<動画つき>元秘境ツアー添乗員・とまこが撮影!
スケール桁違い、カカドゥ国立公園の野太い大地を走る【連載第40回】その0

<動画つき>元秘境ツアー添乗員・とまこが撮影! スケール桁違い、カカドゥ国立公園の野太い大地を走る【連載第40回】

2018-08-19
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スケールやばすぎ! ごつい、美しいが甚だしい! もはや冒険気分満載のドライブはいかがでしょう。ジャングル、大河、草原、岩山、広すぎる空! 雨期には道の周りの広大な土地が水たまりになり、空がキラーッと強烈に映り込む……世界でも類を見ないオーストラリアの絶景の中を、自分の運転で走りましょうよ。

Text&Photo:とまこ

カカドゥ国立公園の位置と大きさ。まさかそこまで広大とは!

カカドゥ国立公園は、オーストラリアのノーザンテリトリー準州の北海岸から内陸部にかけて広がっています。赤道からほど近い南国ですよ。びっくりするのは広さ。なんと四国と同じくらいの面積だというから、スケールハンパないでしょ!

カカドゥへ、車を借りて行く理由

カカドゥへ行くには、まずは起点となるダーウィンへ向かいましょう。 ここは海を挟んだ向こうにインドネシアや東ティモールがあるという、ちょっと意外に思えるかもしれない位置。その影響は大きく、他のオーストラリアのどの町とも違う、アジアンチックな異国情緒を濃厚にまとう都会です。特に夜の賑わいはアジアのそれ! 他地方との違いを体感するのも面白いですよ。

さて、ダーウィンからカカドゥへの行き方は、ツアーを利用するか、自分で車を借りて行くかの二択ですが、個人的には後者を強力におすすめします。なぜってドライブが楽しすぎて!

まっすぐなジャングルの中の道をビュンビュン走るんです、まるで映画のワンシーン、爽快度は200%! 自分で走った、という達成感も存分に旅気分を盛り上げてくれます。こんな体験ができるのは、広大すぎる自然と、日本人でも運転しやすい運転環境をもつオーストラリアならでは。ぜひチャレンジしてみませんか。

*国際免許証・レンタカーの借り方については連載39回をご覧ください。

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スケール桁違い、カカドゥ国立公園の野太い大地を走る【連載第40回】その3
カカドゥを走る時は、食べ物や飲み物の調達を忘れずにどうぞ。また、ガソリンスタンドを見つけたら、とりあえず満タンにしておくと安心です。ジャングルの真ん中でガス欠とか……考えたくもないですねえ。ガソリンスタンドは基本セルフです。「unleaded」と名のついたものをいれてください。

体験者が強力にオススメするシーズンと、その絶景!

カカドゥの気候を大きく見ると、5月~9月の乾期と10月~4月の雨期に分けられます。気温は年
中高いことには変わりありませんが、幾分過ごしやすくなるのは乾期。そんなわけで、旅のベストシーズンは乾期とされています。

ここで個人的な見解を入れても良いでしょうか? わたしは、雨期の美しさと未知の光景に度肝をぬかれたんです。これを味合わないなんてもったいなすぎてどうしよう!
だって、広大な大地がそのまんま水たまり(ビラボン)になって、水面に空が映りこむんです。しかも、水たまりの中で無尽蔵の木が立ち尽くしています。つまり、空が上にも下にもあって、下の空には木がニョキニョキと生えてる! そんな異次元的な光景の中を、まっすぐただひたすらに伸びるアスファルトの道を辿って自分の意思で走り抜ける……夢みたいでしょ。
水の中の木は、生き生きとした色をしているとは言い難いですね。水に浸かってつらいけど我慢してるような……? 水の中で生きるマングローブの木は1日の潮の満ち引きに対応したつくりに進化しました。ここの木は、季節ごとという長いスパンで浸水したり乾いたりを繰り返すから「耐える」とうい技を身につけたのでしょうか? 大自然に埋もれてひたすら車で走っていると、普段は考えないようなことに思いが及びます。
木がまばらなところでは、こんなにくっきり地面に空が。
ときにはこんな感じに水浸しを免れた地域に出る時もあります。スケールにただただ驚くばかりです。
もちろん雨にあうこともあります。そういうときは事前にどっちからどの程度の雨雲がやってくるのかが見えるんですよ。遮るものなんて何にもない世界だから、空の仕業が丸見え。雨雲を迎えるときはドキドキですが、決して抗うことのできない自然の力を見せつけられて、後味はとっても崇高なんです。

ドライブしていると出会えます、もちろんオーストラリアならではのアレ!

道を走っている長い時間、前後に車の影を見ることはほんの数回でした。後ろからやってきても、目を見張るようなスピードで追い越して行くので(笑)、まっすぐな爽快ロードを永遠に1台占め! 贅沢ですね。

そんな中でも、たまに車が路肩に停まっていることがあるのです。遠目に発見して、近づいて思うのは「やっぱり川があった!」。みんな釣りをしているんです、広すぎる大地の中でポツンと。気持ちいいでしょうねえ。
特にバラマンディというスズキの仲間を狙っていることが多く、写真の投網をしている男性は、その餌となる小魚を獲っているところでした。

バラマンディはアボリジニーの言葉で「大きな鱗」の意味。食べるとさっぱりしたクセのない味わいでとっても美味しい! レストランでもよく提供されているので、地元に愛される味をぜひ一度試してみてください。
道端に大きな土の柱がニョキニョキと生えているのを見つけることもあります。普段見なれないものだから、意味不明すぎで不気味さを感じてドキッ! 実はこれは蟻塚なんです。ワイルドなとこに来ちゃったなぁとしみじみ。


他には、ワラビー、カンガルー、ディンゴなどのオーストラリアを代表する動物たちにもたくさん出会います。ピョンピョン前を横切っていくんですよ。たまにワラビーの群れが道端で突っ立っているシーンに出くわすこともあって、なんだかいじらしい〜。カラフルな大きい鳥が飛んでくることもあります。かわいい動物たちが次々と現れそのたび歓声、車中を盛り上げてくれますよ。

おわりに

とにかく異次元感ハンパない壮大なドライブです! 美しすぎ楽しすぎ、ワクワクしすぎて気分はほとんど冒険です。ドライブだけでも熱烈におすすめしたいけど、アクティビティもすっごいのがあります。次回をご期待くださいませ。

◆とまこ
明治大学在学中からバックパッカーとしてデビューし、卒業後は秘境ツアーコンダクターに。現在は旅作家&おしゃれパッカーとして本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍中。著書に『離婚して、インド』(幻冬舎文庫)、『世界の国で美しくなる!』(幻冬舎)、『台湾で朝食を 日常よ、さようなら!』(メディアパル)など既刊12冊。2018年5月14日には奄美観光大使に就任。

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