競走馬のメッカとして名高い、北海道の南側に位置する浦河町。北海道ならではの新緑のキャンバスに無数の桜色が散りばめられた光景が広がります。海と山に囲まれた浦河町ならではのグルメも魅力。地元の人も心待ちにする絶品の“春うに”が旬を迎えるGWは、北海道旅行で浦河町を訪れ、“桜”と“春うに”を楽しんでみてはいかがでしょうか?
Text:小林優子
北海道の大自然に抱かれた、競走馬のメッカ
太平洋の水平線と壮大な山々に囲まれた浦河町は、競走馬の産地として有名な町。日高山脈の麓には競走馬の牧場が広がり、この町から数々の名馬が輩出されています。乗馬体験を楽しめるスポットもあり、馬と触れ合いたい人には特におすすめです。札幌の中心地から車で約3時間、新千歳空港からも車で約2時間半の距離にあり、絶景ドライブでの移動も思い出になりそう。海産物はもちろん、山の幸も豊かな浦河町ならではの贅沢グルメと、北海道ならではの大自然を満喫できる最高の場所です。
北海道有数の美しさを誇る「優駿の里 浦河桜まつり」
北海道の桜祭りのなかでも知る人ぞ知る「優駿の里 浦河桜まつり」は、毎年5月上旬~中旬あたりに、「優駿さくらロード」からすぐのうらかわ優駿ビレッジ AERU特設会場で開催されます。約1000本ものエゾヤマザクラが連なる桜並木が約3kmにわたって続き、まるで桜のトンネルを歩いているかのような見事な美しさを体感できます。樹齢100年を超える「長寿桜」「百年桜」などの名木は、写真映えも申し分なし! ライトアップされた夜桜の美しさは、一見の価値があります。さらに、無料で提供されるカニ鍋のほか、さくらスイーツの販売やポニーの乗馬体験(無料)、数々のステージイベントなど盛りだくさんです。
馬と触れ合えるカントリーリゾートで充実のひと時を
浦河町には、大自然の広大な敷地を闊歩する馬と触れ合いながら、安らぎのひと時を楽しめる、まさしく“北海道のカントリーリゾート”といえる宿があります。それは、桜まつりの会場でもある、宿泊施設「うらかわ優駿ビレッジ AERU(アエル)」です。レストランでは、日高山脈の絶景を眺めながら、地場食材を厳選した料理を味わえます。広い敷地内で乗馬体験やパークゴルフができるほか、周辺では登山やカヌーなどのアクティビティも充実。広々とした展望大浴場もあり、宿泊者の利用はもちろん、日帰り入浴もできます。馬の背で桜見物をしたあとに大浴場で湯浴みをすれば、開放的な気分に浸れそうですね。
この地でしか味わえない旬の逸品“春うに”に舌鼓を打つ
桜の見頃と同じく旬を迎えるのが“春うに”。4、5月は、日高沿岸のうに漁の最盛期で、産卵前の身の詰まった春うには、夏のうにに比べても濃厚さが格別です。なかでも、良質な日高昆布を食べて育ったエゾバフンウニは、濃厚な甘みがやみつきになります。本州にはあまり流通していないので、この地に足を運ばなければ食べられない、春限定の希少な味覚。浦河町内にある飲食店では春うにを使った料理を提供しているので、この機会にぜひ味わってみてはいかがでしょうか。