日本ではさまざまな国の食文化に触れることができますが、実は40年以上も前にトルティーヤの製造を国内で開始した、トルティーヤ市場の開拓企業が京都・岡崎に存在します。それが、現在も国内工場でトルティーヤを量産する「株式会社ワールドトレーディング」です。
長きにわたり外国との食文化をつなぐ役割を果たしてきた企業が、このたび飲食業に挑み、京都・岡崎にタイ料理レストランと寿司割烹を展開。食文化の多様性を支える取り組みを続けてきた企業ならではの2つのレストラン、「タイ ルアンロス」や「寿司一品 和奏」で絶品料理を味わい、改めて食の魅力を実感してみてはいかがでしょうか。
Text:小林優子
日本におけるトルティーヤ製造の開拓者
約45年前、京都府左京区で本格的なメキシコ料理店を開いたのを原点に、トルティーヤの製造や普及に取り組み始めた「株式会社ワールドトレーディング」。1988年、日本ではまだ馴染みの薄かったメキシコの主食、トルティーヤを日本で製造した開拓企業として、国内外の食文化をつなぎ、定着させることを目指し、外国の食材や料理の魅力を伝え続けています。
現在は国内工場で、小麦粉が原料のフラワートルティーヤを中心に、パリッとした食感のコーントルティーヤやコーンチップスの製造を行い、販売までを手掛けています。さらに、トルティーヤ関連の食品を輸入する事業も展開。チレハラペーニョやスパイス、缶詰、冷凍食品などのエスニック食材を幅広く扱い、タイ王国のグループ会社では、ピザクラストやピザ、ブリトーも製造。食の安心・安全を大切に、日本の食卓における食文化の多様性を支えています。
近年は、社長自らの発案で飲食事業にも挑戦。京都市営地下鉄東山駅から歩いて6分ほどの立地にタイ料理店「タイ ルアンロス」が誕生し、2026年にはその地下1階に「寿司一品 和奏」をオープンさせました。
株式会社ワールドトレーディング
京都・岡崎に佇むタイ料理専門店「タイ ルアンロス」
「株式会社ワールドトレーディング」が最初に手掛けたレストランは、本場の料理人が腕を振るうタイ料理専門の「タイ ルアンロス」です。本格的なタイ料理の味わいを大切にしつつ、日本人の味覚に合わせて、料理の辛さを選べるスタイルが取り入れられています。看板メニューは、酸味と辛味のバランスが絶妙なトムヤムクン、香草の風味豊かなガパオライス、そしてタイの焼きそば、パッタイです。2026年4月から一部料理の味を見直し、より一層食べやすく、タイ料理本来の美味しさをますます実感できるような奥行きのある味わいに改良されています。
ドリンクの種類も豊富で、ワインのほか、レモンティーやタイミルクティーなど、タイ料理と相性の良い飲み物と一緒に食事を楽しむことができます。食材の価格が高騰する昨今でも、気軽に足を運べるリーズナブルな値段をキープ。ランチタイムはもちろん、広々とした店内でゆっくりと食事を味わえるディナータイムの会食もおすすめです。
◆タイ ルアンロス
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町1-10 1F
電話:070-6970-7654
営業時間:17:00~22:00(LO21:30)※土・日曜のみランチ11:00~15:00(LO14:30)も営業
休業日:月曜日
席数:40席
アクセス/[電車]京都市営地下鉄東西線 東山(京都)駅2出口より徒歩約6分
「寿司一品 和奏」で旬の握りと一品料理に舌鼓
2026年に「タイ ルアンロス」の地下1階に誕生したのが「寿司一品 和奏」です。京都・平安神宮周辺の閑静な場所で、寿司のほか、京野菜や近海で獲れた魚が織り成す、四季折々の食材の持ち味を活かした一品料理を提供しています。この店では通年、鯛を味わうことができますが、なかでも食べ頃は秋から春にかけた脂ののった時季。夏の鱧や、自家製出汁が優しく染みわたる甘鯛と季節野菜の小鍋など、その時季にしか味わえない旬の美味しさを楽しめます。
和奏の職人が独自の配合でブレンドした醤油をはじめ、素材の味を引き立てる調味料にも並々ならぬこだわりがあります。お寿司のシャリには、京都発祥の千鳥酢をブレンドした合わせ酢が用いられており、その風味はカドが立たず、非常にまろやか。粘り気の少ないふわっとした京都産のお米と相まって、ほんのり上品な酢の香りが口に広がります。季節に合わせて選ばれた器の彩りが引き立てる、見た目にも美しい贅沢な一皿。京都の寿司割烹で、地元の旬をじっくり堪能できる、隠れ家的な一軒です。
◆寿司一品 和奏
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町1-10 B1F
電話:070-6970-7654
営業時間:17:30~LO22:00※土・日曜日は昼:12:00~14:30(LO14:00)、夜:17:30~21:30(LO21:00)
休業日:水曜日
席数:28席
アクセス/[電車]京都市営地下鉄東西線 東山(京都)駅2出口より徒歩約6分