初めて動物園に行った日のことを覚えていますか。草を食み悠々と過ごすキリン、泥まみれになって遊ぶサイを初めて見た日のことを。あるいは、アフリカの動物の生態を紹介する旅行記や番組に触れ、壮大な自然に思いを馳せた日のことを。あのときの感動が蘇り、アフリカを訪れたような気分になる……ここ台湾には、そんなサファリホテルが存在します。「關西六福莊生態度假旅館(レオフー リゾート グアンシー)」の滞在で、思い出深い台湾旅行を。
バルコニーの向こうは生態区。動物たちがすぐそこに。
サファリホテル「關西六福莊生態度假旅館」がある關西は、高速鐵路(新幹線)の新竹駅からタクシーで約30分、台北市内の遠距離バスで約1時間半。人気テーマパーク「六福村」に隣接する広大な敷地内にあります。客室は、動物たちが住まう生態区を取り囲むように建てられていて、部屋の窓やバルコニー越しに草食動物の暮らしぶりが観られるのが最大の特徴です。
サバンナを思わせる内装の客室は、全161室。館内では、動物への理解を深める多様なイベントのほか、本格的なアフリカンダンスと歌のショーを開催。また、動物モチーフのコンセプチュアルなレストラン、プレイルーム、おみやげが見つかるショップなど、サファリ気分にどっぷり浸れる仕掛けが目白押しです。
さらなる触れ合いを求めるなら、飼育体験プランで宿泊を。
シロサイ、ペリカン、ヒインコ……動物たちとの触れ合いを求めるなら、台湾では唯一という飼育体験つき宿泊プラン「小小保育員住房專案」がオススメです。この飼育体験プログラムは、2018年から始まったもので、動物の保育、栄養管理、病気やケガの看護など、生命維持に必要な専門知識の学習とテーマごとに計画されたトレーニングによって、飼育員と同等の責任感と動物愛護の精神を養うというプログラム。大人にとっても子どもにとっても忘れがたい思い出となること間違いなしです。
シロサイの飼育体験「犀牛保育員體驗」では、飼育員の指導のもと、世界で2番目に大きい哺乳類・シロサイの家を訪問するプログラム。獣舎のゲート操作、体重測定、皮膚チェック、背中のブラッシング、竹筒を叩く音で耳の動きを観察する等、内容は盛りだくさん。クライマックスは、飼育員と共に行う餌やり体験。タンク車並みの馬力を持つシロサイの生活スタイルを身近に感じられる、貴重な機会といえるでしょう。
鳥類の神秘性も学ぶ価値大。「鳥飛飛保育員體驗」では、ガイドの詳細な説明を受けた後、鳥たちに接近し、受精卵を観察したり、ヒナに餌をあげたり、調教に挑戦したり。子どもたちはもちろん、大人もびっくりするような発見がある、オリジナリティ溢れるプログラムです。
遥か彼方ケニアの大草原に住むキタシロサイは、乱獲や政情などにより絶滅の危機にさらされています。2018年には最後のオスであったスーダンが亡くなり、種の存続の可否は、今後の体外受精にかかっているとも。このまま何の手だても打たなければ、彼らは幻の動物となり、未来の子どもたちには「昔、ケニアという国にキタシロサイという立派な動物がいてね……」というおとぎ話を語るしかなくなる……そんな危機感から、六福莊では、アジア最大級のシロサイ保護区を設け、将来的に自然に帰せる方法で飼育しています。
約1時間のバスツアー「犀望巴士秘境探險」では、世界でただ1つのシロサイ型の“スーダン・バス”に乗り、専門の飼育員の話のガイドのもと、車載カメラの“サイ目線”の映像や目の前を歩く様子を見学。野生動物の暮らしをより身近に感じることで、希少種の保護の大切さを考える機会となることを願っています。