊12冊。2018年5月14日には奄美観光大使に就任。

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