【東京】銭湯や美容室も! 冬ごもりできる、ちょっと変わった私設図書館4選その0

【東京】銭湯や美容室も! 冬ごもりできる、ちょっと変わった私設図書館4選

2019-12-18
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読書好きにはたまらない図書館に、最近新しいムーブメントが起きているのをご存知ですか? 深夜まで滞在できるカフェや古民家だけでなく、美容室や銭湯でも、今まで読んだことのない新しい本と出会うことができるのです。私設図書館は、公的な図書館と同じようにひとりでもカップルでも楽しめます。寒い日は、暖かい場所でじっくりと読書して充実した時間を過ごしてみませんか?

【1】返却期限がない古民家図書館「友栄文庫」(中野区)

【1】返却期限がない古民家図書館「友栄文庫」(中野区)
日曜日の午後のみ営業している、一軒家を丸ごと利用した図書館は、管理人の堤香代子さんが、築70年の古民家を再利用しようとスタートしたのがきっかけ。多くの方から寄贈してもらった本を並べ、さまざまな人が立ち寄れるよう、住み開きにした私設図書館をオープンしました。
【東京】銭湯や美容室も! 冬ごもりできる、ちょっと変わった私設図書館4選その2
趣ある雰囲気の玄関と縁側には、桐たんすを再利用した本棚が置かれ、その上に置かれた短冊に本の名前を書いて本を借りるスタイル。こたつでも縁側でも自分の好きな場所を選んでゆったり読書ができます。
【東京】銭湯や美容室も! 冬ごもりできる、ちょっと変わった私設図書館4選その3
貸し出す本に返却期限を設けないという図書館としては珍しい取り組みをしていて、堤さんは借りた本をさらに誰かに貸して、人との新たな出会いを生み出してほしいと思っているそう。誰でも自由に本を置くことができ、自由に本を借りることができるようなスタイルは、地域で暮らす人たちにとって町の小さい図書ポスト的な存在になっています。
【東京】銭湯や美容室も! 冬ごもりできる、ちょっと変わった私設図書館4選その4
◆友栄文庫
住所:東京都中野区南台3-33-15
電話番号:なし
営業時間:13:00~17:00
定休日:月~土曜
開館日:日曜

【2】人と人をつなげる「銭湯ふろまちライブラリー」(世田谷区)

黒湯の天然温泉など、さまざまなお湯が楽しめる祖師谷商店街の銭湯「そしがや温泉21」と、入浴剤メーカー「バスクリン」の公認部活動「バスクリン銭湯部」の共同企画で誕生した図書館が世田谷区にあります。

子どもから高齢者まで幅広い世代が集まるコミュニティの場所である銭湯に、会話や心のつながりが生まれる本を置いたら、訪れる人も増えるのではと企画し、2016年3月にスタート。
待合スペースに設置した本棚にある約200冊の本はすべて寄贈されたもので、小説や絵本、育児本など、地元の人を中心に有志が本を持ち寄っています。

借りた日と本と自分の名前をノートに書き込めば、誰でも借りることができるので、湯上がりの時間に本を楽しむ人や、子どもに読み聞かせするママや老夫婦など、銭湯でお風呂に入り、本を借りて、返却しにまた銭湯に行くという人が徐々に根付いてきています。
◆銭湯ふろまちライブラリー
住所:東京都世田谷区祖師谷3-36-21 そしがや温泉21内
電話番号:03-3483-2611
営業時間:14:00~翌2:00(入場券は翌1:30に販売終了)
定休日:元日

【3】本棚に囲まれた進化系ヘアサロン「文学堂美容室retri」(世田谷区)

下北沢駅から徒歩1分ほどのビルの2階にある「文学堂美容室retri」。17年の美容師キャリアを持つオーナー生田目さんが、髪を切るのと本を読むのも気分転換が共通目的と考え、読書しながら髪をカットできるヘアサロンをと、2018年にオープンしました。
本棚に並ぶのは、小説や歴史書、ビジネス書、マンガなど、バリエーションに富んだ約2000冊の本。生田目さんの私物書籍がメインのブース、マンガが主のブース、窓際のブースと3つの席があり、それぞれ背の高い本棚に囲まれた個室のような造りになっています。本棚には店主による「今月のレコメンド」やお客さんの推薦メモ「1人1冊STORY」も飾られています。

本は年齢や職業に関係なく、共通の話題になりやすいようで、好きな小説や作家の話で、お客さんと盛り上がることも。本の貸し出しもしていて、読書目的だけで訪れるお客さんも多いそうです。


◆文学堂美容室retri
住所:東京都世田谷区北沢2-27-6 エルブーデ2F
電話番号:03-6407-0375
営業時間:11:00~21:00、土・日曜・祝日10:00~20:00
定休日:月曜、第1・3火曜

【4】お酒や食事を堪能できる「森の図書室」(渋谷区)

渋谷の道玄坂にある、大人に向けた図書館がコンセプトのブックカフェ。木目調の家具が並ぶ店内の壁一面には、1万冊以上のさまざまな本がずらりと並びます。店内はコンセント付きのテーブル席とソファ席を完備。ソファ席はマットレスが敷かれた広めのスペースで、寝そべったり、足を伸ばして読書してもOKです。
食事はカフェメニューを中心に、角田光代著『彼女のこんだて帖』のミートボールや、江國香織著『きらきらひかる』のチーズトーストなど、有名作品に登場するメニューを再現した料理も話題。
非会員の人はお席代500円ですが、年会費を払うと飲食代のみでの利用も可能。夜はビールやワイン、カクテルなど70種類のお酒も登場します。もちろん読みたい本は無料で1ヶ月間借りることもできます。フリーWi-Fiも完備し、さらには24時まで営業しているので、コワーキングスペース的な活用をしている人も。仕事帰りにリラックスしながら自分だけのゆったりした時間を作ってみてはいかがですか。
◆森の図書室
住所:東京都渋谷区円山町5-3 萩原ビル3F
電話番号:03-6455-0629
営業時間:12:00~17:00、18:00~24:00、土・日曜・祝日12:00~24:00
定休日:不定休

おわりに

読書は知識をインプットするだけでなく、人と人をつなげるコミュニティツール。そこに1冊の本があることで人が集まり会話が生まれ、そして新しい本との出会いは新しい人との出会いにもつながります。私設図書館に行けば、本が生み出す新たな可能性を感じられるかもしれませんよ。

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