台湾の最南端に位置するビーチリゾート・墾丁。ここ数年で、リュクスなホテルが続々とオープンし、満足度の高い滞在が可能に。リゾート慣れした海外客からの注目度も高まるばかりです。ヨーロピアンリゾート風の4つのヴィラからなる「4 Sisters Villa姊妹沙灘別墅」は、五つ星級の朝食ビュッフェとコンシェルジュによるおもてなしが話題です。
海辺の古城風ヴィラで、墾丁の自然を満喫!
ヤシの木やサンゴジュが生い茂り、南国特有の花々が咲き乱れ、鳥たちが心地よくさえずり、時にはヤギが草を食む姿を見かけることも……「4 Sisters Villa姊妹沙灘別墅」は、墾丁の豊かな自然の中に佇むヴィラ。珊瑚礁の化石で出来た“船帆石”と呼ばれる墾丁の景観スポットをのぞむ場所にあること、ビーチの近さも魅力です。ただボーッと空を見上げるだけで満たされる……癒しの空間がそこにあります。
ヴィラのオーナーは、南部の有名店「台灣牛 牛肉麵」を経営する“学士4姉妹”の次女・林麗君さん。大卒女子が珍しかった1970年代、学士の4姉妹で牛肉麺のお店を切り盛り。その意外性が話題となり、人気に火がつきました。牛肉麵店で成功をおさめた彼女が次に魅せられたのは、墾丁の海と人々の温かさ。今から18年前に、ここに住まうことを決意し、5000坪もの敷地を手に入れました。そして、この墾丁との良縁を皆と分かちたいとの思いから、ヴィラの建設を計画。 “気ままな牛のように”過ごす場所として「4 Sisters Villa姊妹沙灘別墅」を誕生させました。
広大な敷地に4棟のヴィラ。貸し切りも可能です。
早安領事館、微光海岸館、魯賓遜漂流館、遠離非洲館という4棟を擁し、いずれも内外観はヨーロピアンスタイル。各棟とも独立したエントランスがあり、開放感あるダイニングや広々とした客室が特徴です。一棟あたりの客室は4〜5室と贅沢な造りで、微光海岸館と遠離非洲館は貸し切りも可能です。ウエディングやグループ旅行など、身内だけの滞在を……というニーズに応えています。
すべての部屋の内装は、オーナーとデザイナーの綿密な打ち合わせによって決められたもの。おとぎ話、自然、芸術などのテーマに合わせた素材の見極めから、カラーリング、家具や照明器具のセレクト等々、細部にまでこだわったインテリアが自慢です。例えば、微光海岸館はイギリス風ネオクラッシック。山と海を見渡せるパノラマビューで、ロマンティックなひとときが過ごせます。オーシャンビューの魯賓遜漂流館は、イギリスのレトロ・インダストリアルがテーマのダブルルーム。特にオススメしたいのは「磐石(ロック)」ルーム。バルコニーはもちろん、バスタブにつかりながら船帆石を眺められるのが高得点です。また、早安領事館内の「為愛朗讀(ザ・リーダーズ・スイート)」は、ティファニー・ブルーを効かせた爽やかな空間に250冊の洋書を備え、西洋文学の世界にどっぷり浸れる仕様。全32室、ひとつとして同じ内装はなく、そのどれもが個性的。写真を見ているだけでも、すべての部屋に泊まってみたい!という衝動にかられます。
地元の採れたて野菜がたっぷり! 目にも美味しい朝食タイム。
陽が沈み、カエルの鳴き声を子守り歌代わりに眠りにつき……朝の訪れを知らせてくれるのは、愛らしい小鳥たちのさえずり。クロガシラやシロガシラクロヒヨドリたちのモーニングコールで、爽やかな朝を迎えられることでしょう。8時30分になったなら、このヴィラが支持される理由を確かめるべく、早安領事館の1階へ。色よし、香りよし、味よし……のご当地グルメは、五つ星ホテルの朝食に引けを取らないクオリティと評判です。
実は、オーナーの林麗君さんは、オーストリアに嫁ぎ、現地で100年以上の歴史を持つホテルで働いた経験の持ち主。美しい食器や盛りつけには、その旅を忘れがたいものにすると学んだことから、ヴィラのレストランで提供する食事には、とりわけ力を入れているそう。「青花瓷牛肉麵」の体験チケットを配布しているのも、食を大切にする思いから。チケットは11〜15時の間に使用可能で、このヴィラのルーツである牛肉麵を楽しめます。牛肉といえば、客室のおつまみには、ビーフジャーキー「赤貴妃牛肉乾」が。試食して気に入ったならば、お土産として購入することも可能です。
15時以降は、アフタヌーンティータイム。チェックインした後は、まず正統派の午後茶でひと息つくのがオススメです。